こんにちは、岩崎将史です。
昨日は名古屋フィルハーモニー交響楽団(以下、名フィル)の第5回こども名曲コンサートでした。
先日ブログに書いた新機材も使ったりしたので、ブログに残しておこうと思います。
同日2現場で機材を分けた
最近の弊社フルハウスの週末は、複数の収録現場が重なる事が増えてきています。
昨日2つのコンサート収録現場が入っていました。
1つは大阪でのイベント。
そして2つ目が名フィルのコンサート。
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その為にフルハウスの機材を2つに分けての録音対応となりました。
大阪の現場は社員に任せ僕は名フィルのコンサート録音を担当することにしました。
定石通りのシンプルなマイクアレンジに
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マイクロフォンはオーケストラ録音の定石通りと言いますかシンプルな方法にしました。
吊りマイクは全部で6本。
メインマイク4チャンネルとウイングマイク2チャンネルです。
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メインマイクはセンターにマス工房model 359II。
ワイドにDPA4015。
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フルハウスで昨年導入した7本のmodel 359IIですが、4本を大阪の現場に渡したのでこちらで使えるのは3本だけ。
そのため中にmodel 359IIでワイドにDPA4015という組み合わせにしました。
ウイングマイクにはB&K4006。
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そして木管楽器群用にSCHOEPS。
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その他、いくつかの楽器にスポットマイクを設置しました。
MTRX Thunderbolt 3 オプション・モジュールで初現場
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録音システムはいつも通りに舞台袖上手に設置。
録音の要件は下記の2つです。
- 96Khz/32Bitでのマルチトラックレコーディング
- ライアルタイムでミキシングを行いCD-R2枚をプリントして終演直後に納品
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マルチトラック録音用のマイクプリアンプにはMillennnia HV-3D-8を1台とREVAV NM-800。
これらの音声をPro Tools|MTRX Studioにてデジタル化。
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メインなDAWとしてProTools Artistで録音。
MacBook Proとの接続に先日導入記事を書いた『MTRX Thunderbolt 3 オプション・モジュール』を使用してThunderbolt 3ケーブルで接続しました。
本番録音では始めての使用となります。
結論としては全く問題ないどころか、とても快適に動作してくれました。
MTRX Thunderbolt 3 オプション・モジュール で気をつけること
ですが、1つだけ気をつけるべきことが分かりした。
DAWを起動した状態でMTRX Studio背面のマイクコネクタなどを抜き差しすると、 どうしてもThunderbolt ケーブルに触れてしまいます。
その際にPCがMTRX Studioを見失いアラートが出ることがありました。
アラートは「MTRX Studioを見失いました。一度、保存して終了しますか?」という内容が英語ででます。
保存はできるので、もし録音したデータがあったとしても失うことはなさそうです。
セッティング中はThunderboltのケーブルには触れないように気を付けたほうが良いですね。
ちなみに僕がケーブルを抜き差ししている分には1度も見失うことはなかったです。
外部業者の人がケーブルを抜き差しする際に2回発生しました。
Thunderboltケーブルをあまり意識せずに触ってしまっていたのだと思います。
丁寧に扱う分には問題ないです。
バックアップDVS録音に最適なMacBook Pro 2012モデル
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バックアップにはLogic Pro X。
DVSにてMTRX Studioと接続。
PCはMacBook Pro 2012年モデル。
この年代のMacBook Proにはイーサネット(LAN)ポートが付いています。
Dante接続のためのハブが不要なので、現場での使い勝手が良いんですよね。
MacBook Proにイーサネットポート付けて欲しい。
『プロ』なんですから。
まあそれは望むべくもないと思われるので、バックアップDAW用としては次はWindowsノートPCを購入することになるんだろうとは考えています。
CD-R用A/DコンバーターにDANGEROUS MUSIC Conver-AD+ 初持ち出し
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ミキシングはProTools Artistにて行い2ミックスをアナログでCD-Rに送りました。
96Khzで録音していますのでCDフォーマットである44.1Khzで録音するためにはアナログ伝送する必要があります。
TASCAMのCD-RデッキににはSRC(サンプリングレートコンバーター)機能があり、コレをONにすると録音自体はできます。
ですがSRCは大きく音像が変わってしますので音楽録音には不向きです。
アナログで送るとしてもTASCAM CD-Rデッキ内臓のA/Dコンバーターはそれほど良い音質ではありません。
凄く悪いといういわけではないですが、高音質が売りの音楽録音専門業者として良しとできる音質ではないと。
そこで今回はA/Dコンバーターにスタジオからこちらを持ってきました。
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DANGEROUS MUSICのデジタルコンバーター『Conver-AD+』です。
初めてスタジオ外へ持ち出してみました。
いつもはCD用に44.1KhzのDAWも用意しています。
(それとは別に96KHzで2台のDAWで録音している)
今回は大阪にも2システムのDAW(メインとバックアップ)が必要なため、マルチは96Khzのみの録音しかできないということで、今回のシステムにしました。
DNAGEROUS MUSIC『Conver-AD+』は完全なハイエンド・オーディオ・マスタリング用のコンバーターですので、これで妥協なし。
『Conver-AD+』には複数のデジタル出力が付いています。
Conver-AD+とCD-Rデッキの間に発生した不可思議な事態
1つ謎な現象というか問題が起こりました。
このブログ執筆時点では解決していません。
Conver-AD+からTASCAMのCD-RデッキにAES/EBUで録音ができませんでした。
TASCAMのデッキのインプットをAES/EBUにすると『Not FsK 44K』というアラートが表示されてしまいます。
TASCAMのデッキのSRCをONにすると録音できますが、SRCは使いたくありません。
色々試してみましたがどうしても解決できませんでした。
そこでAES/EBUは諦めて、COAXIAL (SPDI/F) と TOSLINK (OPTIACAL)にてそれぞれを接続。
この接続方法であれば問題なくTASCAMデッキは44.1Khzと認識して録音できました。
謎です。
販売代理店などにもこれから問い合わせてみようと思うので、また何か分かったら加筆します。
昼食のつけ麺「豆天狗」
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CD用送りで多少ゴニョゴニョしましたが、体制には影響なく午前中の仕込みとお昼のゲネプロが終わりました。
ゲネプロも万が一の将来の作品公表化の為にマルチトラックで録音しています。
本番まで1時間半あるので近くのラーメン屋さんで昼食。
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会場である名古屋市特殊陶業市民会館の西隣にある豆天狗というラーメン屋さんです。
今回はつけ麺にしました。
トラブル無くCD-Rを納品
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昼食から戻ってきたら程なく本番。
特に何のトラブルも無く進行していきました。
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TASCAMの2台のCD-Rデッキ。
上は録音し始めて何分立ったかという時間表示。
下はあと何分録音できるかという時間表示。
どちらも初期設定など変えていませんが、時間表示方法が逆なんですよね。
不思議です。
僕的には両方の時間を知れるので助かるのですが、どこか設定で変更できるんですかね?
そんなこんなで無事に本番も終了。
機材を片付けて、CD-Rをオーケストラにお渡しし本日の業務完了となりした。
ということで今回はこの辺で。
ではまた。
コンサート録音などご相談ごとありましたら、是非弊社フルハウスまでお問い合わせください。