スタジオのMac Pro (壺マック) をCatarinaにして分かったこと

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スタジオで長くこと古いOS「Yosemiteヨセミテ」で使っていたMac Pro(通称:壺Mac、ゴミ箱Mac)のOSを最新版のCatarinaカタリーニャへアップデートしました。

リリースは2019年の10月ですので、既に多くの人は更新済みとは思います。
が、いろいろと分かった事があったのでマトメます。

もしアップデートするか迷っている人がいたら、参考にしてみてください。

アップデートの理由

アップデートの主な理由は2つです。

  1. とある案件で乗り込みエンジニアから最新版ProTools使用の要望が来た
  2. 社員全員のMacBookを更新したので、Catarinaで統一した方が良い

乗り込みエンジニアからの要望

年末に年明けのオーダーが入りました。
とあるアイドルグループのボーカルダビングなのですが、今回はレーベルお付きのエンジニが東京から来るとのとこ。
僕らの業界ではよく「乗り込みエンジニア」などと言われるパターンです。

そのエンジニアがTEL打ち合わせで、

乗り込みエンジニア
乗り込みエンジニア

最新版のProTools Ultimateでお願いしたいです。

とのこと。

これまでフルハウスでは、ProTools Ver.11を長いこと使ってきました。
正確には覚えていないですが、Wiki ペディアをみるとOSX 10.11「Yosemite」は2014年の発表ということですので、5年間システムをキープして使ってきたことになります。

そして、ProToolsもその後、バージョンが12になり現在では流行りのサブスクリプション(月額課金制)になっているのも知ってはいましたが、特段、僕の音楽制作ではバージョン11に何の不満もなかったので、更新せずにきました。

不満が無いのに月額課金で固定費を増やす理由も特にないので、「どうしても最新版が必要」という案件が入るタイミングを図っていました。

社員全員のMacBookを更新

年明けに社内全員のMacBookを更新して、OSがCatarinaに統一されました。

全員の更新といっても、全員のMacBookProを買い換えたわけではありません。
僕はMacBookPro16インチのフルスペックにしたことにより、よりハイスペックが求められる社員を順番に、いわゆる玉突きというやつです。

ProToolsの最新版を使いたいという要望も入ったし、ちょうど全員のMacBookをCatarinaに更新したところなので、スタジオMacProも統一したらそれなりにメリットが発生します。

スタジオのスケジュールなどはスタジオiCal(アップルのカレンダーフォーマット)などで共有管理しているので、現状の異なるOS間でも問題は出てないですが、より整合性が取れるので

本当はやりたくなかったが…

Mac OSXをYosemiteからCatarinaに移行するのは僕としては問題なし。
と言うか早くやりたかったことです。

ですが、今回はあまり乗り気ではありません。
理由はスタジオだらか。

スタジオのMacProはレコーディングやミキシング用途ですので、ProToolsしか動かしません。むしろProToolsが最も安定して動作する状態が求められます。

ProTools自体が最新バージョンには常に何かしらのでバグがあること。
そして、ProToolsのメーカーであるAvidは2019年末の時点で「Catarinaにも対応したよ」というアナウンスを出しましたが、色々と問題のある話が同業から入ってくるからです。

ココら辺はProTools Ultimate 2019.12の話でMac OSX Catarinaの話ではないので、また別の機会に。

分かったこと

OS X Catarina自体はウェルカムということで、アップデートをしますが、万が一、ProToolsの動作が安定しなかった時のために、システム・ドライブのコピーはしっかり残して置こうということで、外部ハードディスクに丸っとコピーでのバックアップを取ります。

