- 作曲
- 編曲
- シンセサイザープログラミング
- 演奏
- 録音
- ミックス
- マスタリング
- ディレクション
- プロデュース
こんにちは、岩崎将史(まさふみ)です。
僕は「ナガシマ・リゾート」のテーマパーク遊園地「ナガシマ・スパーランド」のBGMの多くを手掛けています。
今回はエントランス用に作った曲をYouTubeにしてみました。
エントランスの音楽のために考えたこと
エントランスの音楽の依頼を受けて、まず行ったのは現地への下見です。
上の写真がその時のエントランスの写真。
あいにくの雨でした。
下見の目的は主に2つ。
- 現地の雰囲気を体で感じで音楽の構想を練る。
- 設置されるスピーカーの大きさや位置などを確認する。
前者は当たり前のことながら、後者もとても大事。
僕の特徴は「作曲スキルの基礎やスキル」もさることながら「音響エンジニア」としてのスキルも持っているというところです。
音楽だけではなく現地の音響設備の特性を最大限に活かした曲の作りやサウンドを作りあげるように、日々気を使っています。
エントランスは高揚感をもたらすオーケストラ楽曲で
下見の上で、エントランスには高揚感をもたらすオーケストラ楽曲を作ることにしました。
いくつかの箇所にスピーカーが設置されますので、オーケストラだとそれなりの広がり感を体感して頂けそうです。
各アトラクションについたはEDMだったりロックだったりと割とポピュラーやリズムを感じさせる音楽にしていく予定です。
そこで、アトラクションへ向けての数段階の心理的な変化を作るために、この場所は少しスケールを感じさせる楽曲を作ることにしました。
平均的な滞在時間をもとに必要な分数と曲数を割り出す
今回の「エントランス・テーマ」以外にも数曲を作りました。
「エントランス・エリア」のお客さんの平均滞在時間は10~15分程度との事。
「混雑時には20分ほど滞在せざる負えない場合も」ということですので、その長さで飽きが来ない曲数と長さを確保しました。
コンセプトが決まったら制作開始
音楽の方向性やコンセプトが固まってきたら、実際の制作に入ります。
- 作曲
- 編曲
- 録音
などの作業を行っていきます。
基本は「Logic Pro X」によるDTMで制作
「オーケストラ楽曲の制作」といっても、今回の予算で本物のオーケストラでの演奏を録音するわけにはいきません。
DTM(デスクトップミュージック)いわゆる「打ち込み」での曲作りをメインにしていきます。
主に使用しているDTM用シンセサイザーのオーケストラ音源の一部をご紹介しておきますので、興味のある人は見てみてください。
ただし、これらのシンセサイザー音源をフルに使うのはPCへの負荷が凄いです。
制作の終盤にはいつもPCが重くなりすぎて、余計な時間と心理的負担が必要になります。
最新のフルスペックPCなどを用意して、常に最高の環境を構築しているのですが、それ以上に「できる事」「やりたい事」が出てきてしますのが、クリエイティブの世界です。
この問題は2018年時点で解決しました。
Macが大幅なモデルチェンジでパワーアップしたからです。
かなりの投資となりましたが、クライアントへより良いサービスを迅速に提供するために、このあたりは妥協しません。
いくつかの生演奏を録音して被せる
全てをDTMだけだと、機械的な味気ないサウンドになってしまいます。
僕はよほどに制作費をディスカウントされない限り、いくつかの生演奏を録音してDTM作品に被せるようにしています。
全てを生演奏にするには大きな予算が必要ですが、2~3名を生演奏にするだけであれば少しの費用ですみます。
そしてそれ以上にDTM制作だけの音楽よりも数段階も大きくパワーアップさせることができます。
2人のジャズ・ミュージシャンに生演奏を依頼
今回は、いつもお願いしている二人のミュージシャンに参加して頂きました。
- ボーカル Junko(ジュンコ)さん
- トランペット 宮本裕史(みやもとやすし)さん
- Trumpetの宮本裕史(ヤスシ)さん
お二人ともJAZZのフィールドで活躍中のプレイヤーです。
二人とも懐が深く、ジャズではない仕事なのに快く引き受けてくれまして感謝です。
無事に納品。毎日、流れています。
こうして無事に楽曲の納品も終わり、毎日流れています。
テーマパーク内のほとんどの音楽は、僕やフルハウス・チームが作曲しています。
他の曲もいくつかホームページで聴けるようにしていますので、チェックしてみてください。
そして、もし「オリジナルの音楽」や「音楽による演出」などが必要なシチュエーションがありましたら、僕の会社「フルハウス」までお問い合わせください。
では、また。