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コードネームの表記方法【3和音編】制作をスムーズに

音楽の学び
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こんにちは、岩崎将史まさふみです。

超絶基礎過ぎて今まで僕のブログでは触れてこなかったコードネームについて。
今回、少しばかり他者に説明する必要が出てきたので何回かに分けてまとめます。

最初は初歩の初歩である三和音の仕組みと表記について。
初歩とは言っても「音程表記」が出てきます。
よって長3度とか減5度とかが意味が分からない人は、そちらを先に学んでおく必要があります。

コードの解説としては今回の記事は敢えて不完全です。
それは現場をスムーズに進めるために僕が意識していることで、

  • ジャズ・ポピュラー系から学んだ人
  • クラシック系から学んだ人


どちらのスタイルの奏者がいても問題なく成立する記法です。

4つのコード表記

三和音は4つ種類があります。
それに合わせて4種類+αの表記方法があります。

種類 表記 (ルートがCの場合)略記
長三和音Major TriadC
短三和音Minor TriadCmC-
減三和音Diminish TriadCm(b5)
増三和音Augment TriadC(#5)

上記のように書くと、

はあ?!
めちゃめちゃ抜けてるじゃん。
なんやコイツ。

と思うミュージシャンは多いかと思います。
でもそれで良いのです。

理由は後述します。

また今回だけでなく一連の記事を読んで頂いて音楽が発展進化した歴史をたどると、敢えて絞っている意味が合理的に理解できると思います。

動画にもしてみました。

表記例

一番わかりやすくCで表記してみます。

長三和音

Cで表記すると「C」のみです。
余分な事を書くのは止めた方が良いです。

「メジャー」は「Major」や「M」とも表記されますが、CMやC Major などと書くとかえって見にくいです。

またメジャーは「△」とも表記されますが「C△」という表記は20世紀のジャズポピュラー系で始まった習慣で、Cメジャー7thの省略と受け止められる可能性が高いです。

短三和音

表記としては次の2つのいずれか。

  • Cm
  • C-

フォーマルな書き方が「Cm」。
略したスタイルが「C-」です。

減三和音

減三和音については次の1択です。

  • Cm(b5)

こう書くと、

「Cdim」とか略した「C○」とかあるでしょ!

という意見が飛んできそうでしょうが三和音を弾いて欲しいならオススメしません。

クラシックの音楽理論から入った人は「減三和音」=「Diminshディミニッシュ」と学んだでしょう。
それは間違いではありません。

正確には減4和音を「Diminsh 7th」で、つまり「Cdim7」と表記するべきですが、ジャズ・ポピュラーの現場では「Cdim」で4和音が一般的です。

他にも色々な理由がありますが「Cm(b5)」と表記するようにしています。

こうやって書くと

「dim」と「dim7」は別物だ!!

いや、Diminsh の機能性から考えて〜

などと言ってくる人が多そうで戦線恐々としておりますが…😅

実際に現場を回すプロデューサーとしては、各方面のミュージシャンにそんなレクチャー一々するのは失礼ですし、時間もありません。

円滑にすすめるために日々変わっていくのが言語だと考えています。

増三和音

Cの増三和音は

  • C aug
  • C+
  • C(#5)

などがあります。

ジャズのテキストで Caug で7thを演奏させる書籍を見たことがあるので、状況によってC(#5)と使い分けています。

コード表記の正否を問うている訳ではありませんので、くれぐれも誤解なきよう。

まずは三和音の原点で理解を

コードネームって言語と同じでコミュニケーションの表現手段なので、歴史やコミュニティで違うしデバイスによっても常に変化していってます。

中世終盤からルネサンス期にかけて、ハーモニックな音楽が徐々に体系化されていく中で成立した三和音とその後の4和音以上、そして19世紀後半から民衆や北米にシーンの中心が移動した時代で変わっていってます。

その辺りは一連の過去記事を読んで頂くと見えてくるかと。

近現代の音楽出版社の役割
音楽出版社の登場【歴史的背景と役割】
楽譜の活版印刷【どうやってたの?】グーテンベルグ【歴史と仕組み】
ミュージカルとは?【オペラ・オペレッタとの違い】経済でみる音楽
経済でみるクラシック音楽【交易による富で発展】

いきなり20世紀のジャズポピュラーからすると「???」という混乱が起こりやすいようです。

僕は両方同時に学んでいったので混乱はなかったのですが。

という話はどうしても長くなるので、やはり別記事ですね。
書き始めたのですがあっという間に本編の文章量を超えましたので、今デリートキーを押しまくったところです。😅

ということでいずれ。
ではまた。

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