こんにちは、岩崎まさふみです。
今回は「クラシックを楽しむのに最適なオーディオインターフェースは何でしょうか?」という質問を頂きましたので、僕なりの考え方を延べつつつ僕が試してきた、使ってきた機材を紹介します。
クラシックを楽しむのに最適なオーディオインターフェースは?
こんな感じの質問でした。
初めまして。
質問者様より
実はピュアオーディオ用として、音質の良いオーディオインターフェイスを探しております。
現在はRMEのBabyfaceを使用しておりますが、音楽を落ち着いてゆっくり楽しめる音質とは感じられません。
そこで、2年程前に大阪梅田の「ROCK ON PRO Umeda」で視聴し、それなりに音が良いと感じた「ANTELOPE AUDIO / Discrete 4 Synergy Core」を購入し、しばらく使用しておりましたが、Windows10使用での不安定さに我慢が出来ずに手放してしまいました。
この度、岩崎将史様のブログ「オーディオインターフェース【完全プロ向け】2021年版【業務用】」及び「おすすめのオーディオインターフェース【自宅編・ミニスタジオ編】2021年版」のブログを拝見しましたが、この中の推奨機材としては「PRISM SOUNDLyra・ Titan」,「LYNX AURORA(n)8」等の機種がありませんでしたが、何か理由があるのでしょうか。
一般的な機材の紹介記事では、取り上げました機種の評価が高い記述もあります。
また、「RMEのADI-2 DAC FS」は「ROCK ON PRO Umeda」でたまたま視聴できましたが、この時の印象は「写真に例えると輝度の高い高解像度写真を見ている様。」で、とても落ち着いて音楽を聴ける機材ではないと感じておりました。
しかし色々な機材を個人で試用するのは、なかなか難しいと考えております。
オーディオ機材に関しては、数十年前からコンシューマー用機器には愛想をつかしておりまして、プロ用機材の中から選定出来ないかと考えてまいりました。
私のメインソースはクラシックで、ピアノの低弦・チェロの胴鳴り・ティンパニの歯切れのよい打撃音などが明瞭に聞け、また低域が団子にならずにしっかり分離し、バイオリンなどは基音はしっかり出て、且つ倍音が良く出て、且つ刺激が少なく。ボーカルは生々しく。なんてことを考えております。
欲張りとは思いますが、安定性が高く、アナログ音に近い、私の要求に合う様な「プロ用オーディオインターフェース」又は「プロ用DAC」がございましたら、ご紹介頂けませんでしょうか。
お忙しい中、お手を煩わせて申し訳ございません。以上、宜しくお願い致します。
実に明確に分かりやすい文章で好感が持てます。
このブログには割と質問を頂くことが多いです。
全てを取り上げることは時間的に不可能ですが、できるだけお返ししていきたいと考えています。
そして他の人の状況は、僕の視点とはそれぞれ少しづつ違うのでとても興味深く参考になります。
オーディオインターフェースはリスニングには向かないかも?
まずは僕がオススメする結論の前に、頂いた質問に順番に僕なりのコメントをしていきたいと思います。
改めて僕のリスニング・モニター環境を確認してみました。
何とリスニングには
オーディオ・インターフェースは使ってなかったモ〜
では「何で聴いているの?」は後半で述べます。
まずは質問に上がった機材たちについて、僕なりのコメントをします。
RMEのBabyface
現在はRMEのBabyfaceを使用しておりますが、
音楽を落ち着いてゆっくり楽しめる音質とは感じられません
確かにこの手のオーディオ・インターフェースはリスニングには向かないと思います。
特にRME Babyfaceは超コンパクトと多機能差が売りの製品です。
たとえば例をあげるとリスニング用の回路、特にアナログ周りは原価がほぼ無いようなオマケみたいなパーツが使われていると思います。
あれだけの録音関係の機能が揃って販売価格が10万円程度ですからね。
オーディオ再生機器としての性能は高くないと思います。
質問者様はその様に感じるというのは正しい耳と感覚をお持ちかと推察しました。
他の製品たち
次に例に出されていたのが次の2機種です。
「PRISM SOUND Lyra・ Titan」と「LYNX AURORA(n)8」が何で無いのでしょうか?
