こんにちは、岩崎将史です。
今日は僕がマスタリング担当させて頂いた動画を見つけました。
「LASTGASP」というロックバンドのCDアルバムで1月にリリースされています。
祝オリコン ウィークリー 11位
マスタリング自体は12月の年末に作業していました。
担当ディレクターが、リリース情報を全然、教えてくれないんですもん(笑)
今日、ディレクターに情報を聞いてみたらオリコン週間ランキングで11位を獲得できたと言うことでした。
惜しくもトップ10圏内には入いりませんでしたが、インディーズバンドとしては素晴らしい結果だと思います。
ステム・マスタリング作業
マスタリングですが今回は担当ディレクターと相談して少し実験的な試みをしてみました。
その名も
「ステム・マスタリング」
です。
この手法、セルフ・ミキシングで頑張っているインディーズや自主制作アーティストには超オススメのマスタリング手法です。
ステムとはステム・ミックスとも言います。
通常のマスタリングはミキシング作業が完了した2トラック・ミックスマスターと呼ばれるオーディオファイルを搬入いただきます。
一昔前ならファイルではなくテープでしたが。
そこから、全体のEQやコンプレッサーの処理をしつつ、マスターデータを作成していきます。
ステム・マスタリングの場合は、2トラックのミックスではなく、6~8トラックミックスと言うのが適切かもしれません。
全ての楽器を一つにまとめるのではなく、ドラム、ベース、リズム楽器、上物、歌、コーラスなどのように4~8つ程度に別々にまとめてファイルを生成いただく。
それらのファイルを並べると完全に2tr.ミックスが再現される、という物です。
ステムだと何が良いかというとマスタリングで問題を感じた時に、EQなどの処理が楽器群別に触れると言う事です。
例えば、
「キックの低音が出すぎだけどベースは低音足りないので〜」
などと言う時に個別にEQができます。
ミックスエンジニアの意図を極力壊さずに、よりベターな処理をできる可能性が増します。
何も問題を感じなければ、もちろん何も触らずに通常の2tr.マスターと同様の処理をしていきます。
僕へのマスタリング・オーダーを検討している方は、ステム・マスタリングも是非、考えてみてください。
もちろん、どちらも喜んで対応します。
そんな感じで、できた「LASTGASP」のサウンドがこちらです。
それでは、また。