岩崎将史です。
僕のスタジオ「フルハウス」には使用しない機材が大量にあります。
ヤフオクやメルカリで少しずつ売却処分を進めるために、空いた時間の隙間を使って売却商品の写真を撮るのですが、中々に苦戦をする撮影があります。
売却商品の細かいキズなどの説明をするための写真撮影です。
そしてもう1つは料理写真です。
料理を寄って大きく移したいのですが、それが出来ない場合が多々あります。
そこで今回は安価で近接撮影を可能にする「クローズアップレンズ」を購入してみました。
クローズアップレンズとは
クローズアップレンズはクローズアップフィルターとも呼ばれます。
小さな被写体を大きく移したい時に、レンズに被せるレンズ(フィルター)です。
マクロレンズの代わりに
小さな被写体を本格的に撮影する場合は、マクロレンズと呼ばれるレンズを使います。
マクロレンズは最短撮影距離が通常のレンズより比較的に短めに設定されていて、花や昆虫などの小さな物を画面いっぱいに撮影することが可能です。
僕が使っているソニーのミラーレスカメラ・Eマウントレンズとしては、純正の「SEL 90mm Macro G」が有名です。
他にもSIGMAなどの有名レンズメーカーの製品もあります。
ただしレンズは少し高価です。
いずれは手に入れようと思っていますが、すでに今年の予算は決まっているので購入したとしても来年。
ただし今直ぐに、どうしても小さいものをソコソコに良い感じの大きさで撮りたいというシチュエーションがありましたので、今回はクローズアップレンズという選択肢を取りました。
要は虫眼鏡
クローズアップレンズは最も簡単にいうとレンズに付ける虫眼鏡です。
レンズに入る映像を少しでも拡大して大きく写す構造で、結果として通常よりも被写体に寄れることになります。
最短撮影距離を短くすることができようになります。
クローズアップレンズにした理由
マクロレンズではなくクローズアップレンズにした理由はメリットとデメリットを考えて、今回はメリットが上回ったからです。
メリット
メリットは主に2つあります。
マクロレンズに比べて圧倒的に安い
まずはなんと言っても価格です。
マクロレンズは安いもので5万円以上。
カミソリレンズと評判の良いSONYの純正レンズは10万円以上します。
いずれは購入するつもりなのですが、残念ながら今年の備品予算は既に確定済み。
今すぐに購入できないので、消耗品でサクッと落とせる金額で変えるクローズアップレンズを選択しました。
小さいので持ち運びが容易
いずれはマクロレンズを購入するつもりではいますが、クローズアップレンズを1枚持っていても損にはならないと判断しました。
その理由は小さくて持ち運びが容易だからです。
ポケットにも入る大きさと薄さ
クローズアップレンズはレンズフィルターですので薄いです。
付属の専用ケースも薄くポケットに収納できます。
マクロレンズは大きく、重さもペットボトル1本分以上になります。。
標準ズームレンズと一緒に持ち歩くとなると、ペットボトル1本分以上の重さが加わりますので、かなりの気合が必要です。
クローズアップレンズであれば、常時カバンに入れていても邪魔になりませんし、外出時にいざ接写をしたくなってもレンズ交換をする必要がありません。
レンズに付ければスグに近接撮影が可能です。
デメリット
当然ながらデメリットもあります。
マクロレンズに比べて画質は落ちる
レンズの前に被せるフィルタータイプのレンズですので、理論上は解像度や明るや、色味などは少し変わるはずです。
そしてもう一つは周辺収差が出やすくなることです。
虫眼鏡ですので、周辺の画像が歪んだりヨレたりする事です。
ただし、僕が実際に使ってみて気になったかというと全く気になりませんでした。
それについては後ほどの「使ってみた感想」で書きます。
通常距離での撮影は不可能
クローズアップレンズを付けた状態では、一般的な撮影距離での撮影はできません。
実際に試してみましたが、フォーカスを合わせることができませんでした。
ポートレートを撮影しようと思っても、レンズのフォーカス距離を無限大∞にしてもまだフォーカスが手前に合っている感じで、近接以外には全く使いみちはなさそうです。
選ぶならケンコー・トキナーの一択
クローズアップレンズは、AMAZONで探してみた所、
- ケンコー・トキナー
- HAKUBA
この2社の製品が出てきました。
僕は迷わずケンコー・トキナー製に決めました。
NDフィルターをすべてケンコー・トキナー製で揃えていますが、クォリティも高く、プロの間でもとても評判が高いフィルターメーカーです。
クローズアップレンズも良いに違いないと考え躊躇なくポチりました。
迷った要素としては「AC」と「MC」という2つのグレードがあるようですが、僕のレンズのフィルター系が82mmと大きく選択肢は「MC」のみでした。
買ってみた、使ってみた感想
クローズアップレンズはNo.1からNo. 5までとNo.10があります。
番号が増えるほど接写できるようになるのですが、ひとまずNo.2を購入してみました。
実際に購入して使ってみた感想は、
全く問題ない。
安いわりにかなり良い質感
です。
僕が購入した可変式NDフィルターは3万円を超えてましたので、10分の1の価格で同じ大きさ見た目というのは少し複雑な気分ですが(笑)
外観
外側のリングはメタル製で剛性感も高く凄く良い質感です。
レンズに付けた時の一体感も良く、完全に溶け込んでいます。
写り
写りに関しては事前のリサーチです、クローズアップレンズというのは、
- 解像度が落ちる
- フリンジが出る
- 周辺収差が出る
とどのような記事にも書かれていましたが、実際に使ってみた感想は、
全然、分からないモ〜
どう撮影してもコレらの事が気になるような写真は撮れませんでした。
長女の作成の小さなグラスも大きく撮影
試しに撮影してみた写真がコチラ。
小型のグラスですが、ギリギリまで寄って画面いっぱいに撮影することができました。
特にフリンジは見られず
あえて屋外で太陽の光を使ってみましたが、特に気になるような症状は見られず。
周辺収差も分かるように木目の台やベランダのフェンスを入れてみましたが、他の記事で問題だとされていたような歪みは全然みられません。
歪みも気にならない
奥のフェンスは少し曲がっていますが、ヤフオク物撮りの時の背景としては僕は全く気にならないかなぁという感じです。
本格的に過酷な環境では駄目なのかもしれませんが、僕の用途にはクローズアップレンズは必要十分かなと思いました。
No.2だから良かったのかも
そのあたりのクローズアップレンズが駄目だと言われるところの症状が出なかったのは、もしかしたらNo.2を購入したからかも知れません。
番号が増えるほど拡大率が大きくなりますので、当然ながらその分の歪みなどは出やすくなるはずです。
まとめ
ミラーレスカメラなどで、もっと被写体に寄って撮影したいという場合に、クローズアップレンズはかなり使えます。
マクロレンズほど明瞭に大きくは撮れないかもしれませんが、僕の主な用途であるヤフオク・メルカリの商品撮影には十分な効果を発揮しました。
そのクローズアップレンズの開封から、ヤフオク出品写真の撮影までをYouTubeにもアップしてみました。
ということで、ではまた。
本当はNo.3をポチったつもりだったのですが、なぜか届いなのはNo.2。
結果オーライでしたが…。