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必要なプラグインと要らないプラグイン|ブラックフライデーに想う

ミックスの仕事
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今週は、ダイレクトメールやらSNS広告などで、やたらと「ブラックフライデー」の広告をみます。
仕事がらか、その中でも一番多いのがソフトシンセやプラグインのセールです。

「物」ではないダウンロード購入のソフトウェア達なので値引き幅がすごい

何十万円も出して購入した、Wavesのプラグイン・バンドルとかが、

”今なら、95% OFF !!”

とか、出てきまして頭がクラクラします。

「頑張って分割で買ったりもしてたのに、、、、」

値引き幅は違えど、ほぼ全社がセールやってますよね。

「プラグインは絶対にセールの時しか買わない」

と心に誓う近頃です。

が、よく見てみると、もう欲しいと思うプラグインとかないんですよね。

今、スタジオで使っているプラグインを整理すると、大まかに3つのカテゴリーに別れるかな、と思います。

ちょっと整理してみました。

MIXで絶対に必要なプラグイン

僕が録音やミックスを初めた頃、ミキサーについていたもの、

  • EQ
  • コンプレッサー

ミキサーについてなくて、AUXで繋いだ外部エフェクト、

  • リバーブ
  • ディレイ
  • コーラス(ハーモナイザー)

それくらいがあればミックスは出来ていた。

過去の作品を聴いて、特段クォリティが低いとか、そういうのもない。

プラグインそれぞれで質の高い物が2〜3種類くらいづつあれば、それ以上使おうというシチュエーションはあんまりないので、もう十分。

(プラグイン自体やDAWクォリティーは、もっともっと上がって欲しいですけどね)

自分で作った音楽作品を完成させるには以上があれば十分です。

僕の世代がギリギリだとは思いますが、レコーディングはアナログテープがスタートの時代でした。

なので、異常があれば、もう十分。

これらだけで何十曲、何百曲と完成させてました。

失敗補修系プラグイン

既に録音済みの持ち込み作品のMIXを依頼された場合は、多少やっかいな時があります。

演奏や録音時に対応するべき部分が、惜しい場合など。

  • 歌の音程悪いのを直すプラグイン。
  • マイキングが失敗しているのを取り直したかのようにするプラグイン。
  • 録音時の音質が悪いのをごまかす系プラグイン。

(いずれもMIXとは言いづらい作業ですが、、、)

これらを使って、こちらの手間暇とクライアントがお金かけて、やる作業もあります。

どんだけコストかけても、さっと正しく録り直した物には勝てないのですが。

なので、ここに投資はあまり投資したくない。

でもそういうシチューエーションもあるので、各1種類づつだけあれば、で十分。

便利系プラグイン

近年はこれ系が流行り、というか目立っている気がします。

  • 歌の音量やしゃべりの音量を、勝手に揃えてくれるよプラグイン
  • リップノイズやフロアノイズ、自動で消してくれるよプラグイン
  • 位相コントロール系プラグイン
  • 1つでマルチに処理しちゃうよプラグイン

昔はいちいち手作業で編集や調整したり、複数トラック作って処理していたものをPCが自動で作業してくれます。

このあたりは時間を大幅に節約してくるので(してくれない時もありますが)、一通りは揃えています。

が、無かったらなかったで何とかなる系ですね。

スタジオオーナーとして悩ましいのは、これ系使うと1時間とか必要な処理が10分くらいで終わってしまう。

スタジオ業界はタイムフィーという場合は多いので、オーナーには大敵なんです(笑)

設備投資しても作業代を値上げできるわけでもなく、稼働時間は減って売り上げ減ります。

「その分、本数捌けば」って、6倍も仕事増えるような業界でもありませんし。

クライアントがこれまで使っていたスタジオによっては、

「フルハウスでやったら半分以下で完成できた〜」

という場合もあるので、その喜びを糧にしつつ、浮いた時間は他の事に有意義に使おう〜と。

月額課金のクラウドサービス

今、ものすごい勢いで増えて来てます。

月額費用払えば、

「その会社のプラグインが全部使えますよ〜」

ってやつです。

フルハウスも何社かのオールバンドルみたいなの使っています。

プラグインなどのソフトウェア系は、PCのOSやアプリケーションのバージョンアップに付いて行かなければ行けないので、「〇〇万円で開発しました。〇〇万本売れが元取れて利益でます」では終わらないんですね。

つねに「開発」し続けなければいけない。ということは「常に売れ続けなければいけない」わけです。

が、そんなに頻繁に買いませんもん。

「結構良いソフトなのに、アップデートがなくて使えなくて〜」

ネット時代以前〜黎明期のアプリケーションやプラグインはこのパターン多かった気がします。

ただ、これらもスタジオオーナーとしては頭が痛いところではあります。

  • プロツールズHDXの1システムで、月額¥3,000程度のプラグインが複数。
  • プロツールズ自身も最新版から月額¥7,000位にだったでしょうか。

1台で毎月、数万。年間20〜30万位は新たなランニングコストが必要になり、それが複数台ある、という時代です。

これは全く馬鹿になりませんよ。

非正規のを使用しているスタジオもちょいちょい見かけます。

昔はプロのデザイナーなんかでも、よくお見かけしました。

が、僕はそれは良くない派です。

ですので、最低限のプラグインリストで最大限の効果を発揮するためにも、

ちょっと整理して考えてみようと思って書いてみました。

いくつかの録音失敗補修系のプラグイン、、、首かな〜。

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