こんにちは、岩崎まさふみです。
僕がプロデュースした加藤梨菜さんの1st CD「いつかの未来 / たとえば」がお陰様で年越しを待たずに完売しました。
2021年の11月のリリースでしたので1ヶ月チョイでの完売。
プレス製造も当初の販売予想の3倍も製造したのですが嬉しい限りです。
このCDは編曲や演奏、録音などのサウンド面だけでなく、ジャケット写真やプロモーション用のアーティスト写真なども僕が担当しました。
名古屋の街なかでSONY「α7SIII」を持ち出してのでロケ撮影です。
「α7SIII」は各所で「スチル写真性能は弱い」的な記事や動画をよく見かけます。
実際どうなのでしょうか?
夜間のストロボ無しで実力発揮
まず最終的な僕の結論としては「α7SIII」のスチル写真性能はアーティスト写真などに問題ないです。
日中のみの撮影であれば今なら「α7IV」を選択しますが、今回は夜撮影あり、しかも動きのある人物撮影であれば「αSIII」の安心感は絶大です。
風景でスローシャッターが切れるなら「α7IV」を使うんですけどね。
さらに後述しますが今回は敢えてストロボ無しで望みました。
こういったシチュエーションでは、
「α7SIII」バッチリだったモ〜
実際の作例写真
実際の撮影の様子を作例です。
この日は夕方から夜に掛けてを何点か押さえようということで、夕方から撮影を開始しました。
レンズは次の3点を持っていきました。
- SONY FE 16-35mm F2.8 GM
- SONY FE 24-70mm F2.8 GM
- CANON EF 70-200mm F2.8 USM + マウントアダプター
なお、このロケ撮影の様子はVLOGにもしてみました。
良ければご視聴ください。
日中
最初は日中、とはいっても夕方少し前の16:00くらいから撮影を始めました。
逆光気味でのカットが欲しかったので、ある程度日が傾いてからの時間帯です。
まずは標準ズームレンズで撮影。
太陽反射光のゴーストを意図した位置に出すのは中々に難しかったですが、良い感じで撮れました。
加藤梨菜さんに確認してもらいます。
気に入って頂き現在はSNSアイコン写真に使われてます。
小道具として花を持って頂いたカットも押さえました。
望遠ズームレンズ DT 70-200mm F2.8 SAM を試す
望遠ズームレンズでも撮影してみます。
僕は望遠ズームを所有していないのでカメラマンの有人からCANON「DT 70-200mm F2.8 SAM」を借りてきました。
望遠で撮ると背景がめっちゃ良い感じにボケてくれます。
望遠良いですよね。
先日発売されたSONY純正のFE 28-70mm GM2 は相当良いらしいので欲しい…
ちなみに今回使ったCANON DT 70-200mm F2.8 SAM はマウント変換アダプターを付けて撮影しています。
一通り撮り終わったあとで、
別衣装も良いですか?
とのことでしたので着替えて頂き撮影。
ライブのフライヤー用として使って頂きました。
夕方
夕方のカットも撮影。
空を入れるために広角ズームレンズにしてみました。
期待していた夕焼け空にはこの日はなりませんでした。
ストロボなしでもα7SIIIの暗所性能は安心できます。
夜
そして夜。
夜の撮影の楽ちんさは「α7SIII」凄いです。
ISOをガンガン上げられる安心感があります。
今回は街なかのロケということで、敢えてストロボ (フラッシュ)は使いませんでした。
人通りの激しい中で、通行人に迷惑が掛からないように人通りの途切れたタイミングで最短時間で撮影。
ストロボだとどうしても露出合わせなど(僕の上では)少し時間が必要です。
敢えて定常光のみでサクッと撮れるスタイルで挑みました。
使用した定常光はコチラ。
「Godox ML60」 は過去記事でも紹介しています。
「Godox ML60」の良いところは、
- バッテリ駆動
- 価格が安い
- コンパクトで軽い
今回はできるだけコンパクトかつスマートに済ませたかったのでソフトボックスやライトスタンドなどは持っていきませんでした。
定常光だと見たままに撮影できるので露出合わせが楽になります。
名古屋のビジネス街のど真ん中ということもあり、通行人も多い場所。
人通りの途切れた瞬間瞬間で撮影していきたいので、今回は定常光にしました。
ML60は出力が60Wということで、ビデオライトとしてはパワーが最も少ない部類。
話して使用するのは難しいですが、近づけて撮影すれば十分。
そして予想外に良かったので標準のこの傘です。
ソフトボックスないから「ハードライトになっちゃうかな?」と思っていたのですが人肌に使って良い感じでした。
α7SIIIのスチル解像度はアー写・ジャケ写でどうだった?
上の画像が今回のCDの裏表紙です。
最終的にCD完成品になっての結論として「全く問題なし」でした。
ただし1つだけアーティスト写真に「α7SIII」を使おうと考えている人がいたら知っておくべきポイントがありました。
tunecore の指定解像度問題です。
「tunecore」は音楽アーティストの配信で最もメジャーなプラットフォームです。
「tunecore」はアートワークを「3,000ピクセル x 3,000ピクセル」と指定しています。
「α7SIII」の解像度は「4,240ピクセルx2832ピクセル」ということで僅かに3,000ピクセルに足りないです。
でも解決方法はありまして、問題なく今回の写真を使うことができました。
Lightroomのスーパー解像度で解決
今回、僕はadobeの「Lightroom Classic」で解決させました。
2021年から追加された新機能「スーパー改造度」を使ってです。
「スーパー解像度」はadobeが所有する膨大なデータとAI技術により、自然で違和感なく解像度を倍にすると言うものです。
これで「8480 x 5664」になります。
「α7IV」は「7008 x 4672」ですので、より少し大きな感じになります。
画素数は上がりますが、何も手を加えない「α7IV」の解像感は素晴らしいです。
スチールでも十分に使える「α7SIII」
結論としては1200万画素で十分に仕事はできると感じました。
ちなみにInstagramは横が「1024ピクセル」までですので、正方形の写真は約100万画素です。
facebookが「2048ピクセル」ですので、400万画素となります。
1200万画素は決して少ない画素数ではありません。
ただし「α7IV」の3,3000万画素はスチル作品を残す場合には最適解だと考えています。
これ以上高解像度だとデータ管理や処理速度が辛いギリギリのラインかと。
「α7SIII」の1,200万画素は日常には最適な画素数。
それでも解像感の高い単焦点レンズを使うと、GMとはいえズームレンズとは次元の違う絵が撮れました。
ということで、今回は「α7SIII」でアーティスト写真やCDジャケット写真をロケ撮影を通して「α7SIII」の解像度について解説してみました。
ではまた。
コメント
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