機種選定に求める条件
その前に僕が機材を選定する際に、重要視している項目がありますのでそちらを説明させてください。
- 汎用性が高い
- 安定性がある
- 品質が高い
- 長期使用できる
プロの現場ではこの4つがとても重要です。
この4点を踏まえた上で、
- PRISM SOUND Lyra・ Titan
- LYNX AURORA(n)8
についての僕の見解を書きます。
PRISM SOUND 「Lyra・ Titan」
PRISM SOUNDの「Lyra・ Titan」の音を僕は聴いたことがありません。
聴いたこと無い製品をオススメすることはできないというのもありますが、「聴く条件に上がってこない機種」になります。
この様に書くとサウンドクォリティー難ありのように捉えられてしまうかも知れませんが、
サウンドクォリティはおそらく相当に高いと予想しています。
トップマスタリングスタジオで定番だったPRISM SOUND
何故そう思うかというとPRISM SOUNDは1990年代から2010年くらいまで、世界中のトップマスタリングスタジオでは定番のAD・DAコンバーターの1つでした。
現在は廃盤になっていますが、マスタリング用に100万円を超える金額の2chのハイエンドADコンバーター、DAコンバーターを発売していて世界中のトップマスタリングスタジオに導入されていました。
そのAD2やDA2は、今でも中古で100万円以上で取引をされているようです。
またADA-8という8chのコンバーターをProToolsでの録音に使った事がありますが、純正の192I/Oとは次元の違う、とても太くかつ明瞭感と安定感のある良い音をしていました。
現在はADA-8xrが後継機となっています。
おそらくサウンドは相当に良いはず「Lyra・ Titan」
「Lyra・ Titan」はその流れを組んでいるで「あろう」と思いますのでサウンドはとても良い可能性が高いと思います。
ただし僕が現時点でオススメしない理由は「汎用性の低さ」です。
「汎用性」には2つの観点を持っています。
定番かどうか
プロスタジオやプロエンジニア、プロクリエイターは自分の機材だけでなく全国や世界中のスタジオを飛び回ります。
その際にクォリティがほぼ一緒であるならば、汎用性の高い機材を購入したほうが断然に有利です。
所謂、プロスタジオでの定番を購入しておけば、急遽チャンネル数が必要になったら借りてきて追加できますし、不具合が置きても借りてくることができます。
質問者さんは写真を例に出されていますので通じるか分かりませんが、写真の世界でいうとProfotoのストロボを購入しておけば、どこの写真スタジオにいっても色味を気にせずに組み合わせることができるというイメージに近いです。
残念ながら現在のPRISM SOUNDはプロのレコーディングの世界では定番とは言えません。
製品自体は悪いものではないと思いますが、僕はオススメするという対象には残念ながら入れることは出来なかったのです。
業務用に設計されているか
そして、より大きな理由がもう1つあります。
プロにとっての汎用性はコチラの方がより重要です。
「Lyra・ Titan」などのコンシュマーに振っている物はオーディオの入出力にXLRだけでなくTRSが使われています。
これはプロの世界では非常に困ります。
音の善し悪しではなく仕事をするのに不都合が多い規格です。
コンサートホールの録音現場にTRS変換とか持っていきたくありませんし、作業中の抜き差しもリスキーになります。
詳細は避けますが、コネクターについては過去記事を書いていますのでご参考ください。
要望があればコチラも別記事を書こうと思います。
ホームユースのみで使うなら最高かも
そうした観点から業務用としては使いたくないですが、ホームユースとしてはもしかしたら最高かもしれません。
実際に音を聴いてないので断言してオススメはできませんが、質問者様の話を読む限りではベストな気がしてきました。
Lynx Studio Technology 「LYNX AURORA(n)8」
続いてLynx Studio Technologyの「LYNX AURORA(n)8」について。
こちらのモデルも僕は聴いたことはありません。
よってオススメしていないわけですが、聴いていないのには理由があります。
前モデルのAURORAの音がイマイチだった
ただし前モデルである AURORA 8や16はデモで借りて使ってみた事があります。
1Uながら16chの入出力に対応し「192Khz マスタリンググレードのコンバーター」と大々的に謳っていました。
しかも安い。
これが本当に良ければ、当時に使っていたAPOGEE ADA8などから乗り換えても良いかも真剣に検討したかったからです。
結論は僕にとっては全然だめでした。
おそらくメーカーが謳う通りに「全く味付けのないトランスペアレントな音」なのかも知れません。
APOGEEから切り替えた途端に「ごくごく普通の平面的なつまらない音」になってしまいました。
そのため「これでは僕の音楽録音の魅力は伝えられない」と判断。
デモ機は1日でメーカーへ返却しました。
ただし知り合いの録音家は当時にLYNXを絶賛して購入していました。
ですので、人によっては良いかもしれません。
僕は奨めないというだけです。
その知り合いも2~3年ほど使ったら別のメーカーのオーディオインターフェースに乗り換えていましたけどね…
長期間に第一線で戦えるサウンドか?
