こんにちは、岩崎将史です。
学生バンドのレコーディング
先週、とあるコミュニティで、若い学生バンドが、
学「今度、〇〇スタジオでレコーディングします」
と話していました。
僕「(あ〜、またああなる可能性があるな。ならない事を願っているよ。。。)」
と心の中で呟いていました。
心の中だけです。
これからの意欲に燃える若いバンドに水を差すようなことは言いたくありません。
普段は宅録バンド、気合を入れてスタジオへ
彼らは普段は自分たちで宅録をしていて
「スタジオでレコーディングをする」
という熱い意欲に満ち溢れていました。
昨日、またその若い学生バンドに会いました。
めっちゃ落ち込んでました。
学「思った様なサウンドになってない」
学「時間延長に次ぐ延長で〇万円も掛かってしまった」
でた、、、
完全に予想通り。
いつものパターン。。。。。
「単価」ではなく「総額」をみよう
学生だと
「お金かけれない」
ので
「単価の安い」
スタジオで決めちゃいますよね。
それ自体は悪くないと思います。
ただし、コツがあって、そこを書こうかなと。
その前に、
結局、支払った総額を教えてくれました、まあ「普通の料金」でした。
フルハウス使って貰っても
「ほぼ一緒」
か、うまくいけば安く済んだ可能性も。
僕「どれくらいの時間、掛かったの?」
と尋ねたら、僕の感覚だと、
「普通の倍くらいの時間」
がかかっていました。
ほとんどのスタジオはタイムチャージですので、
「料金が半分でも倍の時間掛かったら総額は一緒」
です。
ミックスも、
学「お任せ作業の金額は安かったけど、修正したら、、」
と教えて頂けまして、総額は、
「僕らが請けた時のいつもの金額とほぼ一緒か高いくらい」
でした。
掛かった時間は、ほぼ倍くらいっぽかったですけど。
そして、
学「だいぶイメージと違って、ちょっと聴いてくださいよ〜」
とイヤホンを渡してくれましたのです。
僕「(こ、これは何とも答え、、にくい、、、(心の声))」
僕「まあ、バンド側の準備とか演奏技量とか、いろいろあるし何でも勉強さ」
と演奏面のアドバイスをしつつお茶を濁しました。
目的に応じての使い分けが大切
これらは、決して他のスタジオをディスりたい訳ではなく、僕も手が足りない時は他社の協力してくれるスタジオやエンジアさんにも沢山お世話になっています。
皆さんプロとしてバッチリ仕事してます。
ただ、料金はやっぱり格安スタジオとは違います。
目的に応じて使い分けることが重要です。
- できるだけ安くすませる作品なのか?
- しっかりと良いサウンドの作品するべき作品なのか?
バンドの活動やプロモーションの状況によって、変わってくると思います。
そして「安く済ませる」ことがテーマであれば「あまりこだわらない」ことも重要です。
まずはプリプロレベルで済ませて、とにかく沢山、作品をばら撒くほうが大切な時もあります。
僕の立場でこう言ってしまっては何ですが、「ほとんどの人はサウンドで音楽を聴いてない」です。
曲や歌、演奏が良ければ、多少音質は悪くても普通に「良い作品」と感じてくれますし、それが音楽の本質です。
その場合、こだわるのに反対なのは、
「それなりの音で録音してしまった物を、後で良くする」
というのは、
「最初から良い音で録音する」
よりも数倍も労力が掛かるわりに、正しく録音されたサウンドには及びません。
ということでして、大切なのは、
- レコーディングの目的は何か?
- それを実現するために総予算にいくら掛かるか?
です。
予算を先に決める
ぶっちゃけ、予算をかけられない場合、
「〇〇円までで作りたい」
などと予算を先に言ってもらえれば、
「その中で収まる録音方法や進行」
を考えて提案しています。
金額は具体的ではなくとも、
「今回はそれほど予算をかけずにプロモメインで」とか、
「しっかりと良い作品にしたい」などと趣旨を伝えてもらえれば、逆に僕の方で、「今、そこに予算使うの勿体ないから、こうしたらどうですか?」などと伝えたりしています。
ということで、皆さんの作品作りが少しでも上手くいくことを願って、今日はこの辺で。