岩崎将史です。
今秋に携わらせて頂いていたCDアルバムがリリースされました。
1st CDも携わらせて頂いたジャズ・シンガー「黒木あさ美」さんの2nd CDアルバムです。
2nd CDアルバム「Maybe You’ll Be There」
アルバムタイトルは「Maybe You’ll Be There」。
ダイジェスト動画ができました。
ジャズボーカルのレコーディング
今作のレコーディングももちろんフルハウスで行いました。
メンバーも前作と同じ、
- プロデューサー:Prisca Molotsi
- ボーカル:黒木あさ美
- サックス:椿田薫
- ピアノ:ナタリー成田
- ベース:興津博規
- ドラムス:黒田知良
でした。
ジャズですので基本は「一発録り」と呼ばれるバンド全員で演奏する同時録音。
生楽器の5人が同時にレコーディングする場合には、それなりの大きさと部屋数のスタジオが必要です。
そうするとそれなりの費用がかかるスタジオになってしまいます。
が、なんとかフルハウスでリーズナブル、でもサウンドクォリティは一切落とさずにできる方法をと言うことで、2007年に今の形に改装しました。
音の回り込みのない美しいサウンドでレコーディングを実現するべく、今回はこのような形のレイアウトでレコーディングしています。
詳細を簡単に解説します。
ボーカルはブースで
ボーカルは主役ですので、部屋を分けます。
他の楽器の音は入ってこないので、ボーカルの音声だけをレコーディング出来るようになります。
サックス、ピアノ、ベースは同じ部屋で
サックスとピアノ、ベースの3名は同じ部屋でレコーディングします。
分けれたほうがよりサウンドの自由度が高くなるので良いのですが、ブースを4~5個も作る広さを確保しようと思うと多額の家賃が必要。
それはスタジオ料金に跳ね返ってしまうのと、僕の財力では無理でした。 ^^;
上記の写真のようにピアノとサックスの間に透明な遮音板を立てています。
これによって、各楽器マイクの被り込みを押さえて、明瞭なサウンドを録音できるようにしています。
なお、この遮音板は我々スタッフの自作です。(自慢)
というか、フルハウスのスタジオはほぼDIYで作られています。(外注する金が無かった)
ドラムは別ブースで
ドラムは別ブースにしています。
最も音の大きな楽器ですので、同じ部屋だとかなり厳しいのです。
優秀なミュージシャン達による計8時間のレコーディング
レコーディングは2回に分けて行われました。
忙しいミュージシャン達ですのでスケジュールが合うのは3時間間程度が2回だけ。
セッティングなども含めて合計8時間程度で8曲のレコーディングを完了しました。
その後はボーカルのダビングなどを進めてレコーディング完了です。
もちろんミックスとマスタリングもCDプレスもフルハウスで行いました。
それではまた。