アプリでボーカルを消してカラオケに。録音して作品にしたい。

ボーカル消して録音したいCDにしたい 音楽活動に役立つ
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先日、こんな相談を頂きました。

相談者
相談者

YouTubeの〇〇さんの曲をカラオケにして欲しい。
そして自分の歌を吹き込んでCDにしたい。

結論、まず無理です。【解決方法あり】

今回の相談は「結論は、まず無理です」と僕は解答しました。
理由は色々あるのですが、整理すると2つの要素になります。

  1. 技術的な話
  2. 権利的な話

この2つです。

技術的な話としては、
「出来なくはないけど他人に聴かせたり、まして商売ができるレベルのサウンドにはならない」
です。

権利的な話としては、
「勝手にやっちゃだめです。ちゃんと許諾を得ましょう」

となります。
以上の2つから、公表されている他人の音源を加工して作品化するのは、ほぼ無理です。

なぜ無理なのか?もう少し詳しく解説

技術と権利の話を分けて、「なぜ無理なのか?」をもう少し詳しく解説します。

技術的に良くない理由

初心者向けに書きたいので、技術的な詳細な話はすっ飛ばします。
技術的に良くない理由は「完全にボーカルだけを消す」というのはまず不可能だからです。

「いや、これマジで消えるって」

と奨められるアプリは多々ありますが、ちゃんと消えたことないです。
正確にいうと、調整で歌を消すことは出来ますが、他の楽器も消えていたり著しく音が変わったりします。

検索してみると、こんなアプリの宣伝動画が出てきましたが…。

Singulaa Part 1 : Vocal Remover

ピアノの音色のアタック成分や残響成分などもごっそりなくなっています。

あくまでも個人的にカラオケにして歌って雰囲気を楽しむもであって、作品として公表できるレベルの物にはなりません。

権利的に難しい理由

仮にその様な音質で、あなたがもし「OK」と判断したとして、その音源を制作した人はどうおもうでしょうか?
自分が精魂こめて制作した音源が勝手に歌を抜かれるどころか、楽器の音まで変わってしまっていて、しかも作品として公表し活動や商売をしている。

心象的な問題だけでなく、明確な権利違反になってしまいます。

権利者に適切に交渉して音源化、作品化、商品化などをする必要があります。

正しい解決方法

「どうしてもそのカラオケを手に入れたい。そして使いたい」

という場合の、正しい解決法はあります。
使えるようになる可能性は一般的に高くはないですが、その方法を説明します。

権利者から許諾を得る前に

正規にカラオケを手に入れて使う方法を知る前に、次の2つの言葉を必ず理解して下さい。

  1. 著作権
  2. 著作隣接権

著作権

著作権は「歌詞とメロディーの権利」と理解すれば、ほぼ大丈夫です。
そして、作品が著作権管理事業者に管理委託されているかどうかが重要です。

管理委託されている場合

JASRACのなどの著作権管理事業者に委託されている場合は、簡単に調べる事ができます。
そして「カラオケをどうするか?」という問題は別にして、調べて演奏権、録音権が拒否されいなければ、所定の手続きを行えば、あなた自身が歌って作品化できます。

一部、録音権がNGな曲もあります。

使用料は発生しますが、一般的に大した金額ではありません。

管理委託されていない場合

JASRACなどに管理委託されていない場合は、直接、著作権者に連絡を取って許諾を得る必要があります。
許諾されない場合もあります。
許諾料と使用料の両方を請求される事が一般的です。

著作隣接権

音楽作品は作詞作曲だけでなく、アレンジや演奏、録音、複製などを経てリスナーに届きます。
それらの工程は著作権ではないが限りなくそれに近いという意味で、著作隣接権と呼ばれます。

原盤権、複製権など細かくありますが今はそこまで気にしなくて良いです。

今回の場合、対象アーティストの「録音原盤をカラオケにして使いたい」という相談ですので、著作権以上に、著作隣接権の適切な処理がとても重要とだけ理解してください。

権利者から許諾を得るには

著作権は所定の手続きでクリアできるとして、ここでは著作隣接権について書きます。

まずは権利者に連絡を取ることです。
CDなどを手に入れれば、発売元や製作元の記載があると思いますので、そう言ったところから辿るのも一つの手です。

利用方法によってはJASRACに問い合わせて権利者の連絡先(レコード会社や担当者の名前と電話番号)を教えてもらうこともあります。

そして、もし許諾を得た際には、「これを使って欲しい」というマスターデータのコピーが借りれるはずです。
それにカラオケデータにボーカルを吹き込み直す事になります。

一般的にはまず許諾されない

と、書きましたが、一般的にはまず許諾が下りることはないです。
もし許諾が下りるとすれば、他の人が使うことによって権利者に、それなりのメリットがある場合だと思います。

それはお金だったり、宣伝効果だったり、社会的意義など色々なケースがあります。

過去に一度だけ世界的ヒット曲の許諾事例があります

過去記事でも書きましたが、過去に1度だけ、世界的ヒット曲のオリジナルのカラオケが僕のスタジオ「フルハウス」に持ち込まれたことがあります。
相当の許諾料払ったという事は聞きましたが…。

もう一つの解決方法【おすすめ】

著作権はクリアだとして、カラオケ問題をスッキリ解決するにはもう一つ方法があります。
オリジナルのカラオケ音源を新たに作成すれば良いのです。
音楽作品をカバーする際の一般的な制作方法です。

カラオケを作ってもらったけど音がショボかった

今回の相談者は、

〇〇さんに作ってもらったのだけど、音がしょぼかった

とも話していました。
正直それは「作ってもらった人がそういう音の人だった」としか言いようがないです。

ひとつ言えることは、オリジナルと同等のサウンドにしたいのであれば、同じような工程を踏む必要があります。
そのためには同じクラスの演奏者を雇い、スタジオを使い、通常のレコーディング工程を踏む必要があるかもしれません。

相談者は相談の最後に、

相談者
相談者

そうですか、無理ですか…。
もう少し検索して探してみます。

と話していました。
何を検索するのでしょうか…。
上手く伝わったのか、気になってます…。

実は作成依頼があります

予算を掛けられればオリジナルに迫るサウンドは作れるでしょう。
しかしそこまでのサウンドを求めなくとも、音楽とオーディオエンジニアリングの両方が分かるクリエイターが適切に手がければ、リーズナブルに多くの人が納得するサウンドは制作できます。

そのような形で「耳コピしてカラオケを作って欲しい」という相談は割とありまして、定期的に対応しています。
イベントや動画など様々なところで使われているようです。

ちゃんとしたサウンド・クオリティのカラオケが欲しい

という方は、相談いただければ対応できる?かも。

岩崎
岩崎

時期と納期によるかも〜

今回はこの辺で。
では、また。

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