岩崎将史です。
動画制作やライブ配信で撮影用のカメラを遠くに置きたい時が増えてきています。
民生用カメラの映像信号の出力はHDMIであることが一般的です。
一般的なHDIMケーブルは10m程度までした映らないと言われています。
それ以上の距離を伝送したい場合に、どのような方法があるのかを調べてみました。
後日に僕が購入した記事はコチラです。
まずは基礎知識
まず通常のHDMIケーブルの伝送距離について。
基本事項を整理です。
- 10mまでは映る
- ただし長いと遅延がある
- 15mだと映らない事が多い
これまでの経験や他の人の話を聞く限り、こんな感じです。
ただし全ての場合に当てはまるのではなく、
- 出力機器
- ケーブル
- 入力機器
の3つの性能の組み合わせで決まります。
HDMI規格では距離については厳密に定義がされていないようですが、オーガナイゼーションサイトには次の説明があります。
Q. How do I run HDMI cables longer than 10 meters?
There are many HDMI Adopters working on HDMI solutions that extend a cable’s effective distance from the typical 10 meter range to much longer lengths. These companies manufacture a variety of solutions that include active cables (active electronics built into cables that boost and extend the cable’s signal), repeaters, amplifiers as well as CAT5/6 and fiber solutions.
HDMI Home – HDMI (link)
ということで、10m以上はCat5やCat6などのLANケーブルなどを使うのが推奨のようです。
僕としては現在「どのような状況でも20mを伝送できる」という状態を持っておきたいので、その観点で調べてみます。
20m以上を実現する方法
ということで、20m以上のHDMI信号を安定して伝送を実現する方法を調べてみました。
3つの方法があります。
- 長距離対応ケーブルを使う方法
- 信号を増幅する方法
- 信号を変換する方法
1番が最も安価だけど最大伝送距離が短い。
2番、3番と番号が進むにつれ高価になるけど長距離伝送ができる、という感じでした。
Cat5/6などのLANケーブルに変換するというのは3番の手法になります。
それぞれの方法と多くの方がオススメする商品を詳しくみてみます。
長距離対応ケーブル
通常の「HDMIケーブル」よりも、長距離を伝送できる「イコライザ機能内蔵ケーブル」というのがあります。
「イコライザー」といえば音響機器で使っているので意味がわかります。
減衰する高周波帯域の信号などを電気的に増幅してあげるのでしょう。
ケーブルの途中にICなどが入っていて、適宜補正するようです。
「HORIC」という会社の物が良いそうなので調べてみると…。
1万円以下ですので、安くはないけど手が届く値段です。
サウンドハウスでもHDMI扱ってないかなモ〜?
サウンドハウスのポイントが溜まっているので、ちょっと調べてみます。
カナレのイコライザーケーブルがありました。
1.5万円モ〜…
高いモ〜…
HORICで良いモ〜…
できれば余裕のある長さが欲しい
ただし、この「イコライザー内蔵ケーブル」は、僕はできれば見送りたい。
これまでの経験上、ライブ配信で「20m長のHDMIケーブルを引きたい」というシチュエーションが割と多くありました。
40m大丈夫な規格で20mのケーブルなら安心ですが、イコライザーケーブルだと20m前後までが一般的なようです。
ギリギリだと「状況によっては安定しないのでは?」と心配を持つのは1番のリスクです。
メンタルと脳のリソースを割かれないことが1番大切。
どうせお金を使って投資するなら「大は小を兼ねる」確実な物の方が良い。
ということで、次の方法を見ていきます。
信号を増幅
信号を増幅して伝送する機器をHDMIケーブルに噛ませます。
機器の呼び方は色々あるようす。
- リピーター
- ブースター
- 増幅器
これらは全て同じ意味合い。
リピーターもHORICの製品が良いという意見がありました。
を、意外に安いモ〜
イコライザー付きのケーブルよりも安く、複数の購入も可能な金額です。
しかも、さらにコストを抑えたい人向けに、ケースをプラスチック製にしてコストダウンをした製品もありました。
