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【最高級A/Dコンバーター】Lavry Engineering AD122-96 MK3 売却【マスタリング用】

スタジオ機材
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こんにちは、岩崎将史まさふみです。

またしてもなのですが、遂にきてしまいました…。

Lavry Engineering「AD122-96 MK3」故障

マスタリング業務には欠かせないが最高品質なA/Dコンバーター

僕のスタジオ「フルハウス」では2000年代からずっと Lavry Engineering のマスタリング用A/Dコンバーター、通称「Goldシリーズ」を使ってきました。

フルハウスで使用してきたA/Dコンバーター Lavry Engineering AD122-96 MK3

それが先日から故障。

右チャンネルの入力が時々なくなるという症状で、それについては先日の記事でも書きました。

2017年にも同じ症状が

フルハウスで使用してきたA/Dコンバーター Lavry Engineering AD122-96 MK3 RIGHT ANALOG INPUT に信号が来なくなる症状が。

この症状ですが2017年にも同じ症状が出たんですよね。

速攻で修理に出しました。

その時の修理見積もりがコチラ。

Lavry Engineering AD122-96 MK3 の修理見積もり

新品が100万円を超える機器といえど、中々に高い修理代。

実は Lavry Engineering は本国以外の修理を認めていないのです。

この金額に当時の代理店担当者は、

国内代理店担当者
国内代理店担当者

アンプボックスの交換で20万円超えは高すぎる

とLavry Engineeringに抗議を入れてくれました。

僕の購入元は正規代理店「宮地楽器RPM(Recording Proshop Miyaji)」です。

宮地楽器RPMのLavry Engineering AD122-96 MK3 ページ

宮地楽器さんは専用の技術ラインを持っていて、他の取り扱い製品はいつも国内修理にて対応してくれます。

先日も某マスタリングEQの修理などをお願いしましたが、想像より安く早く仕上げてくれました。

修理をするか悩む

フルハウスで使用してきたA/Dコンバーター Lavry Engineering AD122-96 MK3 – 正規代理店 宮地楽器RPDのシール付き

さて今回は修理をするかどうか、非常に悩みます。

症状が出て直ぐに代理店担当者には相談しました。

曰く、

  • 前回同様のメーカー(USA)へ送っての修理となる。
  • メーカーへ送ってみないと見積もりが出せない。
  • 時勢の影響でパーツ代、輸送費などが高騰している。
  • 同様の理由で修理期間も長く掛かると予想される。
  • 修理見積もりを依頼するだけで、修理しないとしても輸送費など費用が発生する。

という状況でお互いに頭を抱えてしまいました。

非常に悩みます。

現行のLavry マスタリング用AD/DAコンバーター Savitr(サヴィトリ)
LAVRY ENGINEERING ( ラベリーエンジニアリング ) / AD-24-200 Savitr
created by Rinker

DAWでのデジタル処理では駄目なのか?

技術者やクリエイターとしてではなく、経営者として考えると数十万円の修理代を掛けない代案はないのか?と当然に考えます。

DAW内にてミックスを書き出し、サンプリングレート(SR)コンバートで対応で満足できれば費用はゼロ円。

ところがそうは問屋が卸しません。

動画やCDやハイレゾなど、1つのミックスを様々なメディアに適切にマスタリングしようと思うので、アナログでの処理は欠かせないのです。

ただし実際には、

例えば名古屋のスタジオでこうしたアナログでの完璧なマスタリング処理を行っているのはおそらくフルハウスくらいだと思います。
そもそもこのレベルのA/D、D/Aコンバータを入れているスタジオが無いのです。

皆さん、それでも仕事にはなっているんですよね。
多少は音質には目をつぶっても低コストで安く対応する方が時代…ですよね、きっと。

現行のLavry マスタリング用AD/DAコンバーター Savitr(サヴィトリ)
LAVRY ENGINEERING ( ラベリーエンジニアリング ) / AD-24-200 Savitr
created by Rinker

