あけましておめでとございます。
岩崎将史です。
年末の13日から正月3日までは、SNS等も一切見ずに、久々に家族と過ごしていました。
2018年、仕事の始めはTVコマーシャルの作曲
今年は4日が仕事始めでした。
予定されていた名古屋代表男性アイドルグループの録音スケジュールが急遽、後ろにずれる事になりまして、
とあるTVコマーシャルの作曲が2018の初仕事となりました。
何のCMかはまだ言えませんが、オーダーとしては、
「格好良い&迫力系のオーケストラ楽曲」
TVコマーシャルには、いくつかの長さの違うバージョンが必要です。
今回は、15秒、30秒、60秒尺のバージョンを同じ曲で作ります。
まずは、15秒バージョンをピアノで作曲して、その音声mp3ファイルを映像監督に送りました。
まだオーケストラサウンドにはなっていない、ピアノだけのサウンドです。
絵コンテに合わせてピッタリ作業
この作業が重要で、絵コンテではいくつか重要な「キメ」と呼ばれる箇所があります。
今回は演出的に、一瞬無音になった方が良い場所がありまして、そこに、
「ピッタリと合わせて作曲をする」
というのが、プロの腕の見せ所なんですね。
僕の方で、
「このタイミングでこん感じで良いじゃない?」
っていうのを4日に作曲してメールでmp3を送っておきました。
次の日に早速、映像監督から、
「良いと思います!とても編集がしやすいです。これで編曲すすめてください」
とのメールが入っておりましたので、編曲作業。
専門的には、
「オーケストレーション」
と呼ばれる作業となります。
翌日はオーケストレーション作業
いつも通りアップル社のLOGIC pro Xにて編曲作業。
実際のオーケストラをシミューレートしてトラックを並べていきます。
実際とちょっと違うのはパーカッション関係だけ、トラックが一番下。
本当は弦の上にしなければなりませんが、ちょっとこの方が都合が良いので。
LOGICで楽譜を書きながら編曲を進めていきます。
楽譜は公開するとマズイので、ボカシちゃいました。
このLOGICというアプリは超優秀です。
シンセサイザーの打ち込みで楽曲を作るだけでなく、楽譜も書けて、レコーディングまで1つあれば全部できてしまいます。
レコーディングだけでなく、コンサートや、以前に僕が編曲を担当していたNHK音楽番組の生放送用の演奏スコアも全部LOGICで作成していました。
楽譜作成だとフィナーレというのが定番ですが、そうすると打ち込みや録音の作り込みができなくて、複数のアプリケーションを行ったり来たりしなきゃいけないんですよね〜。
番組ディレクターから、
「ここを後5秒くらい伸ばしたくなったんですけど、ちょっと足せますか?」
と言われた場合に、シーケンサーで音源直してOKもらってから再度楽譜アプリに読み込んで〜、などとやってると大変。
オールインワンは便利です。
と思う自称「多分、日本で一番LOGIC使い倒している人」 ^^
作曲編曲がしっかりと確定したらレコーディングへ
15秒のオーケストラレーションだけですので、サクッと作業終わらせて、
その日のうちにmp3を作成。
再び映像監督に送りました。
おそらく数日すると編集した映像に曲がはめ込まれた物が送られてくると思います。
これをクライアントに確認してOKを頂ければ、映像と曲の構成は確定。
そしたら録音作業に入ります。
録音作業が始まったら、尺や構成を変えたり、テンポ変えたり、KEYを変えたりは一切できません。
やってやれなくはありませんが、すごく音が悪くなります。
なので、この時点での確認と詰めがすごく重要。
録音作業に入った以降で、変更を発生するような映像監督やクライアントとは、基本を仕事しないです。
それくらいクォリティーに影響します。
「え?岩崎さんってこんな音質??」
って業界に広まったら、後の人生に大きな損害をもたらします(笑)
録音は予算次第で、
「全部の楽器を生録音できるのか? それとも一部だけか?」
あるいはクライアントが、
「もうこれで十分!」
と言われれば、打込みサウンドだけで行く可能性も 。
多分、後者の可能性が高いかな〜。
すでに十分大迫力で格好良い(笑)
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