音楽や音楽の活動、製作などを学べる記事

PC・スマホ・タブレット

35th Anniversary Special Live OUTRAGE & Outrageous Philharmonic Orchestra

ライブレコーディングの仕事
この記事は約7分で読めます。
記事内に広告が表示されます

こんにちは、岩崎まさふみです。

先日はライブ・レコーディングのお仕事。
バンド「OUTRAGE」とオーケストラの融合。
その名も「OUTRAGE & Outrageous Philharmonic Orchestra」のライブ・コンサート。

会場はZepp名古屋でした。

今回はその様子を簡単にご紹介。

オーケストラとバンドの融合

のライブ 「35th Anniversary Special Live OUTRAGE & Outrageous Philharmonic Orchestra」は、バンド「OUTRAGE」としては初の試みとなるオーケストラとの融合です。

昨年リリースされたアルバム「RE:prise 〜 The Final Day 30th Anniversary」の楽曲とそれをベースにバンドとオーケストラが一体に再アレンジされた楽曲でのライブです。

このアルバムも僕が録音やミキシング

オーケストラの前にロックバンドがいるということで、僕も含めた技術チームは大規模な舞台と音響システムを構築することになりました。

全ての弦楽器にコンタクトマイクDPA4099を用意。

バンドに負けない音量を得るためにオーケストラ楽器にも全てマイクを設置。

PAエンジニアとの事前打ち合わせで、全ての楽器に近接マイクを仕込む事になりました。

岩崎
岩崎

できればDPA4099とかで揃えられると嬉しいモ〜

PAチーフ
PAチーフ

僕も全く同じことを考えていました。

普段から使っているマイクですので、収録サウンドも予想できるので安心です。

ただし、全ての弦楽器に4099を用意したので、果たして全部で何個になったのか??

マイクの総数はバンド楽器用も合わせると、総数で70本近くに。

こうなると1名で全てのマイク音声をコントロールすることは難しくなります。

そこでPAはバンドとオーケストラ用にPAミキサーを分けて、それぞれ別のエンジニアが付くことになりました。
モニター用ミキサーも同様に2つに分け、合計で4つのPAミキサーとPAエンジニアが付くという形に。

なんて贅沢!!

そして、録音システムもそれらに対応できるように準備しました。

ホールで3日間に渡るリハーサル

大規模な編成とシステムのライブということもあり、1週間前に別ホールにてリハーサルが行われました。

知多市勤労文化会館での35th Anniversary Special Live OUTRAGE & Outrageous Philharmonic Orchestraのリハーサル

リハーサル会場は昨年のアルバムレコーディングでもお世話になった知多市勤労文化会館。

完全に本番と同じ舞台セットやPAシステムなどが準備。

合計は3日間に渡り行われました。

本番通りに設置されたオーケストラと舞台

バンド部分の後方に本番と全く同じ台でオーケストラステージを作っています。

Zepp名古屋はバンド向けのライブハウスですので、流石にオーケストラを乗せるのはキツキツ。

久しぶりにみる人口密度。

ヴァイオリン古宮山栄里さん

オーケストラメンバーには大学の先輩や後輩も多いのですが、バイオリン古宮山栄里さんは同級生。
久しぶりの再開。

楽器やマイクだけでなく録音システムなど、全てにおいて本番と全く同じ用に設置しました。

35th Anniversary Special Live OUTRAGE & Outrageous Philharmonic Orchestraのレコーディングシステム

レコーディングのPCは4台。

  • オーケストラ録音用
  • バンド録音用

とで、それぞれ1台づつ。
その上でバックアップを兼ねて2システムを回すので、合計で4台となりました。

Zepp名古屋での仕込み

本番当日に僕ら録音チームは8時入り。
舞台とPAチームは前日深夜に入って設置してました。

Zepp名古屋の舞台は今回の内容を行うには奥行きがないので、特設で張り出し舞台を設置。

PAチームと話をする舞台監督 萩原さん

舞台監督・萩原さんの完璧な仕事で準備が進んでいました。

本番と同じ様に録音用PCを4台を舞台上手袖に設置。

上手バルコニーに設置したB&K4006

二階席バルコニーにオーディエンス用のマイクを設置。

下手二階席バルコニーに設置したオーディエンス用マイク

上手と下手のそれぞれセッティングします。

このマイクで会場の歓声や拍手、臨場感などを集音します。

ライブ録音では絶対に欠かせないマイクです。

created by Rinker
DPA Microphones
¥391,600 (2024/11/27 01:08:19時点 Amazon調べ-詳細)

