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コンサートホールとは?【他のホールとの違い】

コンサートホールとは【他のホールとの違い】_thumbnail音楽の学び
この記事は約6分で読めます。

岩崎将史まさふみです。
コンサートホールとそれ以外のホールの違いについて解説します。

このブログ記事を書いた理由

  1. 多目的の大ホールをコンサートホールと呼び、打ち合わせで齟齬が発生する事がある
  2. クラシック音楽を不向きな場所で企画されて困惑する場合がある
  3. ロックやポップスのコンサートコンサートホールが企画の1stチョイスになっている事がある

コンサートホールとは?

コンサートホールという言葉を出すと多くのシチュエーションで多くの人が勘違いされている事が多いと感じます。

一般的に勘違いされている?

これはとあるサイトの質問箱ですが、このような質問がありました。

通常のコンサートホールはマイクで歌いスピーカーから音が出ると思います。
(通常のコンサートホールと言う質問も少々曖昧ですが)
オペラ劇場は声も演奏もマイクを通さない生音だと思います。

okwaveの質問より

この時点で僕の理解とは違っていて、齟齬そごが生まれる事があります。
コンサートを行えるホールは全てコンサートホールと認識している人は多いと思います。
それ事態は僕は否定していなくて、感覚が分かったらその人の理解に話を合わせてついてきます。

が、少なくとも音楽業界関係者ではある程度の共通理解があったほうが良いだろうと思います。
ほとんどの人には説明するまでも無いことですが…。

クラシック音楽の演奏会向きのホール

コンサートホールとはクラシック音楽の演奏会向きのホールの事を言います。

コンサートホール: concert hall)あるいは音楽堂(おんがくどう)は主にクラシック音楽演奏会が催されることを目的とした文化的な建築物である。多くのコンサートホールは、複数のホールや、より大きな芸術的または文化的複合施設の演奏用スペースの一部として存在する。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/23 19:10 UTC 版)

代表的な国内のコンサートホールとしては、サントリーホールや東京芸術劇場などが有名です。
僕の地元名古屋では、下の5つでしょうか。

他にも沢山ありますが、僕が仕事で行く所は上記7つが多いです。

音楽のコンサートが行われる他のホール

コンサートホールに対して、音楽のコンサートが行われる場所として他にどのようなホールがあるのか?と言いますと、パッと思いつくだけでこんな感じ。

  1. ライブハウス
  2. クラブ
  3. アリーナ
  4. 多目的ホール

他にも上げたら切りがないですが、なんとなく先に述べたコンサートホールとは違うというのは分かるかと思います。

ライブハウス

Zepp名古屋

アリーナ

ヨコハマアリーナ

多目的ホールは更に様々な演目を行えるホールという意味での多目的と、会議など更に全く違う用途でも使えるという意味での多目的と2つ別の意味で使われることもあるので、ややこしいですが。

他のホールとコンサートホールの機能面の違い

質問者
質問者

他のホールとコンサートホールはどう違うの?

違いとしては、ざっくりと上げると、

  • プロセニアム・アーチない
  • 袖幕ない
  • PA(電気音響)を使った音楽に向かない
  • 照明シンプル
  • 幕や吊物つりもの機構ない少ない

という感じです。
全てが全てパーフェクトに当てはまる訳ではないですが、傾向としてこうした特徴があります。

これらの中で1つだけ選ぶとしたら、マイクを使わない生音だけでやるコンサートのために作られたホールと理解すれば良いです。

公共ホールの多くは多目的ホール

それに対して、一般的な公共ホールの多くは多目的ホールと呼ばれるホールが多いです。
様々な催事や演目に対応できるように可変型になっていることが多いです。

多目的ホールでは反響板を使う

多目的ホールではクラシック音楽に対応する時には反響板を使います。

反響板とは?

反響板がどのような物か、分かり易い動画がありましたので貼っておきます。

吊物機構のひとつで動画のように、音が反射する板を四方に下ろします。
PA(電気音響)を使わなくても、楽器の音が反射、拡散して前に飛ぶようにします。

万能ではない多目的ホール

質問者
質問者

多目的ホールがコンサートホールにもなるなら、全部多目的ホールにすれば?

と当然、考える人もいると思います。
が、そうはいかないのです。
建築音響的な性能面ではコンサートホールには及ばないのです。

上げると切りがないのですが、3つだけ。

  1. プロセニアムアーチが有るために理想的な音の拡散にはならない
  2. 反響板は大きな凹みなっているので、理想的な拡散にはならない
  3. 会場の響きや拡散も他の演目でも使えるように妥協されている

こういった要素があります。

できるけどベストではないと理解して頂ければOKです。

コンサートホールの種類

コンサートホールと一言で言っても、いくつかの種類や傾向に別れます。

  1. コンサートホール
  2. 室内楽ホール
  3. 歌劇場(オペラハウス)

一般的には上記3つの違いが分かっていれば良いかと思います。

各コンサートホールの例

コンサートホールは2つの意味で使い分けられる事も

ちょっとややこしいのですが、コンサートホールというとオペラや室内楽ホールも含めたクラシック演奏会向けのホール全般を指す場合と、室内楽やオペラに対してオーケストラを中心としたクラシック演奏会向けの大型ホールを指す場合があります。

サントリーホールの場合

サントリーホールの場合は、大ホールと小ホールがあります。
人によっては大ホールをコンサートホール、小ホールを室内楽ホールと言う人もいます。

愛知県芸術劇場の場合

愛知県芸術劇場の場合は、大ホール小ホールという2つの多目的ホールがあり、それとは別にクラシック演奏会向けとしてコンサートホールがあります。

音楽が生み出された歴史で理解を

コンサートホールの種類や分類は専用ホールとして明確に歌っている物もあれば、コンサートホールの中でも可変式で対応可能なホールもあります。

明確に分類することにはあまり意味がないです。
それぞれの音楽が生まれた時代背景とシチュエーションを理解していれば、公演を企画するにあたって、どのようなホールがベストか判断できます。

  • クラシック音楽の企画をするなら、まずはコンサートホール
  • PA(電気音響)メインの音楽なら、それ以外

というチョイスをするのがオススメで、演奏者にもスタッフにも優しいです。

では、また。

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