コンデンサー・スピーカーの音を聴いてみた|QUAD ESL988

スタジオ機材レビュー
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岩崎将史です。
作編曲、サウンドプロデュース業をフルハウスという会社でやってます。
音大でも教えたりもしています。

コンデンサースピーカーという珍しい方式の「QUAD ESL988」をスタジオで視聴してみました。

スタジオ フルハウスに設置したコンデンサースピーカー QUAD ESL988

コンデンサー・スピーカーというタイプで、一般的に販売されているスピーカーとは全く違う方式のスピーカーです。

結論からいうと、

物凄く音が良かったです。

少し解説します。

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コンデンサー・スピーカー とは

なんで音が良かったのかというと「コンデンサー方式だから」に尽きるのだと思います。

マイクにもある「コンデンサー」と「ダイナミック」

僕の場合、コンデンサーというと「マイク」が直ぐに浮かびます。
音響や音楽制作をやっている人なら「コンデンサーマイク」を知らない人はいないと思います。

大まかには「ダイナミックマイク」と「コンデンサーマイク」の2種類があって、コンデンサーマイクの方が、より繊細微細な音を録音できます。

それぞれの方式については、詳しく解説しているサイトがたくさんありますので、ここでは語りませんが、すごく乱暴にいうと、音(空気の振動)を振動板で受けて電気に変換するときに、コンデンサーの方が微弱な振動まで、電気信号にしてくれるので音が良いですよ、ということです。

スペック的な良し悪しと、好みの良し悪しはまた別

音の良し悪しを好みで語るとダイナミックマイクのざっくりとした音(まさにダイナミック)が良い場合もあります。ここではあくまでもスペックだったり、大抵の場合おいては、という意味で「良い」という言葉を使っています。

世の中的には、

  • コンデンサー→音が良い、高価、衝撃に弱い
  • ダイナミック→音は普通、安価、衝撃に強い (でも叩いちゃダメですよ)

と言われています。

スタジオ用コンデンサーマイの代名詞といえば、NEUMANN U-87Ai。

サウンドハウスでみる

ダイナミックスマイクの定番といえば、SHUREのSM-58です。

サウンドハウスでみる サウンドハウス

スピーカーはマイクと逆なだけ

空気の振動を電気信号に変えるのがマイクロフォンで、電気信号を空気の振動に変えるのがスピーカーです。

世の中のスピーカーは基本的にコイル、しかもかなり巨大な物が使われているて、それで振動板(とは言いませんが)を動かして空気の振動(音)に変えています。

なら、マイクと同じでスピーカーもコンデンサーの方が良くね??

ってのが、この方式のスピーカーの誕生の理由なんじゃないかな、と。
完全に想像ですが。

振動板を極力薄くして微弱な振動も的確に再生。
ダンビングも良く余分な音がならなくなる。
その代わり音量やレンジを確保するために、薄い振動板にして。

なるほど、確かに良いアイディアだなと。

電気が必要です

コンデンサーマイクの場合は、ダイナミックマイクと違い電気が必要です。
ミキサーやマイクプリアンプから48Vファントム電源と呼ばれる電気を送って駆動させます。

このQUAD ESL988もコンデンサーマイクと同様に電気が必要です。
そのためにコンセントが付いてます。

パワードスピーカーであれば電気がいるのは当たり前ですが、パワードスピーカーではないのでアンプは別に必要です。

スピーカーの存在を感じさせない音

月並みな言い方しかできないのですが、

音が鳴りだした瞬間、スピーカーとは思わなかった

です。

マジ、凄いっす。

スピーカーって多かれ少なかれボディの質感だったり、何かしら色があったり枠のある感じがあるのですが、何もない、、、。

ググったら当時の販売価格は110万円という事でした。
高いけど、同レベルのスタジオのモニタースピーカーを考えたら1セットで同じかそれ以上するので、性能を考えたら安いかもと思いました。

ダイヤフラム(振動膜)は低音が出るのだろうか?が気になりましたが十分に鳴ってました。
しかもすごく自然に聴こえます。

居間に置いて普段のリスニングにするなら、最高だわって感じです。

状態はめっちゃ綺麗

前オーナーが大切に使っていたのでしょう、状態はめっちゃ綺麗でした。
ごく稀に中古オーディオショップとかで見かけると、表面のクロスが一部、穴が空いていたりなどします。

一つ気になったこと

再生中にときどきですが「パチッ」って音がしました。

これは全オーナーに確認したところ、コンデンサースピーカーの特徴で薄い振動板が無数にあるため、湿度温度変化で起こるそうです。

スタジオは湿度を常時ドライにしているので、その影響かもしれません。

2日目以降はピタリと止まりました。

オーディオ・マスタリングのリファレンスに使いたい

マスタリング後のリファレンス用にぜひ使おうと思います。
出来上がった作品を最後に視聴室でゆったりと皆んなで聴く。

という部屋がフルハウスにはないですね。

コントロールルームには置けないし…。

常設場所がない問題

メッチャ良いスピーカーですが、フルハウスでは場所がないです。

再び元箱へ梱包しました。

スタジオの安定した温度湿度の中で管理をしつつ、次の登場の機会を待って頂きましょう。
(来るのか?)

もし欲しい人いたら連絡ください

ということで、将来のスタジオ増設を夢見つつ済みでお休みすることになったこのスピーカー。

もし「コンデンサースピーカー探していた」という人が居りましたら、ぜひメッセージください。

フルハウスの問い合わせフォームへのリンクを貼っておきます。
FacebookでもTwitterでも大丈夫です。

では、また。

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