以前から知人・仕事仲間として付き合いのあるMasaco西嶋さんから、「新曲にストリングスを入れてほしい」とのご依頼をいただきました。
西嶋さんには1st アルバム「Memories」のサウンド・プロデュース、そして「‘NINJA’ 忍者」という楽曲のキーボード編曲などを携わらせて頂きた過去があります。
ピアニスト・作曲家として音楽に真剣に向き合う彼女の仕事ぶりはよく知っています。
その信頼に応えるべく、今回の「Departure」に全力で向き合いました。
「Departure」という楽曲について
「Departure(出発・旅立ち)」というタイトルの通り、ドラマチックで感情豊かな作品。
Masaco西嶋さんが作曲し、マリテスさんが詞を書いたこの曲は、二人の個性が一つに溶け合った特別なコラボレーション。
この音源を最初に聴いたとき、メロディの持つ力強さと楽曲全体の情感の豊かさが強く印象に残りました。
ストリングスを加えるにあたって、方向性はすぐに定まりました——それは「引き立てる」ことです。
弦楽アレンジへのアプローチ

私がストリングスのアレンジで常に意識するのは、「足す」のではなく「引き立てる」ことです。弦楽器は使い方によっては主役になりすぎてしまう。でも今回の「Departure」では、Masacoさんのピアノとマリテスさんのボーカルが持つ表現力を120%引き出すことを一貫して目指しました。
弦はあくまでも楽曲の感情を増幅させる存在として機能させる。聴いた人が「ストリングスが入っているな」と意識する前に、楽曲の世界観に引き込まれている——そういうアレンジが理想です。
Masacoさんからマルチトラックのデータを受け取り、DAWで編曲作業を進めました。各弦パートと原曲の楽器・ボーカルとの対話を繰り返しながら、アレンジを積み上げていきました。
ミックスとマスタリング

弦楽アレンジの完成後、プロデュース・ミックス・マスタリングまで一貫して担当しました。
ストリングスを加えた楽曲全体のバランスを整え、一つの音楽作品としての完成度を高める工程です。フルハウスのコントロールルームで、サウンドの細部まで丁寧に仕上げました。
ストリングスと原曲の各楽器が自然に溶け合い、楽曲に広がりと奥行きが生まれる。そういう仕上がりを目指しました。
完成した「Departure (Strings Ver.)」
完成した音源を聴いたとき、「Departure」が持っていたドラマチックな世界観が、ストリングスによってさらに大きく広がったと感じました。Masacoさんとマリテスさんのコラボレーションが、より豊かな音楽的空間の中で響いています。
アーティストのビジョンを受け取り、弦のアレンジと音響処理で楽曲を仕上げる——こういう仕事は、私が最もやりがいを感じる仕事の一つです。
ぜひ聴いてみてください。
各音楽配信ストアへはコチラから
Departure (Strings Ver.)
作曲・ピアノ・プロデュース:Masaco 西嶋
作詞:マリテス
弦楽アレンジ・ミックス・マスタリング:岩﨑将史
ベース:出宮寛之
ドラム:笹森将稔


