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なぜ?重くて大きな大口径レンズを使う理由

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こんにちは、岩崎将史まさふみです。

先日、ドラマーでもありカメラマンでもある浅井翔太さんがこんなツィートをしていました。

浅井将太さん
浅井将太さん

最近うすうす感じてることなんですけど、 単焦点の魅力とかは一旦置いておいて、 大口径の明るいレンズってどうやって上手く使うの?
被写界深度の浅いボケボケの写真ってみんなもう飽きてるよね?

元のツィートはこちらです。
本人分かっていてネタとして書いていると思います。

僕は毎日の様に大口径の明るいズームレンズや単焦点レンズを持ち歩いています。
僕は何故に大口径レンズを使うのか?

せっかくなので解説していきたいと思います。

浅井将太さんとは公開前に内容は共有しています。

大口径レンズを使う理由は3つ

SONY α7シリーズに装着した3つの大口径な大三元レンズ。

僕が大口径レンズを使う理由は3つです。

ボケも入れると4つですが、今回は「ボケは要らないとして」に対するアンサーです。

そのためボケを外すと次の3つが僕が普段から大口径レンズを使っている理由になります。

  1. 暗所の動体
  2. 画質
  3. 動画

暗所の動体

僕が普段から大口径レンズを使う理由の1つめは「暗所での同体撮影」です。

平たく言うと「暗い所で動く被写体を撮る」シチュエーションです。

夜間に灯りの少ない場所で人物や動物だったり。
都合により照明を使えない、使えたとしても限定的な場合があったりします。

動く物体を撮る時はシャッタースピードを早くします。
そうすると露出を稼ぐためにISOを上げなければなりません。

ISOを上げていくと、画像にどうしてもノイズが加わってしまいます。

動かない静体ならシャッタースピードを長くできますが、動体だと限界があります。
そのために明るいレンズを使い、できるだけ光を多く取り入れたいのです。

また仮に風景などの静体だとしても、シャッタースピードを長くするためにはブレを抑止するために、三脚をつかったりレリーズを使ったりなど、装備も増えて手間もかかります。

簡単に手持ちでサクッと夜間の撮影をするという時にF値の低い明るいレンズはとても効果的です。

同じ絞り値でも画質が違う

僕が普段から大口径レンズを使う理由の2つめは「画質の違い」です。

例えば次の2つ。

  • FE 16-35mm F2.8 GM
  • FE 16-35mm F4 G

先日、F4のGレンズは僕が持っているF2.8GMレンズと同時に以前2つのコンサート撮影で使ってみました。

F4 Gレンズは軽いしコンパクトだしとても魅力的でしたが、僕は買おうとは思いませんでした。

それは画質です。

中央部分は最新のレンズだけ合ってとても解像度高くクリアでした。
ただし、周辺域は甘かったです。
これはF4とかF5.6とか両方のレンズを絞ってみても同じ印象でした。

全体的に解像度高いといえど、GMと比べると少しアートっぽさというかエモさと言うかが足りない印象で報道映像的なニュアンスでした。
あくまでもイメージですけどね。

また次の単焦点の2つのGMレンズだとどうでしょうか?

  • FE 50mm F1.2 GM
  • FE 50mm F1.4 GM

僕はF1.4は使ったことはありませんが、精緻に比較動画をアップされている人がいて見てみると、先の比較と同様に「中央はどちらも解像度高いが、周辺はF1.4がぼやけている」という感じでした。

ですので、大口径が良いというのはズームレンズだけでなく単焦点レンズにも入れる話ということになります。

ただし、多くの人には周辺の解像度の甘さは全く問題ないとお思います。

僕が何故、大口径レンズを使うかというと、次のようなシチュエーションがあるからです。

建築物

建築などで建物や部屋の内部などを撮影する場合。
できるだけ隅まで滲みなくシャープに撮っておく必要があります。

先日も飲食店の依頼でブランディング用に写真撮影と動画制作を行ってきました。

屋内外ともに幾何学的要素のあるオシャレな作りになっていました。
そうすると隅まで滲みなく解像度高く撮って置きたいのです。

アートや資料物

またその飲食店はアートが入れ替わりで展示されています。

それを資料としてアーカイブする依頼での撮影もしてきました。

絵画や彫刻、版画などなど。

アート展示の記録写真なども依頼も

隅までしっかりと歪みなくシャープに記録しておく必要があります。

また僕の場合、昔のレコードジャケットなどのデジタル・アーカイブ化の依頼が時々あります。

今も正に40年前にリリースしたレコードをデジタル化して再販したいとの依頼を請けています。

ジャケットなども商品現物しか残っていないので、それを綺麗にデジタル化するためにも周辺まで解像度の落ちないレンズが必要となります。

動画撮影

薄暗いいステージでの撮影も多い

僕が普段から大口径レンズを使う理由の3つめは「動画撮影」です。

動画の場合は写真ほどシャッタースピードの自由度がありません。

フレームレートや電源周波数、どれくらいブラーをさせたいかなどである程度決まってきます。

僕の場合、コンサート現場などで暗い場所で撮影をしなければならない事が多々あります。

そういう場合は圧倒的に明るいレンズの方がISOを下げられますので、画質、主にノイズに有利です。

個人の人でも薄暗い飲食店やカフェ、夜のキャンプなどで動画を撮る人は明るい大口径レンズを使ってみると、その画質の違いに驚くと思います。

小ささ軽さを取るか画質を取るか

これまで僕が普段から大口径レンズを使う理由の3つの理由を解説してきました。

くれぐれも誤解して欲しくないのは「小さい暗いレンズを使うのは良くない」と言っている訳ではないことです。

僕も「小さいくて軽いレンズを使いたい」という衝動には定期的に襲われます。

小型軽量なレンズも購入して散々試してきました。

ただし僕の場合は嗜好としてそれらの映りに満足できたなかったのです。

これなら重くて大きくても明るいレンズが良いと。

先日もVLOG用にSONYのFE 24mm F2.8 Gレンズを購入してみましたが、写りに満足できずに1週間ほどで売却してしまいました。

ソニーのF4とかのGレンズも良いレンズですが、僕には刺さらない絵作りな傾向なんだと思います。

先日、新しく発売された軽量コンパクトな広角と標準の両方に対応したズームレンズ

ただし重くて大きいレンズを購入しても持ち歩いて撮影しなければ、購入した意味がありません。

僕は身長が180cm弱と体格が大きいので、大きいレンズもそれほど苦にならない、というのもあると思います。

体格は人それぞれ、好みも人それぞれですので、最終的には合うレンズ、良いレンズも人それぞれという事になります。

ということで今回はこの辺で。

今回の内容はYouTubeにもしています。
良かったらご視聴ください。

ではまた。

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