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剣持雄介「謡-Uta-」CD&ハイレゾ音楽配信【サウンドプロデュース】

剣持雄介 -Uta- レコーディング ミキシング マスタリング サウンドプロデュース 民謡 録音 スタジオ・レコーディングの仕事
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この秋に僕が制作に携わった作品がリリースされます。
昨日、プレスリリースが出されニュース記事にもなりました。

剣持雄介さんの「謡 -Uta-」という作品がリリースされます。
ソニーミュージックの邦楽専門レーベル「粋凜」よりオーダー頂きまして、レコーディングを始めとするサウンドプロデュースを担当させて頂きました。

剣持雄介さんについて

剣持雄介さんは素晴らしい歌声を持った民謡家でこのブログでも何度か登場してます。

愛知県名古屋市出身。
幼い頃より 父 剣持 豊(村上市出身)に民謡を教わり三才で初舞台。
津軽民謡の唄付け(津軽三味線)を松田隆行氏に師事。主に父親の故郷である新潟の民謡を 得意としながら全国の民謡も唄う若手男性民謡歌手として、現在テレビ、ラジオ等に出演。 三味線、太鼓奏者としても数々の舞台に出演。
2009〜2012年までNHK総合テレビ「それいけ!民謡うた祭り」にレギュラー出演。
2012年3月28日、日本コロムビアよりタイトル「音心伝心」でCDデビュー。
若手のトップとしてこれからの民謡界を背負っている希少な男性民謡歌手。

1993年 第8回 日本コロムビア民謡コンクール中部大会
少年・少女の部 優勝
  第8回 日本コロムビア民謡コンクール全国大会
少年・少女の部 優勝
2000年 第16回 全国尾鷲節コンクール 優勝
2003年 第16回 出雲崎おけさ全国大会 優勝
  第14回 岩室甚句全国大会 優勝
2007年 第3回 甚句日本一全国大会 優勝
2008年 第18回 日本民謡ヤングフェスティバル 優勝
2010年 出雲崎町 出雲崎おけさ大使 任命
2016年 和奏団樂謡座 結成

剣持雄介プロフィールより

最初にお会いしたのは、僕が毎年の年末にアレンジや演奏で出演していたNHKの音楽特番でした。名前はそれより以前、2000年頃から「民謡の凄い子がいる」との噂は聞いていました。
(当時はまだ子供だったかと)
歌だけでなく、三味線、太鼓など様々な楽器を演奏されます。

「謡-Uta-」について

レコーディングした作品は全て剣持さんがセレクトしたようです。

全国の様々な民謡を唄い、三味線・太鼓の演奏、またユニット『和奏団 樂謡座』や様々なジャンルとのコラボレーションなど幅広く活動を展開している、民謡界の次世代を担う実力派の民謡歌手 剣持雄介。本作品は、剣持が胸の熱くなる民謡を選曲し…

剣持雄介 謡 -Uta- より
  • 尾鷲節
  • 津軽三下り
  • いかとり唄
  • 佐渡おけさ

の4曲をレコーディングしました。
4曲と聞くとCDとしては少なく感じるかもしれませんが、展開も多く聴きごたえのある長さと構成になっています。

CDだけでなくハイレゾ配信も

リリース形態としてはCDだけでなく音楽配信も行われます。
注目しているのはハイレゾ音楽配信です。

今回は(も?)サンプリングレートは192Khのハイレゾリューションにてレコーディングしています。

民謡のレコード作品としてはまだ珍しいのではないかと思います。
そして、後述しますが、民謡の良さを構成に残すために、僕なりに考えた現代的な民謡レコーディング方法を実践させて頂きました。
これも当然、まだ他にはない民謡レコーディング作品になっています。

ハイレゾ配信用のマスターは、リスナーの再生環境を考えて192Khzのミキシングサウンドをアナログにて96Khz/24Bitでレコードしました。これらの処理により、とてもナチュラルらハイレゾサウンドが実現できています。

ハイレゾ音楽配信についてはmoraモーラにて配信されます。

リリース前なのでまだアップされておらず聴けませんが、配信始まったら更新します。

サウンドプロデューサーとして

業界的には録音原盤制作といいますが、レコーディングをしてマスター音源を作成するまでを担当させて頂きました。

具体的に何をしたのか?

