こんにちは、岩崎将史です。
音楽コンクールやオーディションなどで増えている動画審査。
僕は日々これらの録音録画や動画制作なども行っています。
今回はバイオリン(ヴァイオリン)での録音や録画を解説します。
僕のスタジオ「フルハウス」での収録方法となりますが、他の場所でも収録する場合も基本は変わりません。
自宅で自分で撮影する人にも参考になると思います。
Violin ソロの演奏動画
先ずは参考の動画を作ってみました。
名古屋フィルハーモニー交響楽団のバイオリニスト、合田有里さんに録音の際に協力を依頼。
コンクールやオーディションを想定とした録音・録画のデモ演奏を行って頂きました。
映像と音はどちらが優先?
音と映像どちらが優先でしょうか?
CDなどのレコード作品であれば音が最優先でしょう。
ところが動画審査となるとどうでしょうか?
人によって考え方は変わってくるかと思いますが、僕は
「音を犠牲にするのはよくないが、映像にもマイナスは作らない」
という考えです。
なんのかんのいって人間は見た目の情報を最優先する生物です。
演奏が素晴らしくても背景がごちゃごちゃしていると印象は悪くなります。
限られた環境の中でもできるだけ良い映像に見せるために工夫しています。
背景を決める
先ずは背景を作っていきます。
ピアノがある部屋だとピアノを背景にするだけで、かなり印象が良くなります。
今回はピアノ伴奏はなしという想定ですが、ピアノ自体がおしゃれですしピアノ本体でその後ろの背景を大きく隠せます。
背景として使っていくことにしました。
見せたくない部分はカーテンで隠しています。
本当は全面カーテンも良いかもしれませんが、スタジオの構造上、動線でもありカーテンが届かないので、左側(下手側)だけで隠すようにしています。
音声はステレオでセンターを気をつける
音声はモノラルではなく、必ずステレオで録音するようにしています。
モノラル・ステレオがわからない人はコチラの記事を読んでください。
モノラルだとサウンドに臨場感がなくチープに聴こえてしまいます。
演奏者にはウォームアップで音出しをしてもらっている間に、収録音を聴きながらヴァイオリンが中央センターに聴こえるようにマイクの位置を調整していきます。
この際にマイクスタンドが映像に映らないようにも気を付けています。
ステレオの録音方法にはいくつかの方式があり、過去記事で解説しています。
楽器との距離が重要
マイクは楽器との距離感が重要です。
近すぎると低音が大きく膨らんだり、演奏のダイナミクスがきつく感じます。
そうするとオーディオ的には何かしらの補正が必要になりますが、コンクールやオーディションの動画の審査の場合は補正は好ましくありません。
ダイナミクスを的確に表現できる距離を探して行くことが重要です。
これも演奏者のウォームアップ時に決めていきます。
僕の場合は録音業務30年以上の様々な経験の中で、シチュエーション毎の最適解を持っています。
そのため1~2分のウォームアップの中で全てのマイキングを決定していってます。
平均的には60分~120分程度の収録時間
こんな感じで日々、録音や録画をやっています
殆どの場合において、皆さん60~120分程度で収録を終えられます。
そして動画はその日の内にお渡しすることができます。
多くのテイクを収録し、どのテイクにするか迷われる場合は、その場で全てのテイクの音声をアップロードしてお渡ししています。
自宅などで一度、感覚をリフレッシュ。
改めて聴いてみてベストなテイクをご連絡いただければ、そのテイクの動画ファイル作成してアップロードで納品しています。
スタジオの収録費はタイムチャージです。
コンクールやオーディションの場合、演奏については収録前に準備をきっちりとされている方がほとんどです。
短い時間で収録できますので、ご自身で収録されるより早いと思います。
最後に営業的になってしまいましたが、今回はこの辺で。
バイオリン動画審査用の録音録画、収録や演奏動画の作成方法でした。
僕のスタジオ「フルハウス」では、様々な音楽制作やレコーディングなどを行っています。
プロの技術やスピードが必要な時には、お役に立てると思います。
よかったら覗いてみてください。
ではまた。