その上で、内蔵のシステムSSDをディスクユーティリティでフォーマットして、OSX Catarinaをインストールしました。

何の問題もなくCatarinaは起動しました。
が、まさかの予想外の問題が発生しました。

二度と古いOSでは起動できなくなる

まずは何が起こっても仕事を中断しなくて済むように、コピーを取った外部ハードディスクからのYosemiteシステムでの起動を試みます。

なんと…

ある程度、予測はしていました。
一度、Catarinaにすると古いシステムディスクでの起動は不可能なります。

これで何が何でもCatarinaでProToolsを安定して動かす事を実現しない限り、仕事が止まり会社倒産という危機を迎えることになりました。

岩崎
岩崎

経営的視点ではめちゃめちゃリスクが高い決断だも〜

経営者視点で言うと、スタジオのメインシステムを更新するのであれば、

  • 何か起こっても直ぐに旧システムで作業を進められるように残しておく。
  • その上で新システムを導入
  • しばらく稼働して問題ないことが確認されたら旧システムを処分

というのが、本来取るべき道です。

ただし、ProTools Ultimateシステムを新たに導入というのが今はできません。
壺MacProは既にディスコンであり、新MacProはまだAvidが、

Avid
Avid

まだ検証作業中だから買い換えたらダメよ〜

という状態です。

もうこうなって今った以上、死ぬ気で動作させるしかありません。
数多くのトラブルを乗り越え、なんとかなりました。
が、これからCatarinaにOSをアップデートしようという人は、

岩崎
岩崎

もう、元には戻せないも〜!

という覚悟を持って望んでください。
といってもそんなに恐ろしいことではなく、しっかりと下記の点を気をつければ何も問題はありません。

必ずクリアインストールを行うこと

Catarinaだけでなく、OSをメジャーアップデートする時の大原則です。
クリアインストールを必ず実行しましょう。

クリアインストールとは?

現状の本体システムディスクをタイムマシンか他の方法でバックを取って、システムディスクはフォーマットをします。
完全にまっさらな状態に新規にOS Catarinaをインストールします。
その上で、タイムマシンなどのバックアップから、データを引き継ぎます。

上書きアップデートはNG

上書きアップデートはやらない方が良いです。同業や友人で上書きアップデートを試みた結果、アプリやデバイスの不具合が発生。OSの動作も重くなったという実例が多数寄せられています。クリアインストールをアドバイスしたら皆さん解決したの報告が。

アップデート作業の前から、上書きアップデートの不具合報告が多数寄せられていましたので、最初からクリアインストールを行いました。

32Bitのプログラムを少しでも使っているアプリは全てNG

インストールの結果、現状ではいくつか使えなくなった機能やアプリがあります。
が、僕やスタジオで困っている状態は一切ないです。

メジャーなアプリは概ねCatarinaに対応してきています。
普段僕が仕事で使うものは全てOKでした。

一部プラグインで未対応の物があります。
が、おそらくですが現時点で未対応のプラグインは僕は見捨てることになると思います。
仕事ですから対応を待ってはいられないので、代替えのプラグインを導入しますので、そちらにシフトしていくと思います。

Catarina未対応のプラグインで普段から使っていたのはDumrs音源であるFX PanssionのBFD3です。ちょうど別の案件で、とあるイギリス人シンガーソングライターのアルバム制作をお手伝いしているのでが、そのアーティストが使用しているSuperir Drummerがかなり音が良かった。

メーカーの公式サイトでも動作を確認しています。

同業友人たちからも問題なく動作している報告を頂いています。

この記事を書いていて今、思い出しましたが、2003~2005年頃にこれの前身のTONNTRACKのドラム音源を使っていました。
良いプラグインソフトでしたが、サウンドが少し丸くてBFDに乗り換えた記憶を思いだしました。

更新OK。動作はとても快適

壺MacProをCatarinaに変更して、実際の使い心地はどうか?というと、とても快適です。
気持ちの問題かも知れませんが、一つ一つの作業がスムーズでスピーディになっていように感じます。

ProTools周りでいうと、いくつか微妙な点もなくはないですが、今回はあくまでも「OSをCatarinaに」という記事なので、その辺りは別の機会に触れます。

個人のMacBookProとOSバージョンがそろった事で、各ツールの連携もとてもスムーズになりました。

ということで、今更ですがCatarinaへのOSメジャーアップデートについてでした。

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