こんにちは、岩崎将史です。
プロとは何か?
マネジメントの神様、ピータードラッガーの「石工職人」の話は有名です。
楽曲制作、特に編曲の分野において、「ドラッガーの話は知っておいてほしいなぁ」と思うことがよくあります。
僕の仕事の割合は、70%が楽曲制作やプロデュースとして受けて作曲や、編曲などから演奏、録音までサウンドのほぼ全てを手掛けるという仕事が70%。
そして、20%は録音やディレクションのみを依頼されるという感じです。
昨日は録音依頼の仕事でした。
が、そのプロジェクトの目的を達成させるために、急遽、ディレクションとアレンジ修正を行う必要があると判断してその日のポジションを変更しました。
クライアントに求められている「このプロジェクトの目的実現」のためには「全てにおいてプロフェッショナルな技術」が必要だったのですが、残念ながらアレンジがアマチュアでした。
これは誰かに対してネガティブに書きたいわけではありません。
多分、関係者も見ていると思います(笑)
今後、アマチュアから本当のプロへ進化して、チームのメンバー全員がハッピーになるために必要な事だと考えています。
「クライアントの依頼」に対して「プロの仕事」として編曲を頼まれた場合、
石工職人の例に倣っていてば、「クライントの目的」を実現することが、最大にして唯一の目的です。
そこに「自分がこうなりたい」はあってはいけません。
それは結果論で、今回のプロジェクトの目的には一切関係のない事です。
「自分がこうしたい」っていうのの可否は、チョイ判断が必要です。
それが「クライアントの目的を実現するため」であればOKですが、全く関係のない「個人的音楽的な嗜好」である場合は、良く良く考える必要があります。
曲をちゃんと聴くことができれば、その曲が「どういう編曲をすることが一番生きるか」というのが自然に見えてきます。
もしくは「あえて変えることによって、クライアントの目的が達成できる」という場合もあります。
「そのアレンジ、そこのこだわりは”クライアントの目的達成”のために必須ですか?もしくは重要ですか?」
もし、それが「あなたの音楽的嗜好」なのであれば、少し頭をフラットにするべきだと思います。
それは「あなたの作品」で実現すべき事ではありませんか?
今回の作品にそれは必要?
「クライアントの目的」のために。
今は、レコード会社と契約しなくても、誰でも作品を発表し売ることができます。
「自分のやりたい事」をそういった形で世に出し、それが気に入られ「是非、あなたにお願いしたい」ということであれば、それはもう存分に「あなたのやりたいことを形にする」ことがクライアントの求めるものの一つではある可能性が高いと思います。
そういったスタンスで仕事をしたいのであれば、まずやるべきことは、
「あなた自身の作品を世に出す」
ことです。
そうではなく、クライアントの目的が別のところにあるわけですから、
それを「どうやって形にするか?」を一生懸命考えるのが、プロとしての仕事だと思います。
ハーモナイズとは
ストリングスセクションの生録もあったのですが、ひとまず譜面通りにtake1を録音し、その上で申し訳ないながらも奏者と相談してドンドンと楽譜を書き直させて頂きました。
前項と同じですが、「曲」にはリスナーの心をどう動かすかという目的とそれを実現するための方法、ストーリーがあります。
その範囲に入らないアレンジは全て「邪魔」です。
アレンジは大きな意味で伴奏で演出です。
奇抜な演出ばかりに目がいって、「結局、何の話だったけ?」
で、OKでしょうか?
正しい演出とは「何の話だったか、より良く伝わるようになる」ことだと思います。
そして、古典的なハーモナイズのセオリー(理論)と言うのは、別に「誰か偉い人」が決めたわけではなく、主に倍音列を中心とした自然科学の法則を元に成立しています。
そしてシンセサイザーで作る平均律のハーモニーと、フレットレスな楽器であるストリングセクションのハーモニーは違います。
耳でハーモニーを組み立てるアンサンブルは、よりその法則通りにサウンドが仕事します。
何事もトライ&エラーの繰り返し
と、偉そうに書いてますが、僕も散々、穴があったら入りたいようなことを経験してますし、
僕自身も他との関わりの中できづき、学んで身につけて来た部分がありますので、それを伝えられれば。
と同時に、常に自分自身の仕事や耳をフラットにするために、あえて意識して自分自身に問い直してみる。
という思いで書いてみました。
あえて抽象的にしか書いてないので、音楽やってない人には「なんのことやら」って感じだと思いますが、すみません。