岩崎将史です。
動画編集などで大容量のデータを扱うことが増えてきました。
動画1本あたりで100GBを超えることも頻繁になります。
動画データや編集データをアシスタントにお願いしたりする際に、別のPCやMACにデータをコピーする事ってありますよね?
そんな時に既存の外部記録デバイスってとても遅くてイライラしませんか?
よく使われている外部記憶デバイス
![](https://masafumiiwasaki.com/blog/wp-content/uploads/2021/02/28689971ad13cf6a40328d68bebccc1e-1024x576.jpg)
手軽に使える外部記憶装置として現在主流なのが、
- ポータブルHDD
- ポータブルSSD
- USBフラッシュドライブ
などです。
それぞれ
- 速度
- 値段
- 耐久性
などの特徴が違っています。
半年ほど前まではちょっとしたデータの保存や移動に、僕はこちらのフラッシュドライブを使っていました。
使っている方は多いと思います。
「ATEM mini pro」などの映像機器で動画データの記録用として推奨されている物です。
便利ですが、大容量になってくるととにかく遅い。
100GBを超える書き込みには30分~40分という時間が必要になります。
場合によっては1時間を超える事も。
動画用に推奨されるくらいなので、遅いというのは語弊があるかもです。
他の安価な外部記憶装置に比べれば早い方かもしれません。
![岩崎](https://masafumiiwasaki.com/blog/wp-content/uploads/2020/10/110c39441201c98c4095b44f1ca980dd-e1601515183203.png)
もっとサクっと100GBのデータを渡したいモ〜
そんな状況が頻繁にあります。
わざわざ購入しなくても手軽に使える超絶高速なメモリーカードを、僕は既に所有していました。
ズバリ「CF Express カード」です。
動画にもしてみました。
CF Express カードとは
![ソニーのCF Express Type A カード TOUGH 160GB](https://masafumiiwasaki.com/blog/wp-content/uploads/2021/02/CD-EXpress-Card-vs-Flash-Memory-2-1024x1024.jpg)
上の写真が僕が毎日使っている CF Express カード です。
CF Express カード というのは主にカメラや映像機器用に使われている規格のカードです。
高画質の映像では大容量のデータを扱います。
カメラメーカー各社はプロ向けの高価な動画用カメラやミラーレス・カメラには続々とこの CF Express カード を搭載してきています。
僕が昨年の秋に2台購入したSONYの新型ミラーレスカメラ「α7S III」も CD Express カード が採用されています。
圧倒的な速度の差
![](https://masafumiiwasaki.com/blog/wp-content/uploads/2021/02/chuttersnap-eH_ftJYhaTY-unsplash-1024x684.jpg)
こいつがめちゃくちゃ早いのです。
他のUSBフラッシュドライブやHDDより早いのは当然として、ポータブルSSDよりも早かったのです。
実際に次の4つで検証してみました。
- フラッシュドライブ ( usb 3.1 )
- ポータブルSSD ( usb 3.1 gen 2 )
- CF Express Card ( sub 3.2 gen 2 )
- HDD ( usb 3.0 )
その様子の動画がコチラです。
補足説明をするとこの比較は若干不平等ではあります。
それぞれUSBのバージョンと世代が違いますので。
ただし今回の検証の目的には「日常で手に入れて普段から使っている物で1番早いのは何か?」です。
もしかしたらポータブルSSDが「USB 3.2 Gen 2」であれば、また違う結果が出たかもしれません。
実は先程、新たににコチラをamazonでポチりました。
数日後には到着しますので、今度はポータブルSSD同士での、
- USB 3.1 ( gen 1 )
- USB 3. 2 ( gen 2)
の比較検証はしたいと思います。
そのため、最近は動画データを別PCに移動するのにCD Express カードばかりを使っています。
ただしコチラのカードだと容量が160GBが最大です。
そのため160GBを超えるようなデータの移動にはポータブルSSDを使用しています。
124GBのデータ移動での草土を検証
![](https://masafumiiwasaki.com/blog/wp-content/uploads/2021/02/age-barros-rBPOfVqROzY-unsplash-1024x683.jpg)
上記の動画を「見てられないよ!」という人の為に、比較検証した結論だけをマトメます。
使用したPCはMac Book Pro の 16インチ のフルスペックで、
- メモリは 64G RAM
- 内蔵SSDは 8TB
- グラボオプション搭載
- Thunderbolt 3 と USB 3.2 ( Gen 2 ) 互換 のポートが4つ
などとなっていますので、比較としてPC側の性能がボトルネックになることは無いと思います。
コピーするデータは124GBの Final Cut Pro の ライブラリーフォルダをコピーしました。
その結果をマトメたのがコチラ。
USB Version | 書き込み時間 | 読み込み時間 | |
Flash Drive | USB 3.1 gen 1 | 諦めた | 諦めた |
ポータブル SSD | USB 3.1 gen 1 | 4分34秒 | 3分51秒 |
CF Express CARD | USB 3.2 gen 2 | 3分26秒 | 2分40秒 |
外付けHDD | USB 3.0 | 14分31秒 | 12分41秒 |
高価なSSDドライブを買わなくてもカメラユーザーなら一石二鳥
CF エクスプレスカードがダントツに早かったので、しばらくはコレをメインで使おうと思います。
映像クリエイターやカメラマンであれば、CDエクスプレスカードはマストなアイテムとなっていますので、データコピーにも使えるというのであれば一石二鳥ですよね。
ただし問題は価格が高価なこと。
カード自体も高価ですが、コチラのリーダーも必要になります。
オススメなのは間違いないですが「撮影はしないけど大容量のデータを扱いたい」という人にはポータブルSSDが良いです。
一昔前に比べると値段もぐっと下がっています。
僕は先程コチラをポチりました。
2TBの容量があって先程の速度がでるのであれば、動画編集の臨時の作業ドライブとしても使えそうです。
複数台を購入して楽曲毎にローテーションしながら運用してみたいと思っていますが、実際にそういった運用ができるかはまだ未検証。
試してみた結果は近日中にまた記事に書きますね。
ということで今回はココまで。
ではまた。