こんにちは、岩崎将史です。
一部アレンジやサウンド面のお手伝いをさせて頂いた雫井陸さんの楽曲MV「Akumu」がYouTubeで公開されました。
YouTubeをぜひご覧ください。
雫井さんは作詞作曲と歌だけでなく、この動画のアニメーションも作られています。
曲や歌だけなく、アニメまで自身で作るマルチなクリエイターです。
フルハウスのHPよりお問合せ
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今年の春先にフルハウスのホームページよりお問合せをいただきました。
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自作曲のミックスとマスタリングをお願いしたいのですが、どうすれば良いですか?
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アップロード先と方法をお知らせするので、マルチトラックのWAVをください〜
ということで送っていただきました。
とても良い曲。惜しい点がひとつだけ
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とてもポップな楽しい良い曲だなと。
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何かアドバイスを頂ければ嬉しいです
全体的にすごく良い感じでした。
ただ1点だけ、ベースパートのアレンジが惜しい感じがしました。
全体的に頭にアクセントが多くて、ノリが重たい感じ。
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…ってことで、このままでもミックス作業はできますが、ベースが変わればさらに良くなると思いま〜す🎵
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もし宜しければお手伝いとかして頂けたりしないでしょうか…?
ということで、ベースのアレンジとシーケンスデータの作成も手伝わせて頂けることになりました。
シンセベースはリアルタイムでサクッと
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この手のシンセベースはお任せください。
大得意なので、リアルタイム入力でガシガシ手弾きでLOGIC pro Xに入れていきます。
1時間ほどでベースパートが完成しましたので、雫井さんに送りました。
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すごいバッチリです〜。感動しました。
バランス的にあまり出してないので分かりにくいかもですが、スタッカートによるミュート感やゴーストノートでグルーヴ感を出して、細かくピッチベンドやモジューレションを入れてフレーズを歌わせています。
ぜひ低音の分かりやすいスピーカーで聴いてみてください。
他のバックトラックデータを、より適切なデータでもらう
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ベースのやり取りの後、ミックス用のデータをもらいました。
マルチトラックやパラデータと言って、楽器ごとの個別の音声ファイルです。
ミックスがやりやすいように、かつ、少しでも良い音になるように、いくつかリクエストをして適切なマルチトラックのデータを貰いました。
良いミックスのために、マルチトラックデータの作成方法にはいくつかポイントがあります。
今回はエフェクトありとなしの両方を貰い、適切なサウンドが効率よく作れるようにお願いしました。
シンセベースパート以外は全て、雫井さんが作成したものです。
ギターなども自宅録音で済まされたようです。
僕と同じくLOGIC pro Xを使われていましたので、バッチリ対応いただけました。
ミックスの作業日を決める
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全のトラックの音声ファイルが、適切な形で整いましたので、いよいよミックス作業となりました。
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メールのやり取りでも良いですが、もしお近くでスタジオに来られるなら一緒に作業しませんか?
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近いので伺います〜
どれくらい作業時間かかりますか?
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この手の曲調だと3~4時間くらいだと思います〜
ということで、半日一緒に作業できる日程で、日取りを決定しました。
楽しい楽しい、ミックス作業🎵
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ミックスはフルハウスにてProToolsで作業しました。
最初に僕のイメージでざっくりと仕上げました。
2時間ほどでざっくり作業を終わらせたら雫井さんに聴いていただきつつ、一緒に詰めていきます。
あのパートを上げてみて〜、下げてみて〜。
何回か一緒に繰り返して完成となります。
1曲だけでのミックスでしたので、同時にマスタリングも済ませてしまいました。
聴き比べてみて、違いを出せたか??
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雫井さんのYouTubeチャンネルには前作のMV動画もアップされています。
おそらくご自身か他のスタジオかでミックスされているのだと思います。
僕はこのブログを書いている時点ではまだ聴けていませんが、よろしければぜひ聴いてみてください。
同じアーティストの作品ですので、聴き比べて頂ければ、僕が他のミックスとの違いを出せたのか?分かると思います。
評価は皆さまにお任せします (苦笑)
オリジナルのアニメーションも制作
このMVは、アニメーションも雫井さん自身が作っています。
アニメを自分で作れるってのは凄いです。
時間的にも労力的にも、音楽を1曲作るよりもはるかに手間とコストがかかると思いますので脱帽です。
僕のYouTube動画はレコーディング時の映像を使ったり、撮影しそびれていた時にはLOGICやProToolsの画面を使ったりしてます。
CGアニメとかできたらすごいですが、全然できるきがしません ^^;
演奏などのパフォーマンス系でないDTM系クリエイターの場合、CDや音楽配信などのサウンドだけのプラットフォームだけでは難しい時代だと思います。
YouTubeやSNSなどでは映像付きでないと知ってもらえません。
映像コンテンツとしてどうアウトプットできるかが、活動に大きく影響しますよね。
ということで、今回はこの辺で。
では、また。
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