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フルハウス機材を断捨離中|いにしえの国産マイク達

SONY C-38 スタジオ・レコーディングの仕事
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こんにちは、岩崎将史です。

今週は、スタジオの予定が丸っと空きました。

ですので、

このタイミングに長らく出来ていなかった、

機材整理を行うことにしました。

いらないものはドンドンとポイポイしようと行こうとで、

ちょっと前に流行った、

「断捨離」

というやつですね。

そしたら、

もう所有しているのさえ、忘れていたに等しい機材が色々と出てきました。

中でも久々に出して見て面白かったのが、古い国産マイクです。

最近は録音で普段使うマイクといえば、

ノイマンとかDPAなどのスタジオ録音定番のコンデンサーマイクが中心で、

あとは定番のダイナミックやリボンマイクでした。

国産のマイク自体が音楽のレコーディング現場では珍しいのですが、

今日は、そんな忘れ去られていた、いにしえの国産マイク達をちょっとご紹介。

古のマイクロフォン達

名機 SONY C-38B

名機 SONAYのコンデンサーマイクロフォン「C-38B」

漫才のステージや番組で、真ん中に1本立っているマイクです。

三味線などの邦楽器にバッチリと言われてます。

古いマイクという印象でしたが、何と、、

今でも売られていることを実は今までしりませんでした。^^;

舞台音響系の方には、当たり前の話みたいですが。

フルハウスでは20年来、使われる機会が殆どないマイクです。

知り合いのPAやイベンターは漫才用に欲しいと言ってます。

全てのマイクのサウンドチェックも同時に行いました。

凄い懐かしい感じの安心感のある音です。

続きまして、

SONY ECM-56A

エレクレット・コンデンサー・マイクロフォン

「ECM-56A」

です。

 

先ほどの「C-38B」と同じく、メーカーはSONYです。

ボディーに電池が入ります。

そして、もう一個SONYで

SONY ECM-280

ECM-280

です。

ちょっとググったら、1972年発売ですって。。。

僕より年上です。。。

そして、最後の極め付けは、

HITACHI 型式不明 ベロシティ・リボン・マイクロフォン

ベロシティ・リボン・マイクロフォンと呼ばれるジャンルのマイクです。

とってもナイーブなマイクで、ショックを与えると音を拾うリボンがすぐに破損して、あの世行きとなります。

このマイク、古さがたたって使ってませんでした。

なぜなら、、、、

ジャーン!

マイクのコネクター部分がこんな感じになっております。。。

多分、僕と同棲代以下の人たちは、見たことない人が多いのではないでしょうか、、

「タジミ」

と言います。多分、僕より一回り上の世代の方には珍しくなさそうなのですが、、、

多治見無線電機という会社がありまして、そこのコネクタ?なのかな?

良くわかりません。

岐阜県の多治見市とは何か関係があるのでしょうか?

良くわかりませんが、Wikiを見た限り、関係なさそうですね〜。

この記事をみた先輩方が、また色々と教えてくださると思います。

で、今となっては、このタジミ・コネクターが刺さるマイクプリ・アンプがありません。

長いこと放置してましたが、見るとやっぱり音を聴きたくなります。

そこで、使えるようにしようということで、コネクターを付け替えようと思いました。

通常はバランスで3極あるのですが、このコネクターは2極。

一応、バラす前にベテランのテックにメールで尋ねたところ。

「をを〜懐かしい、タジミですね」

「アンバランスですが、中身はバランスですよ、きっと〜」

とのお返事。

それなら、と現在一般的になXLRコネクターに付け替えだ〜。

ということで、上記を伝えて作業を山田くんに託す。

コネクターを分解してみると、、

予想通りバランス回路だった。

強引にグランドに設置してる。

そこでケーブルをぶった切って、

ノイトリックのXLRコネクタをハンダ付け。

そして、

完成しました。

早速、スタジオでサウンドチェック。

昔のベロシティ・リボン・マイクロフォンの音やいかに??

チェックしてみました。

ちゃんと音出ます。

そして、さすがリボンマイクです。

ゲインが低い(笑)

いくつかのプリアンプではSN悪くて現実的ではなかったです。

が、やっぱり良いマイクプリはSNが素晴らしいですね。

同じマイクで、こうもSNが違う物かというほど、ノイズレベルに差がありました。

肝心のマイクのサウンドキャラクターは、、、、

「良い感じ」

です。

20年近く、マイク用のデシケーターボックスに収納され、

湿度管理されていましたので、コンディションは悪くないです。

C-38Bと同じく、暖かい懐かしい感じの音です。

現代のレコーディングで使いどころがあるか?っていうと、

難しい所ですが、、、さて、どうしたものか、、

国産マイクは以上でした、、、

そして、フルハウスの断捨離業務は、まだまだ続きます。

名古屋の音楽制作・録音スタジオ|フルハウス
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