そう、僕が選定する要素の4つめ「長期間使える」というのがこういった部分です。
192I/Oは10年使いましたし、APOGEE Symphonyも10年目でMk IIも追加購入しましたがまだ現役です。
壊れる壊れないという意味ではなく、とりあえずハイエンドのコレを買っておけば、新製品が出たとしても長く戦えるだろうという物を選ぶようにしています。
LYNX AUDIOに話を戻すと、前モデルの話ではありますが価格は他メーカーのハイエンド機に比べれば半分以下。
非常に魅力的ではありましたが、肝心の音が僕にはイマイチと感じられましたので、LYNX AUDIOはAD・DAコンバーターとしては僕の選択肢からは圏外という扱いにしています。
随所に「僕には」とは書いていますが、これは全ての製品について言えますが僕が必ずスタッフや他のエンジニアやクリエイターと一緒に視聴して評価をすることが常です。
「僕には」と書いていることは、基本その場にいた全員の意見一致くらいには考えて頂いて大丈夫です。
ただし、ある程度の仕事を共に仲間ですので、それなりに価値観を共有している関係性ではあります。
また違う価値観や世界、好みはあるので「僕には」という書き方をしています。
LYNX AUDIO自体はとても素晴らしい製品を作るメーカー
この様に書くとLYNX AUDIOがイケてないメーカーに読めてしまうかもですが、そんな事はありません。
デジタルオーディオI/Oはとても優秀で、僕はマスタリング用PCのオーディオI/Oとして「LYNX AUDIO AES16e」を長い間つかっています。
購入したのは2005年前後だったと思いますので、15年程使っていますが、未だに何の問題もなく最高の仕事をしてくれています。
モデルチェンジしている「AURORA(n)」シリーズであれば、十分にとても良いサウンドかもしれません。
試す必要がないので試していないという感じです。
ANTELOPE AUDIO のオーディオインターフェース
質問者様がご利用になっていた「ANTELOPE AUDIO」のオーディオインターフェースについてもコメントさせてください。
Windows10使用での不安定さに我慢が出来ずに手放してしまいました
やはりそうですか…。
どうも「Windows10だから」という事ではないとお思います。
ソフトウェアに問題を抱えるANTELOPE AUDIO
実は僕も1何ほど前にAPOGEE Symphony I/O mk I も10年超えなので、そろそろ次のインターフェースをということで、ANTELOPE AUDIOの orion 32 HD の購入を検討しました。
懇意にしている代理店、宮地楽器の弊社担当者に質問したところ次の返事がきました。
実はウチAntelopeの取り扱い代理店を止めたんです
と。
理由は質問者様がおっしゃったのとほぼ同じ症状のようです。
納入先のスタジオでトラブルが頻発、クレームが殺到するもメーカー側はいつまでたっても対応なく代理店契約を止めたそうです。
契約を中止って余程のことですよね。
納入先は録音スタジオ定番であるMacとProTools HDという組あわせが多かったとの事。
そこでI/O設定周りのプログラムにバグが多く、入出力をただしく認識できなることが常だったようです。
それって録音ができなくなるってことですから、仕事道具としては箸にも棒にも掛かりません。
質問者様から頂いた内容と合わせて推察するとすると、ANTELOPE AUDIOはそうしたPCプログラム関係の開発がダメそうですね。
もしかしたら、その辺りは完全なアウトソーシングかも知れませんね。
なので予算を確保しないと対応できないと…。
今サウンドハウスで検索してみたら全て「SOLD OUT」になっていますので、手に入らなくなってますね。
物がないのか製造を中断しているのかサウンドハウスも取り扱いを避けているのか分かりませんが、在庫分や中古をこれから購入しようとしている人は知っておいたほうが良いと思います。
ワードクロックジェネレーターは素晴らしい
ANTELOPEはワードクロックジェネレーターはとても優秀で、僕はOCXシリーズを2台も所有しています。
