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マイクやカメラとレンズの保管にはデシケーター【防湿庫】オススメも紹介【2021年版】防湿庫・オートドライ

録音マイクやカメラのレンズは必ずデシケータで保管【資産を守る】 DTM・レコーディング系ノウハウ
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新型コロナウイルスの影響で「ニューノーマル」というワードがもてはやされています。

ソーシャルディスタンスを保ちながらの新たなライフスタイルが求められる中、テレワークやオンライン対応としてマイクやカメラを購入した人も多いのではないでしょうか?

このブログでもマイクに記事を書いていますので、「自分にオススメのマイクは?」という質問を多くの方々から頂きました。

コンデンサーマイクやミラーレスカメラを購入する人に、必ず一緒に購入するように強く薦めているのが「デシケーター」です。

そんなデシケータについて解説します。

岩崎
岩崎

「デシケーター」をまだ未購入の人は必ず最後まで読むのだモ〜

デシケーターとは?

デシケーターは一言でいうと「除湿機能のある収納箱」です。

「防湿庫」や「オートドライ」とも呼ばれます。

僕が使っているデシケーターはこちらのタイプ

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この様な収納ボックスで温度計がついています。

箱の中の湿度を上げないように保ってくれます。

湿度が上がらないことで、

  • カビの発生を押さえる
  • 収納物の状態変化を押さえる

などのメリットがあります。

なぜデシケータで保管するのか?

相談者
相談者

マイクとレンズは、どうしてデシケーターで保管するの?

岩崎
岩崎

無いと直ぐに使い物にならなくなるモ〜
詳しく解説するモ〜

もしデシケーターが無かったら?

もしデシケーター無しでマイクはレンズを保管していたらどうなるのでしょうか?

マイクもレンズも直ぐに悪くなる

もっとも怖いのは「カビ」です。

特に僕は音楽屋であり音響家でもあるので、マイクのカビは恐怖です。

マイクは音を拾う部分が、とても薄い金属の膜で出来ています。

これが空気の振動を受けて揺れることにより、電気信号を生み出します。

金属の薄い膜は、温度湿度変化に弱くカビは大好物です。

ましてマイクは人が常に息を吹きかける状態で使われますので、カビが発生しやすいです。

レンズに関しては専門家ではないので、詳細な説明は避けますが、湿度変化が多い所では結露もしやすく、汚れやカビの原因になることは容易に想像できます。

どのように音が悪くなるのか?

カビが生える、あるいはカビが生えないまでも汚れが付着するとどうなるのでしょうか?

マイクは明らかに音が悪くなっていきます。

付着物があることで振動板が本来の振動をしなくなります。

とあるエピソード

まれに公共ホールなどで天井にマイクをほぼ吊りっぱなしにしているホールがあります。
とても良いマイクなのに物凄く音が悪い。
音が籠もっていて明らかにダイアフラムの不良。
ホール担当さんに「メンテに出してダイアフラムの清掃とか交換とかしないと使えないです‥」と話した所、ホール担当さんは「やっぱりそうですよね。本部に言ってみます」

