スピーカーケーブルを繋げない
こんにちは、岩崎将史です。
ミキシング作業の仕上げには試聴確認用に Wilson Audio の Tiny Tot (WATT + Puppy System V.1) というスピーカーを使っています。
このスピーカーには専用のゴツいスピーカーケーブルをつかっているのですが、そのケーブルは『Yラグ』と呼ばれる接続端子になっています。
先日、使っていたプリメインアンプを買いかえたのですが…
Yラグ端子がアンプに接続できない
新たに購入したDENONのアンプには、使っていたスピーカーケーブルが接続できないのです。
写真の通りスピーカーを接続する端子部分が樹脂製ボディーで覆われる形状になっています。
スピーカー・ケーブルの端子部分である『Yラグ』を差し込む事ができないと言う…。
ペンチでアンプをねじ切った過去
前回に購入したDENONのアンプも同様に繋げませんでした。
その時はどの様に対処したかというと…。
スピーカー接続端子を覆っているカバー部分を、ペンチでねじ切りました。
見た目は凄く悪くなりましたが、アンプの機能性には全く問題はありません。
ただし、今回はやりたくない。
急場しのぎで購入したアンプということもあり、もしかしたら早めに売却する可能性があったからです。
ボディーの一部をねじ切ってしまうと中古価格が大幅に下がってしまいます。
そのため何とかYラグをバナナプラグに変換する方法が無いかを調べてみました。
ソルダーレスバナナプラグを購入
検索して調べた所こちらがヒットしました。
『ソルダーレスバナナプラグ』という製品になるそうです。
つまり、ハンダを必要とせずにスピーカーケーブルをバナナプラグ化するということですね。
8mm Yラグをソルダーレスバナナプラグに変換
このオーディオテクニカのソルダーレスバナナプラグ『AT6C67』は、スピーカーケブルの芯線を差し込んで圧着し、バナナプラグに変換する様です。
同時に8mm Yラグも固定できる作りになっています。
メーカーサイトの詳細をみると、
- 高音質ソルダーレス(無ハンダ)バナナプラグ
- Yラグ(8mmタイプ)→バナナプラグへの変換が可能。
- 本体は真鍮削り出し、ロジウムメッキ。
- 振動を抑制し、確実にコンタクトを維持するチャック式を採用。
- 確実にケーブルを固定するダブルネジ方式。
- 芯線撚り径φ1.5~4.0mmに対応。
との記載で、とても良さそう。
今回の用途にはピッタリそうです。
どこも在庫がない。
早速、注文しようといくつかのECサイトを徘徊してみました。
ところが…。
どこも注文停止中でした。
商品としてはラインナップされているのですが『入荷予定無し』で注文できない状態。
どういうことでしょう。
ヤマダ電機のみ注文が可能
オーディオ関連を扱っているECサイトを順番に探していってやっと注文受付が可能だったのがヤマダ電機のECサイト『ヤマダウェブコム』でした。
ただし『ヤマダウェブコム』でも『注文確定後のお取り寄せ』で『納期は1~2週間』との記載。
ということはメーカーでは取り扱っているという事でしょう。
他の電気屋さんやオーディオショップ関連のECサイトは軒並み『注文停止中』でした。
オーディオテクニカの営業に不安が…
どういうことでしょう…。
オーディオテクニカの営業担当者は知っているのでしょうか。
既に生産を止めてしまっているのかも知れません。
だとすれば今のうちに何としても手に入れておかなければ。
『ヤマダウェブコム』で注文できましたので、納品を待つことにします。
接続の方法
数日後、無事に配送されて納品されました。
早速、開封して使ってみす。
後ろ側にYラグを接続
先ずはスピーカーケブルをバナナプラグに固定していきます。
後方を回してネジを緩めYラグを挟み込みます。
ネジを締めてYラグをしっかりと嵌めます。
アンプにバナナプラグを接続
バナナプラグをアンプに差し込みます。
そのままだとゆるゆるで直ぐに抜けてしまいます。
先端を回すとバナナプラグの接点部分が開いてき、ノブ部分がアンプ側のコネクタに近づいていきます。
適度な圧加減で固定すれば、抜けることはなくなります。
これで接続完了です。
使ってみて
上記の購入から開封を行ったのは2022年の3月1日でした。
今、この記事を執筆しているのは6月23日。
4ヶ月ほど使ってきました。
使い勝手はとても良し
結論としては、とても良いです。
僕のスタジオ『フルハウス』では、頻繁にスピーカーやアンプを移動させています。
スタジオの延床面積が30坪 (90㎡) ほどしか無いので、レコーディングセッションや撮影の内容によって、機材をあっちへ逃してこっちへ戻してというのを日々繰り返しています。
頻繁に移動させるのには、とても使い勝手良いです。
最高です。
音は変わるのか?
音質の変化が気になる人もいるのではないでしょうか?
現状のアンプではソルダーレスバナナプラグの有無での比較ができないので、実験はできていません。
変わらないという事はないと思いますが、僕の印象としては実用上の問題は全くないです。
これによって先品作りのEQやバランスが変わるということはないです。
今のアンプとスピーカー環境でミキシングした作品が、MacBookのスピーカーやカーステレオ、他のオーディオ環境などで聴いた時に「ん?少し狙いと違う。直したい」などと思ったことはほぼありません。
このソルダーレスバナナプラグを付けたからと言って、特徴的な色付けをされていることはなく、素直に表現されているように感じています。
ということで。
今回はオーディオテクニカのソルダーレスバナナプラグ『AT6C67』を使って、Yパラ 8mm のスピーカーケーブルをオーディオ用プリメインアンプに接続する方法でした。
ではまた。
広いスタジオにするとそうした無駄は省けますが、家賃が高くなります。
その分、毎月の案件数が確実に増やせるなどないと出来ないので経営は難しいです。