こんにちは、岩崎将史です。
最近はあんまり仕事現場ブログを書けていなかったので、久しぶりに書いてみます。
先週末は名古屋フィルハーモニー交響楽団の定期公演「第503回定期演奏会〈オネゲル&ブラームス〉」のコンサート録音でした。
名古屋フィルハーモニー交響楽団 第503回定期演奏会〈オネゲル&ブラームス〉
会場: 愛知県芸術劇場コンサートホール
指揮: 小泉和裕(名フィル音楽監督)
▊ オネゲル:交響曲第3番『典礼風』
▊ ブラームス:交響曲第3番ヘ長調 作品90
今回はソリストや大掛かりな転換もなかったので、スタンダードなオーケストラ・レコーディングの手法で対応。
まずは最も重要なメインマイクの準備。
メインマイクはいつもOMNIとCardioidの組み合わせにしています。
今回はDPAの4006と4015の組み合わせ。
そしてステレオバーは新しく再作成しました。
ステレオバーは簡単に自作できるので、また記事化して紹介しようと思います。
ピアノ有りなので、いつも通りにDPA4021を設置。
これは4011と同じマイクヘッドでコンパクトというとても優秀なマイクです。
マグネットでピアノに簡単に取り付けできます。
DPA4099がリリースされたので、今はディスコンになってしまっていますがDPA4099とはサウンドは別次元。
こちらの方が圧倒的に良いです。
当時60万円くらいで、値段が10倍違うのでサウンドに差がなかったら寧ろ困りますけどね。
大事に使っていきます。
木管楽器のスポットにはSCHOPESを使用。
愛知県芸術劇場のコンサートホールにはSCHOPES専用のスタンドがあるので、舞台上に溶け込むように美しく設置できます。
『クラシック音楽用のコンサートホール』と称しながらSCHOPESのスタンドが置いてないホールが最近は増えてきていますが、まあ設備プランナーが知らないのだと思います。
クラシック音楽ホールの施工に携わる人がSCHOPES知らないなんて、
ありえないモ〜
ってくらい定番ですの絶対に入れておいて欲しい。
名フィルのコンサート録音はコンサート終了時にCD-Rをお渡しして納品しています。
2台のCD-Rを持ち込んで同時記録。
どちらかが止まっても記録し続けるようにディジーチェーンではなく、パラレル分岐しています。
分岐元が止まったどうするのか?
大丈夫です。
ProTools HDXシステムも持ち込んでマルチトラックで録音しています。
万が一にもCD-Rが記録できていなかった場合は、マルチトラックから再ミキシングしてCD-Rを再作成できます。
さらに後日、
あの時のコンサートをCD化する事になりまして
となったら、このマルチトラックからスタジオで更に上を目指した編集やミキシングが可能です。
このProTools HDXシステムはマイクプリアンプも含めて完全に2セット用意していますので、こちらもどちらかが止まっても安心。
僕はとにかく心配性なので、この2重、3重、4重の装備で挑んでいます。
20年以上の無事故のコンサート録音現場をこれからも続けていけるように。
本番前に食べたラーメン。
『信忠閣 オアシス21店』の醤油ラーメンです。
『薄い方』と『濃い方』があって濃い方にしました。
この場所はコロナ以前は『豚神』という豚骨ラーメンのお店が入っていたのですが、変わっていました。
『豚神』好きだったんですけどね…。
でもこのラーメンも美味しかったです。
そして最後に、
公演終了後の搬入口にて。
隣の写真右手はNHK名古屋放送局ですが、駐車場に大きな馬が2頭いました。
何でも来年の大河ドラマを収録しているとの噂。
と話題がズレてきましたので今回はココまで。
ではまた。