素晴らしいメーカーです。
1990年代はワードヴァーグだったでしょうか?僕も使っていたワードクロックジェネレータメーカーですが、それが前進の一部になっているとの話を聞いたことがあります。
それぞれ得意な分野や特徴がありますよね。
どこもそれらを活かして、より大きな市場を得ようとオーディオインターフェースに手を広げているのでしょう。
RMEのADI-2 DAC FS
写真に例えると輝度の高い高解像度写真を見ている様
なるほど、確かにそうかもしれません。
現在の業務用コンバータの主流はこの方向を目指しています傾向にある気がします。
AD・DAのチップ自体は共通化され、サウンドの違いはそれ以外の部分でしか産まれにくくなっていると言われています。
電気的に以下にピュアな状態に持っていくかという設計が中心と聞いていて、APOGEE Symphony I/O もmk IIで位相特性などが良くなっています。
ビシッと各帯域ごとでの定位感は揃いますが、その分高解像度で少し硬いという印象はあります。
制作仕事をする上では望ましいのですが、それで僕が普段音楽を聴くきになるかといったら絶対に聴きません(笑)
僕は最終仕上げではほぼ必ずManleyのMassive Passive EQやSLAM!を通していますし、そうした前提でAD・DAは色付けなくピュアに、あるいみリスニングとしては固くてそっけない傾向になっているかも知れません。
僕のリスニング・システム
つづいて僕がオススメというか僕が使っている機器を紹介します。
冒頭で延べたように僕はリファレンス用としてはオーディオインターフェースをほぼ使ってないことに今回改めて気付かされました。
普段使っているのは全てオーディオ用の
- DAコンバータ
- デジタルアンプ
などでした。
狙ってそうなった訳ではないです。
20数年の試行錯誤の果のたまたまで、仕事をする上で自分が選択できる範囲でベストなサウンドの機器を選んだらそうなっていただけです。
オーディオ・インターフェースは入力音やシステムにコストが割かれている?
オーディオインターフェースはリスニングだけを考えるなら物凄く費用対効果が低い製品かもしれません。
どちらかというの入力部分の性能やルーティングなどの機能面が重要視されています。
モニタリングの音質も重要ですが、そこに掛けられているコストは全体の数分の1でしょう。
ただし、おそらく質問者が十二分にご存知でしょう。
オーディオ機器の世界には魑魅魍魎が済んでいます。
何が良いのかは人に寄ってまちまち。
信じられるのは自分の耳と感覚だけ…。
3つのDAコンバーター?
前置きはコレくらいにして、結果論ではりますが僕が使っているDAコンバータ達を紹介します。
僕が使っているDAコンバータは次の3台です。
- dCS Elgar II
- dCS DEBUSSY
- DENON PMA-60
3番はDAコンバーターではありませんが、DAコンバーターとしても使っているというのが正しい言い方でしょうか。
dCSのDAコンバーター
dCSというのは1990年代から2000年代にかけて、ハイエンドマスタリングスタジオで定番のAD・DAコンバーターを作っていたメーカーです。
同時にハイエンドオーディオ用にもリリースしていました。
その時の製品が「Elgar II」です。
そして現行のモデルの1つが「Debussy」です。
どちらも名前から推察が付くと思いますが、クラシック音楽に向いていると思います。
エルガーと言えばあの名曲が。
そしてドビュッシーですからね。
1台100万円〜200万円の価格帯のコンバーター達ですので高価です。
ただしやはり値段なりのサウンドと安定感が得られます。
僕はdCS以外にLavry Engineering の金色シリーズのコンバーターも使っています。
こちらも1台あたり100万円超えてきます。
いずれも2chの入力や出力だけで。
オーディオインターフェースはそれが複数入力あり様々な機能がてんこ盛りです。
2ch出力部分だけみたら、100万円 vs 1万円 みたいな感じになるのではないでしょうか?
