岩崎将史です。
以前の記事でも購入をお知らせしていた、ビデオミキサーが来ました。
といっても到着したのはお盆前の8月初旬。
めちゃくちゃ仕事が忙しくなって、放ったらかしにしてました。
新型コロナウイルスの感染対策による自粛が一区切りして、今年の夏はクリエイティブ業界は少しプチバブルの雰囲気を感じています。
購入したビデオ・ミキサーは日本が誇るシンセサイザー・カンパニーの1つ『ROLAND』社の『V-8HD』。
8チャンネルのビデオミキサーです。
「V-8HD」を開封
さて、早速ですが開封です。
第一印象は、
めちゃくちゃコンパクト!
これならカバンに収納して、MacBookProと共にどこえでも持ち出せます。
そしてそれ以上に、
見た目が超絶に格好良い!
Rolandの製品を購入するのは実に久しぶり。
多分、1990年代の「JD900」とか依頼です…古いですね。
あの頃のROLANDはこんな生かしたデザイン・センスは持っていなかったはず…。
めちゃくちゃクールでオシャレなデザインになっています。
なんか置いておくだけで触りたくなってきます。
所見でいきなり配信してみた
今回は所見でいきなり配信してみました。
ATEM mini シリーズより上の圧倒的な操作性
これまで配信には「BlackMagicDesign」社の「ATEM mini」を使ってきました。
「ATEM mini」は使いこなすためにはPCとの連動が必須で事前に6時間くらい予行演習をしました。
そして、その6時間でたどり着いた結論が、
リアルタイムでの操作性が悪いモ〜!😖
ということで、数回のライブ配信のみの利用して「V-8HD」の導入を決断しました。
結論としては、
導入して大正解だモ〜!😄
思っていた通りの使いやすさでした。
順番に所見の利用感をレビューしていきます。
少しだけ戸惑った電源投入
最初の電源投入だけ少し戸惑いました。
ROLANDのシンセサイザーのイメージがあったので、
「背面や正面に大きなプッシュ式のスイッチがあるのでは?」
と思って探しましたが無い…。
1分ほど「あれ???」と探していた気がします。
そしたら見けましたよ!
コレです!
小さなスライド式のスイッチ。実は大正解
側面の凹んだ位置に小さなスライド式の電源スイッチがありました。
一見すると分かりにくくて小さいと思うかもしれません。
が、これは大正解ですね。
プッシュ式のスイッチは誤って何かで押されてしまう可能性があります。
本番中にまさかの映像無くなるとかもありえます。
そういえばY社のオーディオミキサーは電源スイッチが手元もにあって、ライブ本番中につい触れてしまう位置にあるので、スイッチを押せないように被せるカバーを使っている音響家もいました。
この位置でこの大きさなら、まずこうした事故は起こらないでしょう。
HDMIを繋ぐと直ぐに液晶ディスプレイに反映
本体に液晶ディスプレイがついているというのは、物凄く重要だと認識しました。
HDMI入力1にカメラをとりあえず繋げると、入力1のソースがV-8HD本体の液晶ディスプレイに写ります。
これはとても重要です。
ATEM mini だとOBSに入力画面が映らない時に、問題がスイッチャー入力前なのかスイッチャー以降にあるのかの確認時間が必要になる場合があります。
またATEM mini proで外部ディスプレイに繋いだとしても、
- 運搬と接続が面倒
- ATEM mini pro とディスプレイの接続の確認
という余分なリソース消費を考えると、小型ながらディスプレイ内臓の効能は大きいです。
液晶ディスプレイが超キレイ
その液晶ディスプレイですが、僕の感想としては「とてもキレイ」です。
サイズが4.3インチということで、小型ではありますがマルチビューで見た時も相当にキレイです。
とても分かりやすい操作性
「ATEM mini」と違い、「V-8HD」はとても分かりやすい操作性です。
「P in P」がとても簡単
僕がATEM miniシリーズで最も不満だったのが、
ピクチャー・イン・ピクチャーをする際に「入力1をどこかに出力する」という機能しかなかったことです。
これはアカンも〜
その形で成立する番組もあるでしょうが、僕がやりたいことは無理だと感じました。
「ピクチャー・イン・ピクチャーとは?」
画面の上に違う画面の重ねることです。いわゆる「ワイプ」が有名ですね。
「P in P」と略されます。
開封30分後のいきなりの実験ライブ配信で出来た
その時に行った実験配信がこちら
