こんにちは、岩崎将史です。
今週は、スタジオの予定が丸っと空きました。
ですので、
このタイミングに長らく出来ていなかった、
機材整理を行うことにしました。
いらないものはドンドンとポイポイしようと行こうとで、
ちょっと前に流行った、
「断捨離」
というやつですね。
そしたら、
もう所有しているのさえ、忘れていたに等しい機材が色々と出てきました。
中でも久々に出して見て面白かったのが、古い国産マイクです。
最近は録音で普段使うマイクといえば、
ノイマンとかDPAなどのスタジオ録音定番のコンデンサーマイクが中心で、
あとは定番のダイナミックやリボンマイクでした。
国産のマイク自体が音楽のレコーディング現場では珍しいのですが、
今日は、そんな忘れ去られていた、いにしえの国産マイク達をちょっとご紹介。
古のマイクロフォン達
名機 SONY C-38B
![](https://masafumiiwasaki.com/blog/wp-content/uploads/2018/01/Top_2-300x200.jpg)
漫才のステージや番組で、真ん中に1本立っているマイクです。
三味線などの邦楽器にバッチリと言われてます。
古いマイクという印象でしたが、何と、、
今でも売られていることを実は今までしりませんでした。^^;
舞台音響系の方には、当たり前の話みたいですが。
フルハウスでは20年来、使われる機会が殆どないマイクです。
知り合いのPAやイベンターは漫才用に欲しいと言ってます。
全てのマイクのサウンドチェックも同時に行いました。
凄い懐かしい感じの安心感のある音です。
続きまして、
SONY ECM-56A
エレクレット・コンデンサー・マイクロフォン
「ECM-56A」
です。
![](https://masafumiiwasaki.com/blog/wp-content/uploads/2018/01/MG_7135-300x200.jpg)
先ほどの「C-38B」と同じく、メーカーはSONYです。
ボディーに電池が入ります。
![](https://masafumiiwasaki.com/blog/wp-content/uploads/2018/01/MG_7159-300x200.jpg)
そして、もう一個SONYで
SONY ECM-280
ECM-280
です。
![](https://masafumiiwasaki.com/blog/wp-content/uploads/2018/01/MG_7137-300x200.jpg)
ちょっとググったら、1972年発売ですって。。。
僕より年上です。。。
そして、最後の極め付けは、
HITACHI 型式不明 ベロシティ・リボン・マイクロフォン
ベロシティ・リボン・マイクロフォンと呼ばれるジャンルのマイクです。
とってもナイーブなマイクで、ショックを与えると音を拾うリボンがすぐに破損して、あの世行きとなります。
このマイク、古さがたたって使ってませんでした。
なぜなら、、、、
![](https://masafumiiwasaki.com/blog/wp-content/uploads/2018/01/IMG_2778-e1516352394944-300x225.jpg)
ジャーン!
マイクのコネクター部分がこんな感じになっております。。。
多分、僕と同棲代以下の人たちは、見たことない人が多いのではないでしょうか、、
「タジミ」
と言います。多分、僕より一回り上の世代の方には珍しくなさそうなのですが、、、
多治見無線電機という会社がありまして、そこのコネクタ?なのかな?
良くわかりません。
岐阜県の多治見市とは何か関係があるのでしょうか?
良くわかりませんが、Wikiを見た限り、関係なさそうですね〜。
この記事をみた先輩方が、また色々と教えてくださると思います。
で、今となっては、このタジミ・コネクターが刺さるマイクプリ・アンプがありません。
長いこと放置してましたが、見るとやっぱり音を聴きたくなります。
そこで、使えるようにしようということで、コネクターを付け替えようと思いました。
通常はバランスで3極あるのですが、このコネクターは2極。
一応、バラす前にベテランのテックにメールで尋ねたところ。
「をを〜懐かしい、タジミですね」
「アンバランスですが、中身はバランスですよ、きっと〜」
とのお返事。
それなら、と現在一般的になXLRコネクターに付け替えだ〜。
ということで、上記を伝えて作業を山田くんに託す。
![](https://masafumiiwasaki.com/blog/wp-content/uploads/2018/01/IMG_2780-e1516353776416-300x300.jpg)
コネクターを分解してみると、、
予想通りバランス回路だった。
強引にグランドに設置してる。
そこでケーブルをぶった切って、
![](https://masafumiiwasaki.com/blog/wp-content/uploads/2018/01/IMG_2783-e1516353860244-300x300.jpg)
ノイトリックのXLRコネクタをハンダ付け。
そして、
![](https://masafumiiwasaki.com/blog/wp-content/uploads/2018/01/IMG_2786-300x300.jpg)
完成しました。
早速、スタジオでサウンドチェック。
昔のベロシティ・リボン・マイクロフォンの音やいかに??
チェックしてみました。
ちゃんと音出ます。
そして、さすがリボンマイクです。
ゲインが低い(笑)
いくつかのプリアンプではSN悪くて現実的ではなかったです。
が、やっぱり良いマイクプリはSNが素晴らしいですね。
同じマイクで、こうもSNが違う物かというほど、ノイズレベルに差がありました。
肝心のマイクのサウンドキャラクターは、、、、
「良い感じ」
です。
20年近く、マイク用のデシケーターボックスに収納され、
湿度管理されていましたので、コンディションは悪くないです。
C-38Bと同じく、暖かい懐かしい感じの音です。
現代のレコーディングで使いどころがあるか?っていうと、
難しい所ですが、、、さて、どうしたものか、、
国産マイクは以上でした、、、
そして、フルハウスの断捨離業務は、まだまだ続きます。
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