後日、本部からの返答が「メンテに出す前にチェックしてみましたが音は聴こえましたよ。壊れてる訳ではないので、このままホールに戻しますね」と回答が来たそうです。

○古○市の文化レベル… orz

デシケーターの選び方

デシケーターを選ぶ際のポイントを解説します。

使用用途に合わせて容量を選ぶ

収納容量はリットル(L)で表現されます。

小さい物で30L、大きいものだと200Lを超えるものがあります。

個人ユーザーレベルであれば50L程度の小型の物で十分だと思います。

ただし、

  • 望遠レンズ
  • ショットガンマイク

などの長尺物の収納を予定される方は、ワイドタイプの物を検討する必要があります。

ワイドタイプのデシケーター

除湿のみかクリーンタイプかを選ぶ

デシケーターには、

  • 防湿タイプ
  • 防湿+クリーンタイプ

の2種類があります。

防湿タイプは湿度管理のみ。

クリーンタイプは、光触媒が付いていてカビ菌、臭気、微細不純物までを分解・除去してくれます。

東洋リビングはクリーンタイプのデシケーターで有名

専用デシケーターならではのメリット

もしかしたら防湿だけということであれば、代用品もあるかも知れません。

しかし、専用デシケーターを使うことのメリットというか特徴は他にも色々あります。

ファンが整音タイプかどうか

録音スタジオ内に設置しても全くきにならないレベルのファンノイズの音量です。

近年は静音ファンが主流で、よほどファンの音がうるさい物は見かけません。

とは言え、購入時には必ずチェックするようにしましょう。

ショックを吸収するウレタンマット

サンワダイレクトHPより

多くのデシケーターには、収納機器へのショックを吸収するウレタンが付属しています。

大抵のデシケーターには、

  • 平ら
  • 波型

の2種類が付属しています。

波型はレンズだけでなくマイクの設定にも適しています。

LEDライト付きが便利

デシケーター内は暗くなりがちで見にくいので、LEDライト付きだと便利です。

オススメのデシケータ

いくつかオススメのデシケーターを紹介します。

選択肢として2つのメーカーをオススメしておきます。

他にもいくつかありますが、上記のどちらかの選択が良いと思います。

オート・クリーン・ドライなら東洋リビング

光触媒で空気中の匂いやカビ菌もしっかり除去したい人は「東洋リビングの一択です。

他社より少し高いですが、その代わりに性能はバッチリです。

容量のバリエーションも豊富です。

プロ・スタジオは多くの場合「東洋リビング」のデシケーターが導入されています。

僕のスタジオ「フルハウス」でも「東洋リビング」のデシケーターを使っています。

容量別にいくつか「クリーンタイプ」のデシケーターを紹介します。

個人レベルなら小型の50L前後までOK

個人ユーザーでマイクやカメラを「自分のためだけに1台購入する」という人は、容量は50Lもあれば十分です。

機器をコレクションしていきたい人は100L超えを

マイクやカメラレンズも数本づつ揃えていきたい。

という人は、最初から100Lを超える容量の物をオススメします。

マイクやレンズの置き方にもよりますが、以外に直ぐにいっぱいになります。

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ZOOMレンズや長いガンマイクなら

長尺物を収納する必要があるばあいは、ワイドタイプのものが良いです。

望遠ズームレンズや長いショットガンマイクなどを収納できます。

スタジオ「フルハウス」ではワイドタイプにパワーアップ予定

僕のスタジオ「フルハウス」ではマイクの数がそれなりに多いです。

さらに新たなカメラとレンズもオーダーしてしまいました。

新しいカメラ、SONY「α7s III」を予約したときの動画

100Lのデシケーターに無理くりマイク達を収納していましたが、もう限界。

またお金が飛んでいく〜。

サンワダイレクト

圧倒的に過価格が安いのが「サンワダイレクト」です。

トレーがスライド式なのと、高さも自由に調整できたり、色々と痒い所に手が届く作りになっています。

サンワダイレクトは防湿のみ

ただし、クリーンタイプでなく防湿のみです。

そのため空気中のニオイやカビ菌の分解はできません。

ただし、きちんと防湿されていればカビの繁殖は防げますので実用上は十分かも知れません。

差額を考えたらクリーンタイプがオススメ

ただし僕の経験談で言うと、中古で購入したり知人が一時的にスタジオにマイクを置いていったりということがそれなりの頻度であれいます。

その際に、

  • カビが付着している(かも知れない)
  • 匂いがついてる

などがあると、やはり自分の機器に伝搬してしまわないか気になります。

数十万円のカメラやレンズが多数あるなかで、オートドライかオートクリーンドライかの数万円の違いは大した問題ではありません。

もしカビが付着してダイヤフラムの洗浄や交換となると、その差額以上の金額が1本あたりで必要になります。

またダイナミックマイクなどですと口に近接させて使う場合もあります。

除菌とともに匂いも減らしてくれるので、クリーンタイプは一石二鳥以上だと思います。

容量は3種類

サンワダイレクトのデシケーターは3つのモデルがあります。

  • 30L
  • 40L
  • 50L

基本の機能、性能は同じで容量が違うだけです。

容量的には50Lが最大ですので個人ユース向けという感じですね。

プロは「東洋リビング」が多いので、個人ユーザーがターゲットなのだと思います。

マイクやレンズは一生に渡って使える資産

マイクやレンズは一生に渡って使える資産になります。

僕のスタジオ「フルハウス」では、マイクも正しく管理しているので、20年に渡り新品同様に使えています。

逆に新しいものでも管理が良くないものは使えません。

クライアントが高価なマイクを持ち込まれることもあります。

高価な良いマイクなのに、「フルハウス」所有の安いマイクより「音が悪くなっている」ということは良くあります。

カメラやレンズも同様です。

高価な機器で管理が甘いより、多少管理を管理をしっかりとして状態を維持したほうが、結果として作品のクォリティーは上がり資産も守られます。

しっかりとマイクやカメラ、レンズの購入予算にデシケーターの費用も加えておきましょう。

では、また。

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