こんにちは、岩崎将史です。
一昨日の日曜日は、予告なしに実験で1日、スタジオレコーディングのYouTubeライブ配信をしてみました。僕のバンドとか曲ではなく、レコーディングの相談を受けたクライアントである社会人アマチュアバンド「トライオン」のスタジオレコーディングセッションです。
このバンドはリーダーでボーカルの久世良輔さんを中心して岐阜で活動しているバンドです。15年ほど前に、とある仕事でご一緒したことがありまして、それ以来の再会でした。
超久しぶりにフェイスブックのメッセンジャーにて「バンドのレコーディングをしたくて〜」とメッセージ頂きまして、以前からテストして見たいと思っていたYouTubeのライブ配信を「やらせてください」とお願いした格好です。
プロのアーティストやバンドならそんなことは絶対にお願いできません。
このチャンスを逃してはならんぞ〜、と。
「なぜ、レコーディングの配信を??」
名古屋を中心として活動するアマチュアやインディーズ系のバンド、アーティストの皆さんに、こういう言い方はおこがましいですが、「今の時代にあったレコーディングのスタイル」をもっと知ってほしい、という気持ちが以前からありました。
今は、10年前までと違ってCDは売れない。アーティストが作品を作っても、作品でお金を作ることができなくなってきているので、どうしてもレコーディングに予算が掛けられない。「極端に安いスタジオ」か「自分たちで頑張ってレコーディングを」と言うのが多くなってきていると感じます。
そうするとメジャー(が全部音が良い、と言うわけではありませんが、、)CDと比べるとどうしてもパンチがなかったり、サウンドが負けているように聴こえる。他のジャンルなら、そういうのもありなんですけど、特にロック系のバンドはレコーディングで作り上げる「サウンド」が楽曲の良し悪しの判断につながる部分が多いのです。
でも、いろいろバンドに話を聞くと、安いスタジオを使ったにも関わらず、僕が「え?そんなに費用かかったの?フルハウスでそこまでお金かけるバンドはまずないよ?」と感じることが多いのです。詳しく話を聞くと、やっぱり時間が凄い掛かっている。フルハウスの半分の料金のスタジオでも、倍の時間を掛けたらレコーディング費用は一緒。
フルハウスでのバンドレコーディング
フルハウスは、バンドレコーディングがスムーズに行えるように、ブースと言って部屋が3つあります。それぞれの楽器を別々の部屋に置くことによって、「同時に演奏しながらも、マイクはそれぞれの楽器の音のみをクリアに記録できます。各マイクの音を記録していく作業をトラッキングと言います。
今回は、アマチュア社会人のバンドを8時間で6曲、完全にレコーディングを終える事を目指しました。音楽やらない人には、6曲で8時間って長い、って思うと思いますが、意外に何回かやり直したり、オーバーダビング、といって他の楽器を上からかぶせ直したりしていると、時間が掛かってしまうものです。
最初の4時間で6曲分のベーシックといって、ドラム、ベース、ギター、仮歌と言われる物を同時に演奏して録音しました。仮歌は「上手く歌えたら採用する」けど大抵は「あとで録り直す」という事が多いです。
今回はボーカルの久世さんがとても上手で、ほぼテイク1か2のテイクが採用されて、「笑っちゃって歌えなかったところ」とかの一部を数カ所取り直したくらいです。
後半の4時間で、ギターソロを被せたり、そういった歌の一部取り直しやバックボーカルを被せて、ほぼ予定どうりに終了〜!、となりました。
1日6曲録るために
ただし、
もちろん効率良くレコーディングを進めるために、事前に準備すべきことがあります。リハーサルやプリプロと言われる作業を重ね、事前にどんな楽曲かなどを打ち合わせしてきました。
レコーディングにどれくらい時間を掛けるかは、バンドによりけりだとは思いますが、「まずは売れるクォリティ」「宣伝になるクォリティ」の物を作らなければ、ファンは増えていかないと思っています。予算があるなら、時間をたっぷりかければ良いけど、ないならないなりに「準備の仕方」「レコーディングの仕方」があると思っています。
フルハウスでは山田貴希力という若いエンジニアがいます。
今回の録音も彼に95%任せました。どんなバンドでも良い音にしてくれますよ(笑)作業もめちゃくちゃ早いですよ。
録音もなんでもウェルカムですが、もしYouTubeライブ配信の犠牲になっても良い、と言うバンドいましたら、ぜひやらせてください!そういうアーティストには、いろいろサービスしちゃおうかな(笑)
追記:その後、無事に6曲のレコーディングを8時間で終了。
そのサウンドをブログ記事「トライオン 配信スタート」でYouTube公開しました。
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