オーディエンスマイク用に持ち込んだマイクプリアンプ。

REVACのNM800という完全カスタムメイドのマイクプリアンプです。

録音のリターンを確認するためのミキサー。
今回はリアルタイムでミキシングをするわけではないので、激安ミキサーMackieのProFXです。

午前中のセッティングが終わったら昼食。

ライブ現場仕事では重要なケータリング弁当。

全部美味しかったですけど、中でもクリームコロッケが美味しかった。

当日リハーサル

バンドメンバーが舞台に乗って、サウンドチェックがスタート。

モニターPAを調整中。

バンドのサウンドチェックが終わったら、次はオーケストラのチェック。

そしてリハーサルに入っていきます。

リハーサル中のバンドと、

オーケストラ。

録音しながらなので上手からの写真だけですが…。

映像チームが凄い

今回は映像収録チームもガッチリと入っています。

照明のメインのカメラはもちろん至る所にカメラが設置されていました。

舞台袖にもカメラマン。

舞台の中にも多くのカメラが設置され、

3名でリモートコントロールをしていました。

リモートメンバーの皆さん若い。

カメラマンを仕切るのは映像監督の山田貴教たかゆきさん。

弊社フルハウスの山田貴希力たかのりとは別人です。(笑)

指揮者と編曲家

リハーサル後は楽屋で少しお話。

指揮者の柴田祥さん。
昨年のアルバムレコーディングも担当していました。

柴田さんは僕と同じ大学卒業。
後輩でもあり、一時期は同僚でもありました。

編曲家の小塚憲二さん。
小塚さんと僕は20年ほど前にお互い編曲家として同じ仕事をした事があります。

本番スタート

そして本番開始。

なのですが、都合により本番の写真は一切ありません。

そんな事をしている暇はないです(笑)

リハーサルの写真をもう1枚載せておきますので、雰囲気はだけでも伝わったら嬉しいです。

リハーサルも録音しながらですので、ことごとく上手側からの写真しかないですけどね。

Zepp名古屋のトイレ

そうそう、Zepp名古屋のトイレ内にはこんな掲示がありました。

ツアーで訪れたアーティストやスタッフを楽しませる工夫、良いですよね。

作品になるの??

今回収録されたライブが果たして作品化されて皆さんがご覧になれるのかどうかは、僕は分かっていません。
多分、見られるようになると思いますので、情報分かったらこのブログでも記事にします。

その前に、今回の映像監督でもある山田貴教たかゆきさんが監督を努めた映画「鋼音色の空の彼方へ」がまもなく公開されます。

バンド「OUTRAGE」を題材にした映画で、既に試写会が行われたようで僕のSNSタイムラインでは知り合いが見に行った投稿が流れていました。

昨年レコーディングなどさせて頂いたCDからもBGMなどが使われているらしいです。
僕のクレジットがされているかなどは謎ですが、公開されたら見に行ってみようと思います。

今回はこの辺で。
ではまた。

BARKS【ライブレポート】OUTRAGE、フル・オーケストラとの初共演に彩られた鋼音色の一夜

“My Final Day ” Outrageous Philharmonic Orchestra Ver.
35th Anniversary Special Live OUTRAGE & Outrageous Philharmonic Orchestra
バンド OUTRAGE「RE:prise〜The Final Day 30th Anniversary」 オーケストラのレコーディング解説
メールアドレスをご登録いただけますと、岩崎将史の最新情報やブログ更新情報などをお届けいたします。
岩崎将史メルマガ登録はこちら
Verified by MonsterInsights
タイトルとURLをコピーしました