まだ、色々と配信機器を揃えていっている途中ですので、実験的な感じです。
スタジオから、いつでもサクッとライブ配信できるようにしていきます。
少しじつ回収工事の日程を取っていてまして、動画をみて気づいた人もいるかと思いますが、背景にカーテンを全面につりまして少し見栄えがエレガントになりました。
その当たりの工事についても順々にブログに書いていこうと思います。
が、中々スケジュールが取れなくなって来ています…。
まだ回線が仮設でカメラの数も少ないですが、9月にも何回か工事日程を予定していて少しづつパワーアップしていきます。
もしスタジオからのライブ配信に興味あるかたいましたらご連絡ください。
レコーディング風景だけでなく、何でも。
システム常設なので直ぐに始められます。
8個の映像入力ソースから「どれでも」選択可能
話がそれましたので「P in P」に話を戻します。
「V-8HD」は「P in P」を入力ソース8個の中から自由に選択できます。
そして「ATEM mini シリーズ」が「P in P」が1枚なのに対して「V-8HD」は2枚の「P in P」が可能です。
僕のスタジオ「フルハウス」は全部で4つのブースに分かれているので、各部屋の状況をお伝えしようと思うと複数の「P in P」は必須だと考えていました。
さらに「P in P」とは別にダウンストリームキーと言う別画面を上に重ねられます。
今、僕がイメージしていることのほとんどはできそうです。
位置や大きさ、ズーム具合もリアルタイムにツマミで調整
「ATEM mini シリーズ」と大きく異る、僕が「V-8HD」にしようと思った最大の理由が、
「P in P」をリアルタイムで本体のツマミで自由に調整できる
という機能です。
- 位置
- 大きさ
- ズーム
これらが感覚的に操作可能で、マニュアルを見ずに配信中に調整できました。
「ATEM mini」でもPCソフトを使えば近いことはできるのかもしれませんが、僕が触った限りでは、
コレは本番中に事故るモ〜
と印象です。
圧倒的に「分かりやすさ」と「安心感」が違うと感じています。
ATEM min より圧倒的に良い
ということで、まだテスト的な配信しか行っていませんが「V-8HD」の印象は「とても良い」です。
この当たりの操作性はわかりやすく動画にもしてみました。
もちろん「ATEM mini シリーズ」も簡易な配信にはとても役にたちます。
実は「ATEM mini」を導入しているにも関わらず「ATEM mini pro」を注文してしまいました。
8月は外部依頼での配信現場が重なる日も多かったので、対応数の拡充です。
しばらくは、
- 本格的なカメラ入力数や映像の切り替えが必要な番組には「V-8HD」
- 簡易な画面切り替えでOKな番組には「ATEM mini」シリーズのどれか
- 1カメラ映像ですむ番組には「Elgato|CAMLINK 4K」
で運用していこうと思います。
ということで、今回は「V-8HD」のファースト・インプレッションでしたが…
現在、入手困難
そんなROLANDの「V-8HD」ですが、現在は圧倒的な供給不足になっています。
実は僕は3月から購入を狙っていて、各販売サイトの状況を割と常にチェックしていました。
ただ当時は、あらゆる仕事がストップして「とにかくキャッシュを手元に残す」事が最優先。
その中で新たな事業、というか新たなサービスを初めていた最中でした。
7月末日まではキャッスフローがシビアなので、サービスの起動が乗る8月に入ったら注文するつもりでした。
販売価格が最も安いサウンドハウスでは7月31日まで在庫があったの確認していますが、8月に入ってなくなりました。
そしてAmazonでも在庫の2台が8月6日頃まで合ったのを確認しています。
僕が購入したのは、おそらくその最後の1台。
その後、2週間ほど在庫0が続き今、直近で1台在庫がアップされています。
が、値段が…
さ、、、三十万円…
めちゃくちゃ値上がりしてますね…。
購入しておいてよかった…。
本当はサウンドハウスで1番安く購入したかったので、サウンドハウス経由でROLANDに出荷状況を聞いてもらいました。
メーカーに確認したところ「現在、注文に生産供給が全く追いついていない状況で、納品スケジュールのお約束ができない」とのことでした…
コレ系はどれも似たような感じですね。
導入を検討している人は、在庫を見つけ次第押さえてしまう方が良いかもです。
ではまた。