こんにちは、岩﨑将史(まさふみ)です。
日々増え続ける仕事量に対し、私の会社フルハウスの仕事は近年崩壊気味でした。
いや、正確には既に崩壊していたというのが適切かもしれません。
そんな中で時流に乗って2026年の4月にフロンティアモデルのAIを本格的に業務に取り入れようと決断しました。
結果、ギリギリの命拾いをしたというのが今の実感です。
もし今年、AIと出会うことがなければ弊社フルハウスの運営は崩壊し、事業は存続できなかったと言っても過言ではありません。
AI奮闘記、始めます

そんなわけで「AI奮闘記」というシリーズも始めてみようと思います。
ここ半年、私はシステム構築という1番大変なフェーズということもあり、音楽や映像よりもAIと向き合う時間の方が長かったです。
メール、カレンダー、タスク管理のBacklog、会計ツール。
これらをフロンティアモデルのAIとつなぎ、バックオフィスの仕事の多くをAIが把握し処理できるように。
最終的には人間が確認しアウトプットしていきますが、経理、労務、WEB、制作の進行など、分野ごとに総勢27名の秘書を置き、彼らが業務を最大限まで効率化してくれます。
このシステムを作り上げて完成と呼べる状態に持っていくのに、どれくらいAIと向き合ってきたのか?
AIと一緒に作業した時間の記録を、AIに集計してもらうと、
- 7月は1日平均11.2時間。
- 8月は1日平均11.9時間。
- 8月は31日のうち18日が、12時間超え。
朝は5時半〜6時半に始まり、終わるのは夜21時頃。
起きてすぐAI、寝る直前までAI、食事をしながらAI、という生活をしてきました。
その中で起きたトラブルや、そこから得た知見をこの「AI奮闘記」シリーズでは共有していこうと思います。
AIは直ぐにルールにしたがる。文書を長くしたがる。

今週の話です。
毎日一緒に仕事をしているAI秘書が、ある日突然ルールを読んでいないと思われる挙動が増えました。
異変は、10月14日に始まっていました。
大学のPA依頼の件を、AIと進めていたときです。
「メッセージのルール読んでください。」
「またルール読んでないね。」
この日、私は2回こう打っています。
ただ、このときは「たまたまかな」と流していました。
翌15日の朝6時半。
Claudeのアプリを更新しました。
実は更新の通知は前日から出ていて、1日放置していたものです。
更新後の1件目から、明らかにおかしい。
決まった場所に保存するはずのファイルを、「どこに保存しますか?」と聞いてくる。
メールを探してもらうと、1つのアドレスしか見ずに「届いていません」と答える。
実際は、別のアドレスにちゃんと届いていました。
どちらも、ルールに書いてあることです。
「え?ルール読んでない?」
そう聞くと、
「すみません、読んできます」
「読んできました、分かりました」
と返ってくる。
読めば、ちゃんと動くのです。
読まないだけ。
9月から10月にかけて、かなり洗練させてきた仕組みです。
それが一晩で、モデルが一世代前に戻ったような感覚でした。
その夜の私の投稿がこちらです。
原因は「ルールの肥大化」

原因はルールの肥大化。
「読まない」のではなく、「読み切れない」文字数。
Claude Codeが1回で読めるのは約2万9千字まで。
それに対して共通ルールは、1ファイルで約3万9千字になっていました。
半年かけてルールは肥大化していった訳ですが、私はそうなることは使い始めた初期から予想していました。
そのために作業内容に応じてスペシャリストとしてCLAUDE.mdやMEMORY.mdを細分化する設計にしていました。
あとは運用しながら適宜変更や調整を掛けていけば良いと。
とはいえ、私の予想以上にAIは「決め事」や「文章を長くする」のが大好きでした。
日常の会話の中で「ここはこうして。ああして」ということをひたすら「この時はこうする」「この時はああする」とルールに記載していきます。
そして似たような事を実行しようとすると「この時はこうしなければならない」と返してくることが増えました。
そんな中で「今回はこうだから」とするとそれも「こういうケースはこうなる」とルール化しようとします。
社内の独自の運用的なことであれば仕方ないと思いますが、一般論としてそんなの何の決まりもなくても判断できるじゃんということまで「ルールに書いて良いですか?」と。
最初は、

そうか、その方がAIが仕事しやすいならどうぞ
としていたけど、そろそろ「アホじゃね?」と思うことが増えてきました。
その結果がこれです。
| ファイル | 前 | 後 |
|---|---|---|
| 毎回読む共通ルール | 39,272字 | 13,072字 |
| 会社全体の記憶 | 73,438字 | 8,360字 |
| 業務基盤の記憶 | 179,552字 | 1,742字 |
| 録音データ管理の記憶 | 538,801字 | 519字 |
録音データ管理の記憶は、53万字を超えていました。
長編小説が何冊も書ける量です。
これを毎回読めというのは、無理な話。
大改造のスリム化

そこでルールの大スリム化を実行しました。
月に1度くらいはやってきたのですが、今回は大鉈を振るってガッツリと削りにいきました。
毎回読むファイルを1ファイル1万5千字までに収めるべく、
- 常識で判断できることは、ルールにしない
- 経緯や背景は書かない。現在どう動くかだけを書く
- 特定の作業のときだけ要る手順は、別のファイルに分ける
など。
AIはそのルールが出来た、あるいは変わった理由や経緯を書きたがります。
それも「禁止」し必要な場合は「履歴をまとめたmdファイル」に記載。
そこへのポインターだけにして、と伝えました。
日本国の法律でも条文は「どうするか」だけで成立の経緯や歴史などは書かないですからね。
24時間、マルチセッションでひたすらAIが改修作業

ファイルごとに課題を分け、1つの課題を1つのAIセッションが担当しました。
膨大な量ですが幸いにも今週のアップデートで自動のマルチセッションに対応。
AIが必要に応じて子セッションを作成し役割を分散し、管理してくれる。
この効果が大きくて1日強で完了することができました。
18本の課題を、複数のセッションで並行し10月15日の夜に始めたのが、17日の朝にはほぼ終わりました。
必要最低限だけど書いてもらう

記事を書いているのは17日の夕方。
日中は様々なタスクをAIとこなしました。
かなり快適に仕事ができるようになりました。
それでも今日も3回ほどは

これはルールに書いて良いですか?

そのルール必要?
考えれば分かることない?

そのとおりです、要らないです
というようなやり取りをしました。
と書くとAIやClaudeが使えない的に取られてしまいそうですが、そうではありません。
1〜2%そういう部分があるけど、98%はもう無くてはならない存在。
こんな感じで日々AIと仕事をしている2026年です。
今回はこの辺で。
ではまた。





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