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スタジオ・ワン【Studio One】マルチ(パラ)トラックの作成方法【ミックス依頼の準備】

Studio One マルチ 書き出し方 パラ DTM・レコーディング系ノウハウ
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自身で作成されている楽曲のミックスをスタジオやエンジニアへ依頼する時の、マルチトラックの作成方法について、Studioスタジオ Oneワンの場合のです。

今回の書き出し方法の共同執筆者

藤江亮太さん
僕が講義に行っている名古屋音楽大学、映像音楽コースの学生です。
普段はStudio Oneを使っているということで、マルチトラックの書き出し方法について教えて頂きました。

Studio Oneはステム機能が便利

スタジオワンにはステム機能といのがあり、とても便利です。
ステム機能とは〜【簡単な説明と特徴など】

マルチトラックWAVファイルの書き出し方法

そのステム機能を使った簡単にマルチトラックのWAVファイルを作成する方法です。

範囲を選択

タイムライン上をドラッグして、書き出す範囲を 指定します。
書き出し後の作業効率向上のためにも 楽曲の頭から範囲を指定するのがオススメです。

ステムをエクスポート

メニューから「ソング」→「ステムをエクスポート」を選択します。

詳細設定

書き出したいトラックをチェック

書き出したいトラックをチェックします。

通常は全てのトラックを選択すれば良いですが、必要のないトラックがある場合はチェックを外しておいて下さい。

書き出す場所を選択

「ロケーション」の項目にて書き出すマルチトラックファイルの保存先を指定します。

ここに書き出されたWAVファイル達を、ミキシングエンジニアやスタジオへ送ることになりますので、新規フォルダを作成して指定するのがおすすめです。

書き出しのフォーマットを選択

書き出すオーディオファイルのフォーマットを決めます。

  1. ファイルフォーマット→WAVファイルを選択
  2. 解像度→もっとも高い数値を選択(32Bitフロート)
  3. サンプリングレート→Studio Oneで制作時と同じサンプリングレートを指定

特に「制作時と同じサンプリングレートを指定」は重要です。
44.1Khzで制作していたなら44.1Kh。48Kなら48Kで書き出して下さい。
サンプリングレートの変換は音質が大きく損なわれる原因となります。

書き出し範囲を指定

マルチトラックWAVファイルを書き出す(=エクスポート)する範囲の方法を指定します。

今回の場合は、最初に「ループ間」として曲の先頭から最後までを指定していますので「ループ間」にします。

Studio Oneに慣れてきた中級者以上は場合によっては、選択されているマーカー範囲「スタート・エンド」を選択するのもおすすめです。

オプションのチェック

オプションは次の2つにチェックを入れます。

  • モノトラックを維持
  • エクスポートを閉じる

モノトラックを維持」は、モノラルのトラックをモノラルのままでオーディオファイルとして書き出してくれる機能です。これは他のDAWは見られないとても素晴らしい機能だと思います。
モノラルトラックをステレオ化するとダイナミクス面で不利になるのですが、LOGICやProToolsだとこの作業がとても面倒くさいのです。

OKを教えて書き出し開始

「OK」ボタンを押下するとマルチトラックオーディオファイルの書き出しが始まります。

エフェクトを使っている場合は、有りと無しの両方を

Studio OneでEQやコンプレッサー、リバーブなどのエフェクトを使っている場合は、「あり」と「なし」の両方があると、ミキシング作業が効率的になります。

上記のやり方は「エフェクトあり」にて書き出されますので、全てのインサートとセンドをバイパスにして、同様の作業をもう一度行って下さい。

エフェクトをバイパスにする

センドやインサーションなどのエフェクトをバイパスにする方法は、上記ミキサー画面の点滅部分をクリックして下さい。

上記画像のように点灯が消えて、各ミキサーチャンネルのインサートとセンドのランプも消えていればバイパス状態です。
この状態ではエフェクト処理は全て無視して、マルチトラックパラデータが書き出されます。

その際には書き出し先のフォルダ名を”曲名”+”_Dry”などとしておくと、受け取った際に分かりやすくなります。

書き出したデータの送り方

書き出されたデータをフォルダごと、アップロードして頂ければ大丈夫です。

僕のスタジオ「フルハウス」では、ホームページから問い合わせを頂ければアップロード先と方法をメールでご案内しています。
お使いのPCブラウザから簡単にアップロードできます。

他のスタジオはエンジニアさんに依頼する時も、同じような方法が可能な場合が多いと思います。もしくはギガファイル便などのファイル転送サービスやDropBoxやグーグルドライブを使うのもおすすめです。

他にもマルチトラックの作成時のコツを書いてますので、ご参考ください。
では、また。

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