ただしボディがプラスチックになった分、外部ノイズに対しての影響は受けやすくなっているようです。
ケース部分のシールド効果がなくなるということでしょう。
コストダウンと言っても、
アマゾンで¥600円しか変わらないモ〜
安くなるといっても大きな違いではないので、プラスチック製を選ぶ意味は無い気もします。
40mいけるスペックなら20m利用なら安心ですし、金額もとても現実的。
が、少し心配ごとも発見しました。
レビュー記事を読んでいると、
HDMIの電源を使ってブーストするので、ノートPCだと電源容量不足で性能がでない場合もあるし、長すぎる場合は条件によって映らな場合も。
電源供給用のアダプターがあるようです。
これを接続すれば先程のブースターに電源が供給されるようです。
ですが、僕の心にはあまり響いてきません。
USB-Aからの電源供給が嫌だモ〜
僕は可能な限り外部デバイスは別電源で駆動させたいです。
PCを長く安定した両コンディションで使うには、あまり電源部分に負荷を掛けたくない。
USBの扇風機とかホットマットとか使っている人って、頭おかしいんじゃないかと(失礼)考えてしまいます。
信号を変換
3つめ最後の方法が、HDMIを別のケーブルに変換する方法です。
最初のHDMI公式で解説のあった「Cat5/6などのLANケーブルを使う」方法。
長距離伝送に最適な規格のケーブルに置き換えることで、信号の劣化を防ぎ安定した長距離伝送を実現します。
ケーブルの変換方法が2つあります。
- LANケーブルに変換する
- 光ケーブルに変換する
LANケーブルに変換
もっとも一般的なのはLANケーブルに変換する方法です。
「HDMIエクステンダー」と呼ばれる機器で実現できます。
次の2種類の方式が見つかりました。
- TSdrena
- HDBaseT
TSdrena社のHDMIエクステンダー
TSdrena社が定めた独自の方式でLANに変換します。
最大90mが可能との事ですが、LAN自体の最長は50mで、前後に20mづつのHDMIをつなげたらということのようです。
を〜、価格も現実的だモ〜
値段もアマゾン価格で6千円ほどで、お手頃です。
ただし、次の「HDBaseT」という規格に比べて、機器の相性問題が発生する場合があるそうです。
仕事で使う以上、まず絶対に必要なのは「安定性」と「信頼性」なので、少し心配です。
「HDBaseT」についても見ていきましょう。
HDBaseT エクステンダー
「HDBaseT」は公式というか、各社共通の規格です。
というメリットがあるようです。
デメリットはなんといっても高価なこと。
無理。
さらに調べていると「HDBaseT Lite」なら安いという情報を発見。
デメリットとして伝送距離が60mになるようですが十分そうです。
送信側と受信側が別の商品で、この2つを組み合わせて使います。
1セットで4万円かモ〜…
凄くよい機器だというの匂いはプンプンしますが、この金額は厳しい…。
光ファイバHDMIケーブル
LANに変換する意外に、光に変換する伝送方法もあるようです。
HDMIケーブル事態がライトパイプになっていますので、これならばケーブル1本で設置も楽そうです。
安定性、信頼性ではサンワの製品が良いらしく調べてみました。
6万円!!
50m〜100mの製品もありましたが、20万円とか…。
ただしメリットは凄くあるようでして、
う〜ん、これはとても魅力的でし、ライトパイプならオーディオでも普段から使っているので安心感もあります。
もう少し安いのないのかと調べてみると、カナレのケーブルがありました。
しかもサウンドハウスでの取り扱いがあります。
2万円ほどですので、かなり安くなります。
さらに調べるとアマゾンで激安な製品も。
ちょっと不安になる金額差ですが、どうなでしょう…。
使っている人いませんかね?
これならポチる勇気が湧いてきます。
結局、HDMI光ファイバーケーブルの30mを2本購入しました。
光ファイバHDMIエクステンダー
最後に最も長距離が実現できそうな、光ファイバー・エクステンダーを見てみます。
LANでのエクステンダーや光HDMIケーブルよりも、さらに距離が伸ばせます。
600mから始まり、20Kmまで伸ばせる商品もあります。
そこまで要らんモ〜
一応、値段を調べてみます。
35万円モぅ…
そっ閉じ…。
どれを購入するか?
どれを購入するのか?はまだ迷っています。
この記事を書き終えてから、もう一度考えようと思います。
読んでいただいた賢者の皆さんが、良きアドバイスを頂けるかな?と期待もしつつ。
そして購入したら使用レビューはもちろん書くつもりです。
では、また。