ただし、そう考えるとオーディオインターフェースのコスパは凄いとも言えます。
dCSもLavryもそれぞれ10年数年に渡り使っていますが、未だに買い替えたいとは思いません。
もちろん厳密に比較をすれば、100万円を超える同価格帯でより新しく良いものがあるかもしれません。
ただし50万円程度までのインターフェースやコンバーターを買っていたら、おそらく数年ごとに「もっと良い音」を目指して買い替えたりしていたと思います。
dCSのDACは3つのグレードがある
dCSにはDebussyの上位機種として
- PUCCINI
- PAGANINI
というモデルがあります。
DEBUSSYは最も下位のグレードです。
下位といっても高級DAコンバーターであることには変わりません。
そこから先の差は…、僕的には目を潰れる差です。
譲れない人には譲れないかもですが。
ということで僕は最も使っているのコンバーターはdSCなります。
質問者様はオーディオ製品に不満を感じてとのことですので、意図にそぐわないかもですが。
PCとはAES/EBUで接続
こうしたハイエンドのオーディオDAコンバーターをPCで使う際には、AES/EBU出力が可能な機器が必要です。
僕はWindowsとSEQUOIAというDAWの組み合わせてマスタリングや最終リスニングをしています。
そこに前述したLYNX AUDIOのAES16eをPCI-eスロットに接続し、dCSのDACと接続しています。
今、僕はADCしか使っていないのですがプロ用DACということであれば、上記写真のLavery Engineeringの金色DACバージョン「AD-124」もありかもしれません。
僕が使ってない理由は192Khz再生に対応していないからです。
世界中のマスタリングスタジオで定番のDACです。
ただし価格は100万円程度していたはずですが…。
調べてみたら最新で1台でAD・DAを搭載した「AD-24-200 Savitr」というモデルがリリースされていますね。
AD・DAで100万円なら以前のモデルよりかなり割安。
音は聴いてみないとなんとも言えませんが。
あと10年くらい前から黒い安いシリーズも出ています。
僕はチェックする理由がないのでスルーしてますが。
DENON PMA-60
ちょっとイレギュラーですが、僕が使っているのが他の製品があります。
DENONのデジタルアンプ「PMA-60」です。
激安のデジタルオーディオアンプ
そもそもデジタル・オーディオ・アンプとうカテゴリーで、オーディオIFやDACのカテゴリーには入りません。
価格も激安な部類ですので、
そんなの使ってるの?
と思う人も多いかもしれません。
リスニングに特化したプチオーディオインターフェース
「PMA-60」をススメめているのではなく考え方です。
少し高級なUSB接続が可能なオーディオ用デジタルアンプなどを購入し、パッシブのスピーカーやヘッドフォンでリスニングを楽しむするというのはアリかなと。
「PMA-60」はUSBでPCと接続できます。
ですので、オーディオ入力のない聴くだけのオーディオインターフェース的な使い方をしています。
「PMA-60」にした理由は、用を成しそうなデジタル・オーディオ・アンプの中で安価だったからです
価格は購入当時で4万円程度だったと記憶しています。
同価格帯のオーディオインターフェースよりも「聴く」部分に特化していますので、ヘッドフォンで聴いた音もそれらより良いです。
こうしたデジタル・オーディオ・アンプは民生機になりますので僕は詳しくありませんが…。
ヘッドフォンアンプは重要
最後に質問外ではありますがオーディオインターフェースでのヘッドフォンでのリスニングについて。
僕はAPOGEE Synphony I/Oなどのオーディオインターフェースのヘッドフォンアウトはほぼ使っていません。
こうしたインターフェース内蔵のヘッドフォンアップは良くはありません。
性能的にはオマケみたいな物です。
僕が使っているのはコチラです。
お付き合いのあるマス工房の増田さんにハンドメイドで制作してもらったヘッドフォンアンプです。
20万円近くしましたが、これは最高です。
ヘッドフォンを使う時は、これにDAコンバーターのラインアウトを入力して聴いています。
最後に
ということで僕の意見を書いてきました。
何回か延べていますが全て僕の経験体験に基づく結果です。
僕は音楽を作る側の人間ですので、オーディオマニアとしてハイエンドオーディオを日々チェックしているわけではありません。
今はもっと新しくて良いのがあるかもしれませんし、あくまでも参考程度に読んで頂けたらと思います。
それでは今回はこの辺で。
僕の経験や体験に基づく意見です。
絶対ではありませんので「そういう見方もあるのか?」という参考程度に読んで頂ければと思います。