こんにちは、岩崎将史です。
エンターテインメント業界のステージ関係者は「表方」と「裏方」というワードをよく使います。
が、ぶっちゃけ僕も仕事を始めるまでは使い方を勘違いしていました。
「表方」「裏方」のとある勘違い会話
僕は表方志向だからバックバンドとかよりも、自分名義でライブやったり番組に出演したいんだよね〜
私は表方は向いてないから、ゲームやアニメの曲作ったり裏方的な方がやりたい
言いたいことはわかります。
が、これを舞台やイベント関係者に発言してしまうと、もしかしたら人生を大きく踏み外す?!ことになるかもしれません。
正しく押さえておきましょう。
ステージ・舞台を界に「表」と「裏」
ステージや舞台そしてそれらに近しいエンターテインメントの世界では、「表方」「裏方」というのは、さっきの会話のような「自分を露出するポジションかどうか」という意味ではありません。
「ステージや舞台を界にどちらの仕事をするか?」で分かれます。
具体的にはこんな感じです。
表方 | 裏方 |
劇場支配人 | 舞台監督 |
受付 | 大道具 |
チケット係 | 小道具 |
売り子 | 音響 |
誘導員 | 照明 |
他にも色々あると思いますが、大まかにはこんな感じ。
客席から見える人と見えない人とも言いますし、お客さんに直接対応する可能性のある人と舞台に直接関与する人とも言えます。
表型とは?
主に受付、チケット係、誘導員、売り子などを指します。
劇場支配人も表方?
表方とは、もともとはホールや劇場の経営に携わる人とという意味でした。
劇場には支配人がいて公演を招致し、受け付けなどのスタッフもホール雇用していました。
ですので劇場支配人も表方に含まれています。
場所貸しだけのホールの登場で意味合いも変わってきた
ただし、近年は公共ホールが主となり場所を提供するだけというところが増えました。
表(お客さんサイド)のケアをする人員はも公演主催側が手配をすることが普通になり、言葉の意味が変わっていきました。
裏方とは?
舞台を作る技術チームが主となります。
大道具、小道具、音響、照明などです。
舞台監督も裏方?
道具、照明、音響などの舞台技術を取りまとめるという意味で裏方という認識で良いと思います。
ただし公演や人によるかもです。
演出というポジションになると、裏方とも言えるけど製作から関わっていることも多く、裏方とは認識しない場合や団体もあります。
出演者は表方でも裏方でもない
出演者は表方でも裏方でもありません。
表方と裏方は協力して出演者を支えるポジションです。
表方と裏方は「製作」の下で動く「制作」
「表方」も「裏方」も、その日の舞台を作り上げる「制作」と呼ばれる仕事です。
「制作」は「製作」の元で仕事をします。
「製作」とは公演を企画したり主催したりする首脳チームです。
「製作」と「制作」の違いについては、こちらの記事で解説していますので、知らない方は是非、読んでみてください。
あくまでもステージや舞台業界での意味
あくまでも舞台業界での意味という話です。
日本語のとしては、「表方」「裏方」ともに色々な意味で使われているので、これに限定した話ではないです。
ということで、今回はこの辺で。
では、また。