色々と試してみたが、やっぱり…

ピークメーターが大きくて見やすい。シビアなレベル調整が可能|フルハウスで使用してきたA/Dコンバーター Lavry Engineering AD122-96 MK3

そんも考えて色々試したのですが、やっぱり僕は駄目。

オール・デジタル処理の音の分離の良さは凄いですが、トータルとしてサウンドが「グッとくる」あの感じが欲しい。

良くも悪くも僕はレコードやテープ、そしてCDを体験してきた世代。

DAWのデジタルではなく、本来のアナログ・マスタリングをすると、それだけでサウンドに納得感が得られてしまいます。

現行のLavry マスタリング用AD/DAコンバーター Savitr(サヴィトリ)
LAVRY ENGINEERING ( ラベリーエンジニアリング ) / AD-24-200 Savitr
created by Rinker

数ヶ月の修理期間をどうするか

入力時に-0.1dBでピークリミッターを入れることができる|フルハウスで使用してきたA/Dコンバーター Lavry Engineering AD122-96 MK3

修理するにしても修理期間が長期間になりそうというのも問題です。

マスタリング作業は毎日とは言いませんが、毎月何曲も行っています。

この記事を書いている今も、とある演歌歌謡曲CDのマスタリングの作業の合間。

そして次の案件として数十曲の商談を進めている最中です。

クライアントを待たせる分けにもいきません。

どうするか、ムムム…。

現行のLavry マスタリング用AD/DAコンバーター Savitr(サヴィトリ)
LAVRY ENGINEERING ( ラベリーエンジニアリング ) / AD-24-200 Savitr
created by Rinker

新A/Dコンバーター購入を決断

フルハウスで使用してきたA/Dコンバーター Lavry Engineering AD122-96 MK3 の背面

そう考えると、やはり修理ではなく新たにA/Dコンバーターを購入するしかありません。

岩崎
岩崎

RME「ADI-2 Pro FS R Black Edition」があるのにモ〜。

現在、フルハウスはRME「ADI-2 Pro FS R Black Edition」も所有しています。

RMEでは「マスタリング用AD/DAコンバーター」として販売しています。

これが使えれば良いんですけどね…。

全くの駄目じゃないんですけどね。

やっぱり聴き比べると上と下が汚いので…。

音の事が分からない女性スタッフが聴いても「ロックには良さどうだけど、ピアノ曲とかだとちょっと」という感想でした。

とここまで試して、考えて。

結論はやっぱり「新たにマスタリング用のA/Dコンバーターと購入」です。

いや、まじでトホホです。

お金が飛んでいく…。

何の為に働いているのかマジで分からなくなりますが仕方がない。

現行のLavry マスタリング用AD/DAコンバーター Savitr(サヴィトリ)
LAVRY ENGINEERING ( ラベリーエンジニアリング ) / AD-24-200 Savitr
created by Rinker

Lavry Engineering 「AD122-96 MK3」 売却

泣く泣く売却決定|フルハウスで使用してきたA/Dコンバーター Lavry Engineering AD122-96 MK

ということで、新たにADコンバーターを購入するとなると資金が必要。

少しでも足しになれば(なるのか?)と今回故障してしまった Lavry Engineering 「AD122-96 MK3 」は売却することにします。

壊れてる物を売るの?

と思う人もいるかと思います。

僕は新ADコンバーター購入ということで、更に修理して売却という所までとてもキャッシュが回りません。

ただし、そこはご心配なく。

購入者が修理できるように代理店担当者には既に話を通してあります。

修理するかどうかも含めて直接やり取りをして頂く形にはなりますが。

Lavry Engineering AD122-96 MK3 を撮影中の筆者・岩崎将史(まさふみ)

ということで、ヤフオクにアップしました。

もし、修理期間があるけど、それでも安く「ハイエンドなA/Dコンバーターを導入したい」と考える方がいらっしゃれば、是非チェックしてみてください。

今回はこの辺で。
ではまた。

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