こんにちは、岩崎将史です。
マルチオーディオで作成したオリジナルBGMが自動で流れられるシステム。
数年前に矢田石材店の墓石展示場に入れさせて頂きました。
今回は新たに愛知県岡崎にある本店にも設置しましたので、その様子をブログで残しておきます。
西尾店からの移設
今回は西尾店からの移設。
西尾店は営業自体は大変好調だったようですが、場所を借りていただという都合で大家さんに引き渡す事になったそうです。
その事とは別に以前から岡崎本店にもBGMを採用したいという話しがありました。
その様な経緯がありましたので、今回は西尾店の設備を岡崎本店に移設させようとなったのでした。
西尾展示場から大幅に仕様変更
岡崎本店への移設にあたり1つ懸念事項がありました。
それは隣の土地が住宅ということです。
西尾店は横は電気工事業者と飲食店。あとは広大な畑という状況でしたので周りに音が漏れる、いわゆる騒音対策的な事は考える必要がありませんでした。
今回は図のように上側に民家がありますので、こちらへの騒音対策は十分に配慮する必要があります。
とはいえ音楽と音響の趣旨は、来訪者が集中して展示場を観ながらご先祖様などへの思いをイメージできるようにすること。
大きな音は必要ありません。
寧ろできるだけ小さい音ではありますが、多数のスピーカーによって世界に入り込みやすい音響空間を実現することにあります。
そのための理想はスピーカーを360度に配置し音で優しく包まれるようにすることです。
しかし展示場の作り的に図の下側の部分は駐車場。
スピーカーを設置することはできません。
敷地の縁、展示スペースから遠い位置であれば設置は可能ですが、その場合はある程度大きな音量が必要になります。
そのため今回はこの方向からの音出しは無しにしました。
音に包まれるという趣旨は実現できませせんが、状況的にはそれがベストなプランと判断。
数の様に4つのスピーカーを配置することとしました。
西尾展示場の解体
まずは西尾店の解体。
理想的な広さと周辺環境で、良い空間音響を実現できていたので解体は非常に残念ではありますが、スピーカーやアンプ、PCなどの再生システムを解体していきます。
また駐車場には赤外線センサーを設置して車両が入ると自動で音楽がループ演奏される仕組みを設計し施工していまいした。
岡崎本店では、会場導線などの都合から赤外線センサーの設置はせず来客時に本店事務所スタッフが再生ボタンを押すという人力アナログ方式。
西尾店や過去にもう一箇所設置した豊川店は事務所が無人というのも特徴の一つでしたが、岡崎本店は本部事務所が展示スペースの眼の前。
日中は必ず誰か人がいるという事もあり、自動再生システムは検討から外しました。
ということで解体した赤外線センサーやセンサー信号を受けてPCに再生指示を出す特性のマイコンチップなどは使用しないということで一旦フルハウスに持ち帰り倉庫で眠ることになります。
もし使いたいという人がいれば格安でお譲り可能です。
解体の様子はVLOGにもしています。
岡崎本店への設置工事
移設工事は2段階に分けて行いました。
工事1段階目は基本インフラ工事。
スピーカーを立てるためのポールの埋設、配線用の配管と入線など。
こちらは矢田石材店様と普段から取引のある工事業者にお願いしました。
設置場所の図面と線材を至急し、ルートや方法などはお任せ。
これは以前の西尾店なども同様です。
元々展示場の工事を担当している業者にお願いした方が、状況も良くわかっていますし間違いも少なくコストも押さえられるだろうという判断です。
工事2段階目は僕らの出番。
スピーカーを取り付けマルチオーディオの再生システムを設置しました。
特にこれといった問題もなく設置完了。
昼食に食べたこちらのカレーが激旨でした。
近くにあったインド・アジアン料理のお店『サグーン アジアン ダイニン』。
つボイノリオさんの名が刻まれた展示用の墓石が
展示スペースに東海エリアで活躍するつボイノリオさんの名が刻まれた展示用の墓石がありました。
矢田石材店代表の矢田敏起さんがつぼいノリオさんのラジオにレギュラー出演されている御縁からだと思います。
つぼいノリオさんは僕のスタジオ「フルハウス」にも訪れたことがあり少し御縁があります。
過去に「燃えよドラゴンズ! 2007 日本一記念盤」の録音、ミックス、マスタリングや「金太の大冒険」などのデジタルリマスタリングなどを担当させて頂きました。
現場で音楽や効果音の定位や音量バランスなどを調整
スピーカーの音が出るようになったら次はサウンドコンテンツのミキシング調整です。
現場で実際に音を出しながら、各楽器や効果音の音量や定位などを調整していきます。
こういった展示スペースでは、現場で音を出しながら楽器の演奏バランスなどを直接調整することが重要。
道路を車両が通る音や鳥や風の音なども判断しながら最適解を探して決めていきます。
工事初日は調整作業に入れたのが16時くらい。
そのため1時間ほどしか作業できませんでした。
調整作業は2日後に別日も予定していたので、その日に続きを行うことに。
2日目の調整作業は2時間程で完了。
簡単に職員に再生システムの使い方をレクチャーし引き渡しました。
工事や調整の様子はVLOGにもしています。是非ご視聴ください。
マニュアル作成
スタジオに戻ってからは運用マニュアルの作成。
誰が見ても間違いなくオペレートできるように資料を作成します。
先日、納品したシステム用に運用マニュアルを作成。
— 岩﨑将史(Masa Iwasaki) (@masafumi_iwa) May 25, 2024
先ほど発射しました。
僕が作ったオリジナル曲や効果音がマルチオーディオで再生される展示場です。
以前の幾つかの展示場は人感センサーとプログラム仕込んで、来場者があると自動で再生されるようにしました。 pic.twitter.com/l7ghZr4vQo
資料はPDFにしてチャットでご案内。
これにて納品完了です。
僕の会社「株式会社フルハウス」では、この様なオリジナル音楽コンテンツの制作や店舗・展示場などの音響システム(映像照明なども)、デジタルサイネージなども手掛けています。
興味ある人はお問い合わせフォームからご連絡ください。
それでは今回はこの辺で。
ではまた。