具体的にどんな仕事をしたのか?というと、レコーディングする作品を踏まえて、どのような場所でどのような方法で、どのような流れでレコーディング作業を進めるのが良いかをトータルで考えます。

コンセプトと工程

スタジオを選定してレコーディング方法などを決定して実施していきます。
少し詳しく解説してみます。

スタジオの選定

今回は剣持さんが地元の奏者達とレコーディングしたいという希望がありましたので、名古屋エリアのスタジオで録ろうというスタートでした。

前回のアルバムは僕も以前に何度かレコーディングさせて頂いたことのあるソニーミュージッシュの乃木坂スタジオだったと伺ってます。

そのためフルハウスでレコーディングするか、ジョイサウンド601でレコーディングするかを検討して、今回は最初の2日間の全体のレコーディングセッションをジョイサウンド601で。
残りのダビング以降の作業をフルハウスで行うことにしました。

ページが見つかりません。 | 株式会社フルハウス

録音

レコーディングに置いて、今回は次の様な提案をさせて頂きました。

岩崎
岩崎

歌も含めて全てステレオマイキングでレコーディングしましょうも〜

なぜステレオ録音かと言うと…。

近年は音大に入学してくる学生でも30%程度は「モノラル」「ステレオ」の言葉を知らないというのも珍しくなくなりました。授業ではそこからの説明が必要ですが、ここでは割愛します…。

バイノーラル・マイク

バイノーラルマイクといって、顔の形がしたステレオマイクがあります。
より人間がその場にいるかのような臨場感のあるレコーディングが可能です。

バイノーラルマイクといえばNEUMANNノイマンのKU100が有名です。

また近々に、バイノーラルマイクでのレコーディングがありまして、とても楽しみです。

ステレオ・レコーディングのメリット

より的確に本来の音を記録するために、全てステレオマイクにてレコーディングしました。
これによりスピーカーで聴いてもヘッドホンで聴いても、そこに演奏空間があるように感じて頂けると思います。

近年、クラシック業界においては、より適切に音楽を記録できることからこの様な方法が増えてきています。

岩崎
岩崎

日本音楽のクラシックといえば民謡だも〜


ということで、おなじアプローチを試みてみました。

バイノーラルマイクというと人間の頭や耳の形を左右マイクの遮蔽物として設置したものを一般的にはいいます。ので、今回はバイノーラルマイクではありません。が、考え方としてはほぼ一緒です。

ステレオ・レコーディングのデメリット

近年のクラシックレコーディングを除いて、ボーカルレコーディングはモノラルマイクロホンでレコーディングされる事が一般的です。
サウンドの中心であるボーカルがビシッとセンターに定位することが重要だからです。

ステレオレコーディングの場合、左右のマイクの特性やプリアンプのサウンドや設定なども正しく揃っていないと、ピンぼけしたサウンドになってしまいます。

その辺りはマイクのコンディションと、ステップゲイン方式のプリアンプで解決します。

ミックスとマスタリング

今回は限りなくピュアなサウンドをそのまま音源化したかったので、ノーマスタリングなどとも一部で呼ばれる工程にしました。
マスタリングをしない訳ではないのですが、マスタリングでのサウンド的な調整は一切をなくし、ミックスの定位と音量バランスだけで詰めていきました。

CD用マスターとハイレゾ用マスターの作成

CD用のマスターはCDフォーマットである44.1KHzのADコンバーターにてマスターレコードを行いました。

ハイレゾについてはミックスは192Khということで、そのまま192Khzでのハイレゾマスターを作成することも可能です。
が、今回は敢えて96K24BitのADにてマスターレコードしました。
実際にダウンロードやリスニング環境を考えると最も現実的と判断したからです。

予約&購入方法

CDですが、こちらのソニー・ミュージックの公式ショップサイトから購入できます。

アマゾン、楽天などでも購入できます。

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